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テロルの部屋
アグニャ「テロルくん?籠城は無駄よ?開けなさい」ガンガン
テロル(おこじゃん…)ビクビク
アグニャ「あのねテロルくん。あたしは昨日のお礼を改めて言いたいだけなの。からかわれて怒ってるわけじゃないから開けなさい」ドンドン
テロル(めちゃおこじゃん…)ドキドキ
アグニャ「うーん…」ピタリ
テロル(お?帰るか?)
アグニャ「よし、じゃあお返しに部屋のドアに…ワタクシ、テロルは酔った勢いでアグニャちゃんを襲いました…って張り紙貼っとこ」
テロル「待てー!それはイカン!」ガチャ
アグニャ「やあ」ムカー
テロル「あ」チーン
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アグニャ「別にね、あたしは怒ってるわけじゃないの。なんていうか嘘つかれてね、悲しいの」
テロル「そんな傷つくなんて思わなかった、ごめん」
アグニャ「うーん…まあ許すよ。ていうか昨日介抱してくれたしね。それにしても、よく部屋の鍵開けれたね?」
テロル「ああ、それは艦長がマスターキーかなんかで何とかしてくれた」
アグニャ「なるほど」
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テロル「そうだ…シャトーに行くんならゾシさんに会わせてもらって、あのことを打ち明けようかな…」
アグニャ「テロルくんがゴロさんの仇だってこと?心の決心がついたんだね」
テロル「ああ。次いつシャトーに来れるか分からないしな」
アグニャ「艦長と違ってゾシ王女はゴロさんの恋人だったからもしかしたら許されないかもしれないよ?」
テロル「…その時は、俺はどうすればいいんだろう」
アグニャ「…どうすればいいか、答えが見つかるまでは言わなくてもいいんじゃない?」
テロル「でもそれじゃ、いつまでもゾシさんやエシャーティさんに打ち明けられないかもしれない」
アグニャ「そうかもしれないけど…」
テロル「決心がついたんだ。ゴロのために死ねとか言われちゃたまんないけど、許されなかったら罪滅ぼしにこれからの人生を使うまでさ」
アグニャ「これからの人生を使うって…なにするの?」
テロル「さあ、俺も分からん」
アグニャ「変なの…でも決心がついたんなら止めはしないよ。艦長にゾシさんに会わせてくれるように頼みに行こうか」
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