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208ページ目

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フツメン「大体なにがあったのかは分かったよ。そんなことがあったなんてね」


エシャーティ「でもね…今回はゴロを殺したゴミクズをこの手で始末できたの。それだけはまだよかったかな」


テロル「!」


アグニャ(て、テロルくん…やっぱやばいよ!)


テロル「エシャーティさん、ゾシ王女。俺はあなたたちに言わなきゃならない事があるんだ」


アグニャ「テロルくん…!もう…!」


フツメン「言うんだね…いよいよ」


ゾシ「なんじゃ、改まって…もうこれ以上嫌な話題は聞きとうないぞ?いい話題なんじゃろうな?」


テロル「申し訳ないがすごく悪い話題なんだよこれが…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


テロル「俺は…20年前にアステルでテロを起こした少年テロリストなんだ」


エシャーティ「…は?」


ゾシ「少年…テロリスト?」


テロル「俺の起こしたテロでもしかしたらゴロの運命が左右されたかもしれない…すなわち俺は…」


エシャーティ「…」パァン


テロル「うお!?」スカ


アグニャ「きゃー!」ビク


ゾシ「な!早まるな!そなた落ち着け!」ガシ


フツメン「そうだ!銃をおろして!」ガシ


エシャーティ「離せ!くぅぉんの!」パンパン!


フツメン「うっぐぅ…!?」ガクン


ゾシ「ひっ…!フツメン…あ、足が…!」ガクガク


エシャーティ「邪魔をするなら…ゾシもアグニャも撃つわ…」


テロル「やめろ!俺以外は関係ないだろ!」


エシャーティ「そうね、関係ないわ。だからお前は死ね」ジャキ


アグニャ「テロルくん!あぶな…」ガバ


パァン!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アグニャ「うっ…」ドサリ


テロル「アグニャ…?」ブルブル


エシャーティ「…」バスバスバス!


アグニャ「あぐぅ…かはっ!」ドスドスドス!


フツメン「え…ちょ…アグニャちゃんは関係ないだろ!やめろ!もう彼女を撃つな!」ドシーン!


エシャーティ「っつぅ!あんたも…邪魔するな!」パンパン!


フツメン「ぐぼっふぅぁ!」ドサリ


ゾシ「な、なんでなのじゃ?なんでフツメンもアグニャも…撃ったのじゃ…?」


テロル「そうだ!殺すなら…俺だけでいいだろ!なんで…こんな簡単に殺すんだよ…」


エシャーティ「いい子ぶってんじゃないよ」パァン!


テロル「ぐが…」バタリ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


エシャーティ「ゴロの死に関わったやつも、そいつをかばうやつも絶対に許さない」


ゾシ「…」ガクガク


エシャーティ「それが例え、20年来の友達であるフツメンでも…あなたは違うわよね?ゾシ?」ジャキ


ゾシ「妾も…確かにテロルがゴロの死に少なからず影響してるのなら怒りを覚えるが…何も話し合いをせずn」


エシャーティ「残念だわ」


パァン!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


シャトー付近の宙域


あたし「…」ポロポロ


あたし「あはは…もうだれもいないやぁ…」ポロポロ


あたし「たいせつなもの…ぜんぶ…なくしちゃったぁ…」グスン


あたし「きゃっはは…ぅうっ…うおえええ!」ゲロゲロ…


あたし「はぁ…はぁ…ぐ…ぅぅ…」ゴホゴホ…


あたし「…」


あたし「いやあああああ!!」バタバタ


あたし「やあ!!いやあ!あああ!!」バシバシ


あたし「ううああ!ぐぅあああ!」ドスン


あたし「もおおお!!あああああ!」バチーン


あたし「はぁ…はぁ…」


あたし「…」スチャ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


20年間、悲しみを共有していた友達も

20年間、悲しみを慰めてくれた友達も

20年間、追いかけていた一つの希望も


たった一日の出来事であたしは全て失った

たった一度の失敗でたいせつな物が消えた

たった一回の選択があたし自身をも殺した


それじゃさよなら


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一乙女一生記 終


※後書き


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