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翌日
ゾシ(ああ…もう朝なのか…)
ゾシ(もうゴロはいない…もっとゴロと話したかったのじゃ…)ズーン
ゾシ(泣きたいが…くよくよしてるとゴロが悲しむじゃろう…なんとか気を奮わねば)ペチペチ
ゾシ「はぁ…」ペチペチ
あたし「起きたんだ、おはよう」
ゾシ「おはようなのじゃ。どうじゃ?気分は」
あたし「こっちの台詞。ま、まだキツいけど…なにもできないって状態じゃなくなったかな…」
ゾシ「そうか、落ち着きを取り戻したようでよかったのじゃ」
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フツメン「お、二人とも起きてたんだ。ごめんね、ガッツリ休んじゃったよ」アハハ
あたし「まったくよ、何が軽く休むから…よ」
ゾシ(なにやら昨日はフツメンがいい感じに平静さを思い出させたようじゃな、さすがじゃ)
フツメン「お腹も空いてるんじゃない?食堂行こうか」
あたし「そうね、昨日からエネルギーペーストしか食べてないし…」
ゾシ「そろそろ何かを噛み締めたいのじゃ」
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食堂
あたし「…」モグモグ
ゾシ「うまいのう…」パクパク
フツメン「そうだね、やっぱ固形物食べないとね」
あたし「そうだ、ドックに行っとかないと…ロボットの状態、見とかなきゃ」
フツメン「こんな時くらいは、ゆっくり部屋で休んでてもいいんじゃないかな」
あたし「じっとしてると…寂しくて死にたくなるから」
ゾシ「そ…それは…大変じゃな!じゃあ後でドックに行くのじゃ…」
フツメン(まだだいぶ参ってるみたいだな、早いとこ立ち直ってほしいな…)
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ドック
あたし「あれ…あたしのロボットにゴロが持っていったビーム砲が…」
整備士「レフィエビーム砲もフツメンが回収してくれたんだぜ。銃本体もかなりボロボロだったんだぜ?」
整備士2「予備のパーツで一応撃てるようにはしといたが、コアの部分以外は全部とっかえたぜ…」
あたし「そう…ありがとう」
整備士「良いってことよ。まあ整備工場なんかに寄ったら、ちゃんとがっつり修理しねえとな」
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あたし(とにかく…これからもパイロット生活は続くんだから早く立ち直らないと…)
ゾシ「ところで…ゴロのロボットは…」
整備士「ああ…あのコクピットか…なんかの拍子に発火したりすると危ないから分解したぞ」
整備士2「パーツ自体は…まあコクピット周辺のフレームとかあるから戦闘用に使えるパーツもあるが…」
フツメン「そのフレームでなにか作れたりしませんかね」
整備士「そうだな…いい感じに削り出したらロボット用のナイフになるんじゃねえかな」
整備士2「たぶん二振りはいけるな。どうだ?嬢ちゃんのロボットに御守りとしてつけるの、いいんじゃねえか」
あたし「ナイフ…うん、御守りくらいにはなりそう。頼むわ」
ゾシ「そうじゃの、ゴロが乗ってたロボットから作るナイフじゃ。持ってたら奇抜な動きでもできそうじゃな」
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