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200文字詩篇

桜月夜(200文字)

作者: 竹井閑山

四条大橋のたもとから

河原の桟敷を眺めやれば

十五、六歳の少女がひとり

長い黒髪をふり乱しながら

ひわいな踊りをおどっている

やんやと囃したてる群衆

ぼんぼりに映える桜吹雪

都の鬼門の方角には

大文字山の送り火が

狂ったように燃えさかっている

私は猫にせきたてられて

私の行くべき先を急ぐ

さて次は何に生まれ変わらせてもらえるのか

円山公園の花見客を尻目に

防災道路を登ってゆくと

ただそこだけが静けさに

法然廟と知って飽かなかった



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