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ゴロの仮部屋
ゴロ「うーん…ん?夜中の12時…微妙な時間に起きてしまったな…」ファァ
ゴロ(あれ…どこだここ…)ギョウテン
ゴロ(…あ、そうだ。ここはケシカス支部の部屋か…そうだったそうだった)
ゴロ(こんな深夜だけど食堂開いてるかな?小腹がすいたや)クー
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食堂
艦長「お?こんな時間に飯か?お互い大変だな、ほれ。酒でもどうよ」クイッ
ゴロ「あ、艦長。お酒は結構です…飲めないですし。ちょっと小腹が空きまして」
艦長「そうか。俺はここの支部長と話し込んでたら飯食い損ねてな。まったく、年取ると長話が楽しくてなァ…」シミジミ
ゴロ「そうなんですね…」
艦長「あそうそう、戦果は聞いたぜ。お前とあの子で1機ずつまた倒したそうじゃねえか。少しずつキャリア積んでくねぇ」グビ
ゴロ「それはいいんですが…フツメンさんがちょっと動転しっぱなしだったのが気になるんですよね」モグモグ
艦長「そうなのか…後輩のことを考えられる余裕があるのは結構だな。よし決めた」
ゴロ「?」
艦長「ゴロ上等兵、キミはこれよりゴロ兵長だ!おめでとう!」パチパチ
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ゴロ「ちょ…酔った勢いで何いってるんですか」
艦長「いやガチだ」キリッ
ゴロ「大体ぼくが昇級するんなら…その、あの子も実績的には昇級するのでは?」
艦長「そうだな、落とした敵機は大体同じ。戦果だけなら君たちはほぼ同じと言えるだろう。しかし」
ゴロ「…」ゴクリ
艦長「録画した映像を見ると、キミはよく指示を出したりサポートする余裕が常にあるみたいだと感じたのだ」
艦長「それはまさしく、あの子と君の能力で一番大きな違いだと思う。いわば君だけの強みだ」
ゴロ「そんな…ただ死なないようにしてるだけですよ」
艦長「それが出来れば一人前。リーダーに向いてるのだ、キミは。なのでこれよりゴロ小隊の隊長も頼んだよ」ポン
ゴロ「しょ…小隊って…」コンラン
艦長「あ、難しく考えないでくれ。キミならいつも通りにしてれば十分だから」
ゴロ「うう…大変そうですけど、仕事ですもんね。分かりました、頑張って率います」
艦長「うんうん、よろしい。それじゃここの支部長に昇格させるという通信を本部に送ってもらうかの、あ、階級証ももらわねば」ホッホ
ゴロ「今からですか?なんだか忙しくなりそうだ…どのくらいかかるんだろう…」
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