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戦艦コロちゃん号
艦長「なるほど、つまり君たちは廃棄されてたロボットを使って命からがらここへ来たのじゃな」
あたし「そうなんス」
ゴロ「はい…それであの…もしかして過剰防衛とかでぼくたちヤバいとか…」ドキドキ
艦長「有事のことじゃ。ロボットに乗って戦闘行動したのはな、法律により守られている正当防衛の範疇。何も悪いことはないぞ」
あたし「そうなんスか」
ゴロ「あ゛あ゛…よ゛か゛っ゛た゛…」パァァ
艦長「まあとにかく疲れたじゃろう。荷室にマットを用意させるからそれを使うといいぞ」
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荷室
クルー「ここが荷室だ。簡易的な鍵も付けといたから、いきなり人が入ってくる事はないからね」
あたし(せま…)
ゴロ「お気遣いありがとうございます」
クルー「で、次の行き先は月なんだ。月で一度、君たちの親御さんと連絡をすればいいよ」
あたし(父さんと母さんもちゃんと会社から避難したかなー)ボンヤリ
ゴロ「いつ頃月に着く予定ですか?」
クルー「大体1日で着くね。伝言はこのくらいだな、それじゃあね」スタスタ
ゴロ「ふぅ…」
あたし「やっと寝れるわねーすっごい狭いけど」ポフン
ゴロ「とにかく無事に避難は出来てよかったよ…」ノビー
あたし「月ってどんなとこだろうね、遊べるとこあるかなー」ワクワク
ゴロ「はは…たぶんあるよ…」
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あたし「ところでさ」
ゴロ「うん」
あたし「この狭い部屋で、あたしゴロと一緒に寝るの?」
ゴロ「あっはい…そうですね…出ていきます…」ショボン
あたし「いや、別にいいんだけどさ?てか他に行くとこないでしょ」
ゴロ「艦長に頼んでさっきのロボットのコクピットで寝ますから…」
あたし「そう?なんかごめんね?」
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艦長「ええ、君たち兄妹じゃなかったの」ビックリ
ゴロ「はい」
艦長「それは気配りがなくて申し訳なかった…うーん他にスペースあるのは…魚雷の横くらいか…?」ウーム
ゴロ「いえ…ぼくの乗ってたロボットに寝ていいんなら、そうしますから」
艦長「そうか?狭いだろうけどいいのか?」
ゴロ「大丈夫です」
艦長「すまんのう、じゃお疲れさん」
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ドック
整備士「お?どうしたんだ坊主」
ゴロ「あ、ぼくの乗ってたロボットが整備されてるなぁって」
整備士「ああ、すっげえオンボロだし直すよりパーツ取りに使うほうが良さそうだがな…でもさっきの戦闘でやられた機体が多くてな」
整備士2「一応大破した機体も回収してるんだが…ま、壊れたやつ直すよりは動くオンボロにパーツ回すほうが良いしな」
ゴロ「そうなんですね…あの、コクピットで寝たいんですけど大丈夫ですか?」
整備士「おう、もちろんいいぜ。でも修理の音とかやかましいと思うぞ」
ゴロ「はは…疲れがドップリなんで大丈夫だと思います…」
整備士2「そうか?そうだな…そうだ、俺たちもいったん休憩するか!腹減ってきたぜ」
整備士「だな、てなわけでじゃあな坊主!ゆっくり休めよ!」
ゴロ「あ…ありがとうございます!」
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