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ドック
フツメン(ドックに彼女たちは…いる…そうだよね、恋人の帰りを待つのは当然だもんね…)
整備士「お?なんか持ってるな、なんだありゃ…って…マジかよ…」
あたし「あ…あれって…ゴロのポンコツの…」
ゾシ「なにがあったのじゃ!?」
フツメン(ふう…落ち着こう…よし)スタッ
整備士「拾ってきてくれたのか、良いやつだ。良いやつだよお前は」
あたし「ちょっと、あれゴロのじゃない…なんであんなことになってんのよ!」
ゾシ「コクピットしかない…コクピットも…半分しかないのじゃ…」ウルウル
整備士2「生きてる…生きてるさ。開けるぞ」パカ
整備士2「…」ウッ
フツメン「…」
ゾシ「ど、どうしたのじゃ?」
あたし「どけ!…ゴロ!返事しなさい!ゴロ!」
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あたし「ゴロ!ゴ…ひっ…い…」バタン
ゾシ「どうしたのじゃ!?ゴロは…う…う…ああ…」
ゾシ「ふっぐ…うおぇ…」ケェケェ
フツメン「…!」クラッ
フツメン(半分しかないコクピットに入ってたゴロくんは…やはり半分しかなかった…)
フツメン(残ってる体の半分は、焼け焦げていて…)
整備士「坊主…いや、ゴロ…一人で7隻もよくやったな…ばか野郎…」
フツメン「ゴロくん…こんなことになるなんて…」ポロリ
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昼
艦長「ゴロくんの遺体は…」
軍医「ああ…あそこだ…」
艦長「…ゴロくん、君一人に苦労を背負わせたのう…すまない、本当に…」
砲撃手「彼女たちは?」
軍医「著しく体調に不調をきたしている。二人とも眠ってはいるが、熱が出ている」
艦長「そうか…すまないが、しばらく世話をしてやってくれ」
軍医「それが俺の仕事だろ?フツメン、お前も辛いだろ?もう休め」
フツメン「ええ…すみません」
フツメン(ゴロくんの死は彼女たちに大きな傷を負わせたようだ…)
フツメン(無理もない…数時間前まではずっと一緒にいれると二人とも思ってただろうに…)
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