唯一つ
宇宙を自由に泳ぐ様な
果てしない夢のあと
残っているモノは唯一つ
何にでも手を伸ばしていた
終わりない夢を見て
戸惑いを知らない頃の
イメージが息づいている
残っているモノは唯一つ
時期に春がやってくるのだろう
みんな季節が巡ることを知っているのだろう
だけど明日の天気も分からない
草原の中を駆け巡る様な
限りない夢のあと
残っているモノは唯一つ
放さないと息込んでいた
陰りない夢を見て
諦めを知らない頃の
イメージが息づいている
残っているモノは唯一つ
時期に僕は終わるだろう
みんな終わりが来ることを知っているのだろう
だけど今日の予定も分からない
街中で口ずさむ歌の様な
さりげない夢のあと
残っているモノは唯一つ
放り出せず指に掛けていた
色褪せない夢を見て
負けそうになるこの頃の
ダメージだらけのイメージを染めて
僕の中に息づいているから
残っているモノは唯一つ