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翌日(アステル出港3日前)
ゴロ「ああ、ゾシさんに電話で聞きました。ぼくのロボットにエネルギー炉をもう一個…ていう話ですよね」
整備士「そうだ。何やらアステルの支部長さんからの助言で改良できると分かったそうでな」
整備士2「エネルギー炉を1基寝かせとくよりは、使いこなさなくともとりあえず付けとくほうがいい…って思ってつけたんだが」
ゴロ「具体的にどう変わるんですか?」
整備士「ロボットを動かすための動力炉と、武器にエネルギー送る供給炉で役割分担させられるから…」
整備士「一番実感できるのは、ライフルのチャージ速度と速射性の向上だろうな…本当は嬢ちゃんが使ってる大砲みたいなの使うための2基搭載機能なんだがなぁ」
整備士2「坊主はなんかでかいビーム砲とか使わねえのか?今のままじゃ宝の持ち腐れだぜ」
ゴロ「うーん…ぼく射撃はそこまで上手くないですし…」
整備士「そうか…?ま、ロボットに施した改造はそんなもんだ。大きく操作性は変わってないから安心しな」
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あたし「なんかポンコツ言われてるのに、どんどん強くなっていくわねアレ」
ゾシ「エネルギー炉もよう丸々1基置いてあったもんじゃ」
あたし「たぶん動かなくなったゴロのオンボロを解体したんじゃない?」
ゴロ「脚のフレームは新しいのに変えてるんだっけ…全身のフレームもぼくの乗ってたのからパーツ取って補強したみたい」
ゾシ「あの古いのはニコイチでしか修理できんのか?」
あたし「そうらしい」
ゴロ「うん…よく分かんないけどそうらしい」
ゾシ「ほえー…。ゴロは幾度も活躍しておるし、新品をくれたら良いのにのう」
あたし「悪かったわねゴロの新品を奪って」
ゾシ「そ、そう言えば今の古いのは元はおぬしのじゃったな…す、すまん、悪気はなかったのじゃ」
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昼
ゾシ「ほう、休みの間に結婚の約束を、ねえ…」
ゴロ「いや、結婚を許してはもらったけどするとは言ってないからねまだ」
あたし「えー?もうあそこまで父さんたち期待させたんだから責任取ってあたしと結婚しなさいよ」
ゴロ「それを言われると何も言い返せないな…」タジ…
ゾシ「結婚か…考えたことはないが、確かにゴロとなら良いかもしれんのう」
ゴロ「まあでも結婚って一人としかできないじゃない」
あたし「うーん、あたし別にゴロがゾシともあたしとも結婚してもいいんだけどな…法が許さないのかな?」
ゾシ「分からんのじゃ…なにもなにも分からんのじゃ…」
ゴロ「うーん、ぼくももうちょっと深く結婚について考えてみようかな…」
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