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魔法少女戦記  作者: 公心健詞
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敵軍襲来!

ついにシーマーズがヒューガーに侵攻を開始した。

ミーヤザッキーの都は開かれた都であり、都の中心には平和の象徴「ピースパーク」があり、そこには巨大な塔が立っていた。その塔には「神の前ではすべての人が平等である」と文字が刻まれている。

 その理念そのままに、ヒューガーでは外国人に手厚い保護が与えられていた。

 やる夫たちは働いていないにも関わらず生活保護が支給され、軍事戦略や武技が学べる学校もタダで通わせてもらった。

 路上ではヒューガー人のホームレスが涙で路上に「パン食べたい」と書き残して餓死するような状況で、外国人であるやる夫たちが小遣いをもらって学校に行かせてもらえることにやる夫は恥ずかしさを感じているようであった。

 それで、少しでもこの国の役に立つため、国府に出向いて意見をしたが、そうした意見はすべて無視された。

 外国人への手厚い保護により、ミーヤザッキーにはシー・マーズの人間があふれかえるようになっていた。

 シー・マーズの人間は勤勉で安月給でもよく働くのでヒューガーの商人たちからは歓迎されていた。

 しかし、血の気が多く、人に頭を下げぬため、たびたびヒューガーの低所得者や労働者とはケンカを起こした。

 そうした険悪な状況の中、シーマーズ政府はヒューガー内部でシーマーズ国民が迫害されていると宣言し、軍を編成し、シュリンプフィールドにあるカクトウ村を占拠してしまった。これに慌てたイノー公は

すぐに軍隊を編成し、甥のイノー・ヤスを総大将に任命して三千の軍を編成した。やる夫と朝比奈とユーベルトートは日頃の恩に報いるため、この軍に参加した。

 シーマーズの軍はカクトウ村に砦を築いていたが、そこに駐屯していたのはシーマーズ国君主の弟、ヨーシ・ヒッサーシュミットの妻と子供、それを守る五十人だけであった。敵の最前線に女子供を置き去りにしている行為からシーマーズ軍の軍事行動は本気ではなく、ヒューガーの大軍が現れたら、開城交渉を来ない、速やかに撤退するものだとヤス将軍は考えているようであった。ヒューガー軍の者たちも笑いながら行軍しており、明らかに油断しているようであった。

 ヒューガ軍がカクトウ村に到着してみると、そこには石垣を築いた本格的な城が作られており、周囲にはそれを守る木造の砦が大量に構築されていた。

 ヤス将軍はすぐさまその城の周囲の砦を攻撃させたが、砦の中から大量の石や熱したコールタールなどが投げられ、一つの砦を占領するのに数十人の死傷者が出た。中に入ってみると、その砦に篭もっているのはたった三人だけだった。これはヒューガー軍を分散消耗させるシーマーズの謀略であると判断したヤス将軍は本城への総攻撃を開始した。

 その時である。

「チェストー!」

四十人ほどのシーマーズが三千人のヒューガー軍に切り込んできた。しかも密集隊形ではなく一人ずつバラバラに切り込んでくる。

「殺せ!皆殺しだ!」

 ヤス将軍が叫び、ウイザードが魔法攻撃を仕掛けるが、味方の中に突っ込んでいるので一人殺すために周囲の数十人の味方が巻き添えになる。

「魔法は使うな!相手はたかが四十人だ。槍で突き殺せ!」

 ヤス将軍が叫ぶ。

 ヒューガー軍は槍を構えて、残り三十九人のシーマーズを一人ずつ取り囲む。

 するおtシーマーズたちが何を考えたか鎧を脱ぎだした。鎧の下にはミニスカートにピンクや緑のセラー服。剛毛のすね毛を丸出しにして超ミニスカートが風にゆれ、スカートに下のハートやイチゴ柄のパンティーが見え隠れしている。

 それら筋肉質のいかついオッサンたちは胸の谷間から魔法ステッキを取り出し華麗に回転する。

「ピピルマクリララー魔法少女になあれ~」

 剛毛のオッサンの体から衣服がちぎれさり、オッサンたちはチンコ丸出しになる。そして光とともに魔法少女の姿に変身するのだ。

 変身したといってもコスチュームがそうなっただけで中身の剛毛のオッサンはかわらない。

 「オイドンも参戦いたす!」

 唖然としているヤス将軍の背後から野太い声が聞こえる。

 それはシーマーズ軍大勝、ヨーシ・ヒッサーシュミットであった。

 筋肉隆々の体にかわいらしい赤の振り振りのついたセーラーコスチュームに赤のミニスカート。パンダさん柄のパンティーから剛毛の筋肉質の足を露出させた姿で毅然と立っていた。

「なんだお前らヘンタイだったのかー!」

 ヤス将軍が叫ぶ。

「お国を守るためなら個人の恥などかき捨てでごあんど!さあ、者ども死ねやあ!ピピルマクリララピリリンポ~ン!」

 ヨーシ将軍のかけ声とともにシーマーズ軍は周囲に向けて魔法攻撃を開始する。

 ぎゃー!

うわー!

 叫びながら吹き飛ぶヒューガー軍

 時折、シーマーズ軍の攻撃が友軍に当たり首が吹っ飛ぶがそんな事はお構いなしに周囲にむけて無差別に魔法攻撃を開始する。

「こ、こちらは魔法は使うな!味方に当たるぞ!」

 叫ぶヤス将軍。

 そうしている間にもヒューガー軍の被害は増えてゆく。

 「うおー!」

 ヒューガー軍の背後から叫び声が聞こえる。

 シーマーズ軍五十人が突撃してくる。

 右の四十人左の本隊百人あまり、背後の五十人の三方から責め立てられ、ヒューガー軍は大混乱に陥った。

「おのれい!やらせはせん!我らが誇り!栄光あるヒューガーがこんな連中に敗れるなどあってはならぬことだ!卑怯者のシーマーズどもめ、いざ尋常に勝負せよ!」

 ヤス将軍は剣を引き抜いて敵の大将ヨーシに突進する。

「よかこころかげじゃっど!」

 ヨーシも魔法ステッキを振りかざして突進する。

 風に揺れる真っ赤なスカートがはだけ、パンダさんの顔がいっぱいプリントしたパンティーが露出する。

「死ねえ!」

 ヤスがヨーシに刀で切りつけるがヨーシはそれを素早く避けて魔法ステッキでヤスの頭をたたき割った。

 ぶちゃっ!と鈍い音がして脳髄が飛び散る。

 「う、うわああ、大将がやられたあああ!」

 ヒューガー軍は我先に逃げだす。

「うりゃああああー!」

 やる夫は刀を振りかざし、シーマーズの兵を切り倒す。

 朝比奈は拳で打ち倒す。

 ユーベルトートは手から光りのサーベルを出して敵をたたききる。

 ボブは空を飛んで敵の様子をうかがう。

「おい、やる夫、ここから敵の大将が分かるよ、切り込むかい?」

 空からボブが大声で叫んだ。

「お前は先に逃げろ。俺たちも逃げる」

「何でだい、君たち無双だろ?相手にだって勝てるさ」

「バカか、人間ってのはメシ喰わなきゃ動けなくなるんだ。いくらこっちが強くったって、包囲されて水と食い物が手に入らないと動けなくなってやられちゃうんだ。このまま、切りながらシンガリを勤めて撤退する!」

「わかった!」

 ボブは飛び去った。

「よし、朝比奈、ユーベルトート、切りながら少しずつ撤退するぞ。敵に背中をみせるな!」

「おうよ!」

「はい!」

 やる夫と朝比奈、ユーベルトートはお互い背中を合わせ、じりじりと撤退していった。

「この卑怯もんが逃げるとか!」

 大声でヨーシが叫ぶ。

「卑怯もまた兵法なり!」

 やる夫が怒鳴りかえす。

 一瞬、ヨーシが真顔になった。その直後、大声で笑いだした。

「ははははは!これはおもしろか、良き敵じゃ、見逃してやれ」

 シーマーズ軍のヨーシ・ヒッサーシュミットが怒鳴ると、素早く敵軍が身を退いた。

 逃げゆくやる夫たちを見ながら、ヨーシ・ヒッサーシュミットは毅然とたちつくしていた。

 吹きすさぶ戦場の風が彼の真っ赤なスカートを揺らし、無数のパンダちゃんプリントが血にまみれたパンティーがその間からかいま見えていた。

 


ヒューガー軍三千人はわずか二百人たらずのシーマーズ軍に敗れた。

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