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昼過ぎ
ゴロ「さて、次の警備地域はここだね。あっちの旗とそっちの旗が目印だよ」ワイヤバシバシ
あたし「へー、今度はお城に近いとこなのね。これなら少しは退屈しなさそう」ブツン
フツメン「よーし、午後も頑張るぞ」ブツン
ゴロ(よし、警備がんばろう)
ゴロ(そういえば、ここの仕事が終わったら次はどこへ行くんだろう)
ゴロ(次に行く場所が、ゾシさんの永住するかもしれない所になるかもしれないんだよなあ)
ゴロ(争い事があんまりない平和なとこだといいなぁ)
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ブリッジ
艦長「うちにハインツ家の王女様がいないか捜査したい?それはまた、どうしてうちの艦が怪しいと思ったんだ?」
砲撃手「そーだそーだ!うち以外にも寄港してる戦艦や空母はいるだろー!出てけ!」
警衛士「もちろん、怪しんではおりません。他の寄港した艦にも捜査は入っております。なんとかご協力願えませんか?」
艦長「だいたい王女様ってどんなやつだ?ワシの艦に見たことないやつがいたらすぐに気づくぞ。もしかして、バカにしてるのか?」
警衛士「とんでもありません、ただどうしても見つからないので…」
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ゴロの部屋
スピーカー「王女様がいないか捜査したい?それはまた…」ガヤガヤ
ゾシ(なに、もう王家の使いがここまで来たのか…!)アセアセ
ゾシ(どうすればよいのじゃ…このまま城へ連れ戻される運命なのか…)
ピンポーン
ゾシ(誰じゃ…?こやつは整備士か?)インターホンチラリ
ゾシ「どうしたのじゃ、妾は今切羽詰まっておるのじゃ」マイク
整備士「そうだろうと思ってよ。その部屋も捜査されるかもしれねえ、だからロボットのコクピットに移動するぞ」
ゾシ「なしてコクピットなのじゃ?」
整備士「あそこなら機密がどうとかで言い訳できるから、ハッチ開けさせるの防げるからな」
ゾシ「そうか、ありがたいぞ。今出るのじゃ」
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ブリッジ
艦長(ん、ドックからの通信ランプがワンギリ…整備士たちの方で上手く匿えたようだな)
艦長「もういい、そんなに見たいのなら見ればいいじゃろう。じゃが、協力したからには相応の礼儀は覚悟しとけよ?」ギロリ
砲撃手「さっさと帰れ、ばーか!」
警衛士「ありがとうございます、あまりお時間は取らせませんので…」イソイソ
艦長「ふぅ…今からが正念場だ。上手くやり過ごせればいいのだがのう…」
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