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ドック
整備士「坊主のロボット、パーツとりに使う前で良かったぜ…ボロボロだが整備中って言い訳もできるしちょうどいい」
ゾシ「これに乗ればいいのじゃな」ノリコミ
整備士「あ、エンジンとかはつけないでくれよ。整備中ってテイにするから…そうだな、コクピットは暑いだろうしこれをやる」
ゾシ「クーラーボックス…すまんの」
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警衛士「すみません、こちらの区域を捜査したいのですがよろしいですか?」
整備士「ふん、好き勝手にいじくるんじゃねえぞ!うっかり機密のパーツにさわりでもしたらぶっとばしてやる!」
警衛士「ええ、もちろんご迷惑はかけません…」
警衛士(この艦の人たち、ピリピリしすぎでしょ…絶対ブラックだわ、はーかわいそ…)
ゾシ(くー、エンジン入れないとコクピットは真っ暗なのじゃ…クーラーボックスもらったはいいが、見えないのじゃ…)
ゾシ(こんな状態になると、人はやけに喉が乾くのじゃな…ええい、照明はないのじゃろうか…)ガサガサ
パッ
ゾシ(お?ラッキー!照明がついたのじゃ!)
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警衛士「ん?あそこのロボット、センサーに灯りがついてませんか?」
整備士「あいつは見ての通り、ボロボロなんだ!不調なんで、勝手にセンサーついたり消えたりするんだよ!」
警衛士「そうなんですか、でももう少し近くで見させてくださいね」ズズイ
ゾシ(も、モニターに警衛士の者が映っておるのじゃ…)ドキドキ
整備士「てめえ!勝手にさわんじゃねえ!そのロボットは大事な予備パーツなんだぞ!」
警衛士「パーツ扱いでしたらハッチ開けても大丈夫ですよね?もちろん機密部位は見ないので大丈夫ですよ」
整備士「そんな口約束が信用できるか!王女を探すとかいって、実は軍のロボットの機密を調べに来たんだな!」
警衛士「違います、違いますから落ち着いて」
ゾシ(なんだかやばそうな雰囲気なのじゃ…)ビクビク
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夕方
ゴロ「よし、ぼくたちの警備は終わりだね。後の警備は交代の人たちに任せて帰ろうか」ワイヤバシバシ
あたし「くぅー、やーっと解放された…命の危険はなかったけど、もうやりたくない暇さだったわね…」
フツメン「僕はこっちの方が性に合ってるかな…」
ゴロ「二人ともお疲れ、それじゃ足元に気を付けて動いてね。うっかりロボットで人潰したりしないように」ブツン




