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ゴロの部屋
ゴロ「さっきのは結構いい感じだったんじゃないかな」
ゾシ「うむ!料理があんなに楽しいとは思わなかったのじゃ…が、今のところはゲームのほうが向いてる気がするのう」ウーム
あたし「あんたね…誰だって遊ぶほうが楽しいに決まってるでしょ…」
ゴロ「まあまあ…とはいえそう言うんなら料理するよりはパイロットが向いてる事になるのかな」
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ゴロ「じゃ次は運動をしてみよう。体を動かしてみたら意外とゲームよりもむいてた…なんて事もあるかもしれないしね」
あたし「とはいっても、なにするのよ。こんな戦艦の中じゃそうそう動き回れる運動できやしないわ」
ゴロ「そうなんだよ、だからとりあえず食堂の長机を3つと、ドックからネットを、フツメンさんからラケットとピンポン球を借りてきたから卓球をしようかなと」ジャーン
ゾシ「ほえーこのちまいラケットならなんだか妾も使いこなせそうな気がするぞい」
あたし「即席卓球ねえ…とはいえあたしはやったことないわよ?」
ゴロ「ぼくもやったことはないんだ。でもこういうのは下手に経験者がいるより、みんな同じ実力のほうが楽しいじゃない」
ゾシ「そうじゃの、じゃ早速やってみようぞ!」
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コンコンコン…コンコンコン…
あたし「ほっ」ベシーン
ポーン…
ゾシ「ぬえええい!」スカ
コロコロ
ゴロ「ほい」ヒョイ
ゾシ「お、すまんの。でやああ!」サーブ
ポーン…
あたし「ふんっ」スカ
コロコロ
ゴロ「はい、どうぞ」ヒョイ
あたし「ちょっと待った、これさ、楽しい…?」
ゾシ「当たらぬとつまらんのう…」ショボン
ゴロ「うーん…ぼくもこれはコツ分からないし…卓球はやめようか…」ショボン
あたし「そうね、まこういう事もあるわよ。みんなで机とか返しに行きましょうか」
ゴロ「そうだね、後片付け手伝わせてごめん。ゾシさんもお願いできるかい?」
ゾシ「もちろんじゃ!一緒に運ぶぞい!」
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ゴロ「ふう、やっと返し終わったね…」
あたし「そうね…でもまさかフツメンが卓球できるやつだったなんて…」
ゾシ「あやつも誘っとけば、もう少し卓球楽しめたかもしれんのう」
ゴロ「卓球道具持ってる時点で気づくべきだったよ。ごめんね」テヘ
ゾシ「そういえば、そなたらは昔からパイロットをしていたのかの?」
ゴロ「いや、ぼくたちは最近成り行きでパイロットになったばかりだよ」
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ゾシ「そうじゃったのか。ちなみに二人はパイロットになる前はどんな生活を送っていたのじゃ?参考にしたいのじゃ」
ゴロ「そうだね、ぼくたちは幼馴染み同士で、毎日平凡に学校行って…」
あたし「一緒に勉強したりサボったりして…夕方になったら一緒に帰ったり寄り道したりして…」
ゴロ「休みの日は二人で一日中、テレビを見たりしょうもない遊びをして時間を潰してたね…」
あたし「あたしたちの親ね、両親とも仕事で夜遅くまでいないからさ。だからあたしたち、ずっと一緒にいたんだ」
ゴロ「そうだね、今思えばぼくたちは親といるよりもずっと長く、一緒に過ごしてるね…」
ゾシ「なんだか二人とも苦労人じゃったんじゃのう」
ゴロ「そんなことないよ。というより参考になるようなこと思い出せなくてごめんね…」
ゾシ「いいのじゃ、それよりも二人の事が知れたのが嬉しいのじゃ」ニコリ
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