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夜
あたし(よし、エネルギーペーストもらえた。ゴロに先越されなくてよかったわ)
整備士「お?嬢ちゃんか。坊主は大丈夫か?見舞いに来たんだが医務室にいるのか?」
あたし「いや、あいつなら自分の部屋にいるわよ。怪我はちょっとホッペが痛むから食べたり喋るのがキツいくらいらしいわ」
整備士2「そうか…じゃ手土産のこの火星産アポォーは止めとくか…」ショボン
整備士「ウサギ型にカットして快方を願いたがったが…リンゴって意外と噛むからな」ショボン
あたし「そうね、よした方がいいかも。じゃあたし、ゴロにエネルギーペースト渡しに行くからまたね」
整備士「おう、嬢ちゃんも無理しないようにな」
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ゴロの部屋
あたし「や、来たよ」
ゴロ「わざわざエネルギーペースト持ってきてくれたの?ありがとね」
あたし「へへー感謝しろよ」テレ
ゴロ「お腹すいたから早速これ飲んでもいいかな」
あたし「もっちろん、あたしもジュース飲もうかしら」レイゾウコガチャ
ゴロ「あ、適当に好きなの飲んでいいよ」パキン
あたし(へー…コーヒーとか飲むんだ。意外ね…)キョロキョロ
あたし(あ、缶コーラある。これもらおう)
ゴロ「わぁー…すごい味だなこれ…」ウヘェ
あたし「どんな味するの?」プシッ
ゴロ「野菜ジュースとスポーツドリンク混ぜて、粉っぽいなにかとスパイスを少しずつ入れた感じ?」ウーム
あたし「すごくまずそうね、栄養はありそうだけど」グビー
ゴロ「まあでも実際は飲みやすい味だよ。可もなく不可もなく…かな」ゴクゴク
あたし「…ね、一口ちょうだい?」
ゴロ「ん?別にいいよ」ヒョイ
あたし「ありがと」チュルリ
あたし「あー、なるほどね」
ゴロ「ね?そういう味」チュウチュウ
あたし「うん。コーラは偉大だって痛感するよ」グビー
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あたし「そういえば今のってさ」
ゴロ「ん?」ゴクゴク
あたし「ほら、同じストローで飲み物のんで…」
ゴロ「うん」ゴクリ
あたし「その…」
ゴロ「あ、待って、なんか嫌な予感するから言わなくていい、てか言わないで?」
あたし「間・接・kiss…」ポッ
ゴロ「そういえばさー、キミ夕食まだじゃない?ぼくもう大丈夫だから食べにいけば?」
あたし「間・接・kiss…!」テレ
ゴロ「いやぁ、にしてもあのロボットが意外と良いやつだったのは驚きだね。ガタが来てるのは気になるけど」
あたし「間・接・チュー!」クワッ
ゴロ「あーなんだか眠いなー、もう寝ようかな?これ持ってきてくれてありがとね、ほんと」
あたし「はぁ…もういいわ」ウンザリ
ゴロ「…」
ゴロ「ごめん…意気地無しで」ボソ
あたし「ん?」
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ゴロ「ふぅ…やっと帰ってくれた…」
ゴロ(お見舞すごく嬉しかったし、楽しい時間を過ごせたなぁ…)
ゴロ(なんだか最近、あの子と過ごす時間がやけに楽しい気がする?よく分からないけど…)ウーム
ゴロ(たぶん戦闘で知らず知らずのうちに疲れて、何でもない日常に癒しを感じるのかな…)
ゴロ(まあなんでもでもいいか。とにかく、あの子と過ごすのが今は一番支えになってるのは確かだろうなあ)
ゴロ(なんかぼく、片想いみたいだな)デヘヘ…
ゴロ(片想い…片想い、か…)
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