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172ページ目

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翌日


テロル「アグニャ、今いいか?」ピンポン


アグニャ「テロルくん?どうぞ、入って」ガチャ


テロル「こんな朝早くにすまねえな、でも艦長たちに顔会わす前に相談したい事でさ…」


アグニャ「そうなんだ、あたしを頼ってくれて嬉しいよ。何でも話してね」


テロル「ああ…アグニャはさ、昨日艦長の話に出てきたテロ犯ってどう思う?」


アグニャ「え…別に、よくある子供を利用した卑劣なテロなんだなって思うよ。後はゴロさんが死んだ原因の一つかなとしか…」


テロル「そうじゃなくて…えっとな、そこに視点を当てるんじゃなくて…実行犯はさ、間接的にゴロを殺したようなもんじゃないか?」


アグニャ「まあ…そういう風にとることもできるけど」


テロル「もしもさ、その子供が目の前にいたとしたら…艦長やエシャーティさんはそいつをゴロの仇として…見るよな?見るに決まってるよな?」


アグニャ「ま…まって、なんでそんなことを相談してるの?」


テロル「実は俺が…20年前、アステルでテロを実行した子供だからだ。俺はゴロを殺したも…同然なのかもしれねえ…」


アグニャ「え…!?」ミヒラキ


テロル「本当に…本当のことなんだ…」


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アグニャ「そんな…テロルくん、そんな過去があったんだ…」


テロル(元テロリストだし…軽蔑されたかな…いや、最悪このまま艦長たちに突き出されるな…)


アグニャ「えっとね、あたしは…ビックリしたけど、大丈夫。テロルくんをゴロさんの仇だとは思わないよ」


テロル「…」


アグニャ「それに…子供のときに、惑星軍に利用されてやっただけじゃない。あなたは…重荷を背負う義理はないよ…」ギュ


テロル「そうだろうか…でも俺は…とんでもないことをやっちまったんだ…」プルプル


アグニャ「間違いを犯さずに生きる事だけが、正しい事じゃないよ」ヨシヨシ


テロル「う…」ポロポロ


アグニャ「きっと大丈夫…ほら、安心して…」ナデナデ


テロル「ぶふぅ…」グスン


アグニャ「よしよし…」


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アグニャ「落ち着いたかな」


テロル「ありがとう、だいぶ気持ちが整理できた…気がする」


アグニャ「そうだ、あたしが艦長とエシャーティさんにどう思ってるか聞いてみるよ。きっと二人とも大丈夫だろうけど…」


テロル「いいのか?」


アグニャ「うん。このまま隠し事をずっと続けていくの辛いでしょ。友達が辛いのはほっとけないから…」


テロル「面倒をかけてすまないが…頼む」


アグニャ「任せて!それじゃ、ちょっとしてからブリッジに行こうか」


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