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ゴロ「まずはフライパンを軽く温めます」
ゾシ「温めるのじゃな!」レンジパカ
あたし「ああ…そのレベルね…」
ゴロ「レンジは温める機械、っていうのは知ってるんだね。いいね、知識が少しでもあるのは良いことだよ」ナデナデ
ゾシ「おー!早速ほめられたのじゃ!」パァァ
あたし「ええ!?ほ…ほめるとこかしら今の…」
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ゴロ「ほら、こういう風にコンロにフライパン置いて、直接火で熱するんだよ」ボォォ
ゾシ「なんと、早速火を使えるのじゃな。ドキドキするのじゃ」ボォォ
あたし「…よしっと、もういいわね。次は油をひくわよ。ちなみにこの手順は逆でもさほど支障ないからね」チョロリ
ゾシ「むむ…意外と油の容器って量があって重いのう…あ」ドバァ
ゴロ「おっと、少し入れすぎちゃったみたいだね。じゃぼくのとこに移そうか」ニコニコ
ゾシ「ほっ…セーフじゃったか、良かったのじゃ…」
あたし「でも次からは気を付けなさいよ」
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ゴロ「次はいよいよ卵を割るよ」ジャーン
ゾシ「卵は何とも言えない触り心地でくせになりそうじゃ」サワサワ
ゴロ「今回はうまく割れるように、ワインのビンを使うよ。これを横にして、ビンの腹のとこに卵をぶつけるといい感じにヒビ入るんだ」スッ
あたし「ちょっとあたしが実演してあげるわね、見てなさいよ」
コンコン…パカ
ゴロ「うん、すごくいいお手本だね。ありがとう」
ゾシ「おー、すごいのじゃ…妾もできるのか…?」ドキドキ
ゴロ「だいたい缶コーヒーを縦に振るときくらいの力だよ。ヒビが入ったら、ヒビの近くを押し広げるようにしていくんだ」
ゾシ「分かったのじゃ!」ブングシャァ…
ゾシ「…」
ゴロ「ごめんごめん、力いっぱい振るタイプだったんだね。大丈夫、グチャグチャの卵はぼくのほうでスクランブルエッグにしとくから」ニコニコ
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あたし「…よし!いい感じにヒビが入ったわね!それをフライパンの上で広げるのよ!」
ゾシ「きえええい!」パカ…
ジュワァァァ…
ゴロ「よし、ちゃんと割れずに落とせたみたいだね。2個目でできるようになるなんて、飲み込みが早いよ」ポンポン
ゾシ「やったのじゃ!やったのじゃ!」ガッツポ
あたし「バカやってないで、次行くわよ」
ゴロ「さて、ここですこーし水を入れると良い感じになるんだ。目安はペットボトルのキャップ1杯だよ」
ゾシ「これならノーミスで行けるのじゃ」ポチャン
あたし「ほいっと」ポチャン
ゴロ「後は蓋をして7分ほど待てば完成だよ!出来上がりが楽しみだね」
あたし「蓋する前にコショウしとこっと」パッパッ
ゾシ「うー、中が気になるのじゃ、開けちゃダメかの?」
ゴロ「ダメだよ。目玉焼きとは言うけど実は蒸すような感じも重要でね。だから開けまくると失敗するんだ」
ゾシ「そうなのじゃな…ぐっと我慢じゃな」
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10分後
ゾシ「ひょおおー!こ、これはまさに目玉焼きじゃ!すごいのじゃ!!」カンドウ
あたし「良い感じじゃない。教えてくれたゴロとあたしに感謝しなさい」エヘン
ゾシ「うむ、ありがとう!ほんとにありがとう!こんなに気分が高揚したのはこないだ脱走に成功したとき以来じゃ!」パァァ
ゴロ「それはよかったよ。じゃあ早速食べようか。同時進行でスクランブルエッグとトーストも作っといたから軽い昼食にしよう」
あたし「気が利くじゃない、お腹すいたわー」
ゾシ「す、すごいのじゃ…3品同時に作るなんてゴロはシェフさながらじゃ…」ソンケイ
ゴロ「トーストはもっと簡単だし、スクランブルエッグも二人の手際がいいから片手間で作れたんだよ。さ、食べよう」
イタダキマース!
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