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あたし「ん…これって…」
フツメン「丸い…なんだろう、木の小物?」
あたし「あたしとお揃いの御守り…」スッ
フツメン「…ゴロくんは最後まで、それを持ってたんだね」
あたし「…」
フツメン「ゴロくんもきっとそれは天国まで持っていきたいはずだ。持たせておいてあげよう」
あたし「…そうね」スッ
ゾシ「ゴロは…ほんとにいなくなったんじゃな…」グスン
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昼
あたし(もう昼…少し気分は良くなってきたけど…)
あたし(これからどうしよう…ゴロのいない生活なんてあり得ない…)
あたし(あたしたちはずっと…生まれた時からずっと毎日、ずーっと、一緒にいたのに…)
あたし(わかんないよ…なにをすれば…なにを…なに…)
あたし(あたしの生きる目的ってなに?)
あたし(ゴロと一緒にいたい…それだけ、そう、それ以外には大してやりたいことも望むこともなかったのに…)
あたし(どうしてこんな事になったのよ…)
あたし(もう生きる意味…ない…かな…)
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ゾシ「む?」
カタカタ…
ゾシ「どうしたのじゃ…話をしたい気分じゃないのは分かるが、具合が悪いなら言うんじゃぞ?」
ガタン!
ゾシ「ひぅ…び、びっくりしたぞ?…む?」
あたし(ゴロ…今会いに行くわ…)スパーン
ゾシ「…!やめろ!くそ、なんで常に医者を置かないのじゃ…おい!ブリッジ!誰でもいいから今すぐこい!」ガチャガチャ
ゾシ「なにをしておるのじゃ!今すぐ手当て…う…立ちくらみ…」クラッ
あたし(ごめんねゾシ…でも…ほんとに辛いんだ…)ボンヤリ
ゾシ「ぬぅー!」ベチベチ
あたし「い、いた…たた…」
ゾシ「気をしっかり…もて!くそ、止血は…もうシーツでいいか!」バサッ
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