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夜譚 (三作品)
「中秋」
黒絹纏う 鮮やかな輝きに ため息つけば
途端に雲隠れ
見つめる私を 時々伺っては
ぱちりと合い 身を翻す
その度に
今宵はよく 星が見える
「雲間」
厚雲に 御身を隠す 光る君
されど輝きは 零るるやうにて
「ひとり」
闇夜の光が 私を包み込むと
空っぽの心を 切なさが満たす
満たされているというのに
どこか大きな隙間があるようで
声を上げて泣き出したくなるような
膝を抱えて一人蹲りたくなるような
胸が締め付けられる想いに浸る
その後すぐに
終わりの微睡みに 落ちていく




