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ゾシの部屋
ゾシ(ふぇー、昼食も頂いて気持ちのいい昼過ぎなのじゃ…)ゴローン
ゾシ(そういえば、こんなにがっつり一人になる時間ができたのは脱走して以来じゃな…)
ゾシ(な、なんだか思ったよりもさびしいのう…)ショボン
ゾシ(しかしさっきゴロたちは帰ったばかりで会いに行くのは恥ずかしい…)
ゾシ(仕方ない、お昼寝でもして気を紛らわすかのう…)
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ドック
整備士「うひー、これはまた派手に使ってくれてんなあ」カチャカチャ
整備士2「こっちもマシンガンの穴ぼこだらけだぜ…」ガチャン
整備士「ま、パイロット組が頑張ってくれてるからここ最近は戦艦が危険になる状態なくてすごく安心なんだがな」ゴトン
整備士2「まったくだな。…ん?フツメンじゃねえか」
フツメン「修理ありがとうございます、お二人とも。ちょっと僕の機体にやっておいて欲しいことがあるんですが」
整備士「なんだ?俺たちでやれることならなんでもするぜ。内装が気に入らんか?マシンガンをライフルに変えるか?」
フツメン「えっと、腕と足の装甲の一部を外してください。しょっちゅう被弾して無くすので、それなら軽くして動きやすくしたくて」
整備士「あー、いいけど…あんま装甲外すのはおすすめしないけどなぁ」
整備士2「ごみ避けの役目も装甲にはあるからなー。ま、パイロットの注文だから断らんけど」
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夕方
あたし「そういえばさあ、ゾシって王女様だったんだよね?」
ゾシ「うむ。ハインツ王家の第2王女だったのじゃ。ちなみに兄弟に兄上と姉上がおったのじゃ」
あたし「じゃきちんとした名前はハインツ・ゾシなのね」
ゾシ「いや、ゾシは愛称じゃな。妾はゾフィエル・オル・スウェン・ハインツ・エリーという…まあ長い名前じゃから呼びやすいようゾシと名乗ることも多いのじゃ」
あたし「ふーん」
ゴロ「ゾシさんって兄弟がいたんだ。ぼくたちは二人とも一人っ子だからどんな感じか気になるなぁ」
ゾシ「完全なる上下関係が敷設されていて、姉上と兄上には絶対服従じゃったのじゃ…」トオイメ
ゾシ「兄上は王の跡継ぎとして絶対的な権威を持っていて常にオラついた態度じゃったし」
ゾシ「姉上もイキリ倒したようなやつでの、缶コーヒーを開ける時に指引っかけるとこを千切ってたりして…」
ゴロ「そ、そうだったんだ…そもそも生活がイヤで逃げたんだもんね、こんなこと聞いてデリカシーなかったね…」ゴメン
あたし「兄弟がいるってのも考えものね」
ゾシ「まあ別にトラウマとかにはなっておらんからの、謝らなくてもいいのじゃ」
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