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あたし「つったってあんた、王家から捜索願いを出されてたらどこ行っても探される運命なんじゃないの?」
艦長「それは大丈夫じゃろう。しょせん、シャトーの王家の問題はこの惑星の中での問題。よその惑星やコロニーへ行っても探されることなんてないじゃろう」
ゾシ「うむ。王家と言っても、さほど権力なんてないはずじゃ。ただ城の主というだけであり、観光スポットの手入れをしているようなものなのじゃ」
ゴロ「そ、そうなのかな…というか、ぼくたちは明日セレモニーの警備をするんですよね?まさに王家からの依頼なんですが…」
艦長「いやーワシ別に王家と親しいわけじゃないしの…支部長のほうは王女様を見かけたら捕まえる義務があるじゃろうが…」
あたし「なによ、じゃしばらく匿ってて、どっか寄ったら降ろしてあげるの?」
艦長「うーん、それでよくない?」
ゾシ「ほ…ほんとうか!?そうしてくれるなら、何と礼をしていいか分からぬほどありがたい…」ペコリ
ゴロ「よかったね、ゾシさん」
艦長「じゃ決まりじゃの。しかし困ったの、今人員がいっぱいで、空き部屋がないのじゃよ…」
ゴロ「あ、じゃあぼくの部屋使っていいですよ。ぼくはロボットのコクピットにしばらく寝ます」
ゾシ「そ、そんな不便をそなたにかけたくないのじゃ…妾は誰かと相部屋でも、なんなら独房とか…本当にどこでもいいぞよ?」
艦長「うーん、どうするかのう」
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砲撃手「相部屋…!?じゃ、じゃあ俺んとこに来てくれないっすか…?」ハァハァ
砲撃手2「俺んとこも、狭いけどウェルカムっすよ!」ハァハァ
艦長「いやお前らんとこには絶対行かせねえよ…」
あたし「あたしは…ちょっと…あんま知らない人と一緒は…」
ゾシ「だ、ダメかの…」ションボリ
あたし「な、なによ…」
ゴロ「じゃぼくと相部屋にしようか」
あたし「!?」
艦長「え、意外とキミぐいぐい行くね…」
ゾシ「ななななんと…!いや、わ、妾は…贅沢は言えんからの…好きにするがよい…」ポッ
艦長「え、いいの?うーん、まあいいか。ゴロくんなら人畜無害だし。それじゃ解決ってことで」
あたし「バカ言わないでよ!ゾシがゴロと一緒の部屋になるなんて…!」ワナワナ
あたし(ゴロが女の子と二人きりで過ごすなんて…!何とかして二人きりだけは阻止しないと!)
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あたし「…じゃああたしもゴロの部屋に行く!!」バーン
ゴロ「!?」
ゾシ「なぬ」
艦長「あ、そう来る?予想外じゃな…」
あたし「ゴロが一緒なら知らない人がいてもあたし安心だし…」
あたし(ゴロが女の子と二人きりじゃないから安心だし…)
ゾシ「ま、まあ正直言うと妾も異性と二人きりはちとな…これは結構いい解決策じゃないかの?」
ゴロ「ん…確かに、びっくりはしたけどいい案かも…」
砲撃手「あーあーナチュラルにミニハーレム作りやがって」ブーブー
砲撃手2「俺もゴロくらいの年に戻ればモテるかなー」チキショー
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