勝手な見方だけで決め付けていると、決まってロクなことがない。by弓弦
──前回までの、あらすじ。
最後の教室案内を終えた弓弦とディーは、学園長室へと戻ることにした。
昼前ということもあり、いよいよ腹の虫が騒ごうとしていた弓弦。騒がないように耐えていると、悪魔達が色々と話し合っていた。
その遣り取りの中で、クロによって焚き付けられたシテロが弁当を要求し、弓弦は頭を悩ませることとなった。
一方、そんな弓弦の背中を見詰める瞳があった。
平和なはずの学園内で、決して悟られることないように抑えられた、殺意が──。
* * *
シテロの願いは、どうせ学校に通えないのなら弓弦の弁当が食べたいということ。
別に弁当自体は、簡単に作ることが出来る。一人分も二人分も、そこまで手間は変わりない。元々作って持参しようと弓弦は考えていたため、可能ではあるのだが──。
「(…食べたいか?)」
逡巡する気配が伝わってくる。
答えの分かり切った質問だ。だが敢えて訊く。
それは弓弦なりの配慮だ──済し崩しの形になると、彼女に後ろめたさが生じる可能性を踏まえての。
「食べたい」と一度自分の気持ちを明確に表出すれば、彼女の覚悟も決まるはず。
それに弓弦自身、彼女の口から要求してほしい気持ちがあった。シテロは悪魔であるが、少なくとも見た目や立ち振る舞いは女性だ。
女性からの可愛らしい頼み事は、中々断れないと同時に男として嬉しく思うもの。
可愛らしい質問の範囲に限定されるものの、聞いて嬉しい質問なら是非とも言葉にしてほしい弓弦であった。
『…うー』
言おうか、言わまいか。どうにも今一つ踏ん切りが付かない様子が伝わる。
少し時間が必要かもしれない。弓弦は、ディーの背後にある窓から見える大樹を眺め、暇を潰すことに。
「(アデウス、クロを何とかしてシメてくれ)」
同時に、クロルに灸を据えることも忘れない。
程無くして聞こえてきた悲鳴を聞き流しながら、暫し時を待つ。
『に゛ゃぁぁぁぁぁッ!? 悪魔虐待にゃぁぁぁっ!?!?』
「(あぁ…平和だ……)」
そうしていると。
『…食べたいの』
シテロが自らの意思を発した。
食べたいのか、否か。単純な二択でしかなかったが、ようやくの返答であった。
「(そうか。じゃあどうするか…)」
弁当の用意自体は簡単だ。
しかし弁当は、準備するだけで済ますものではない。準備した後は、美味しく食すという大切な動作がある。
つまり、シテロが顕現する必要があった。
「(家でお留守番するか?)」
人間の姿で顕現しても構わない場所──とすれば、衆目に晒されない安全な場所である必要がある。
安全な場所というのは、俗っぽくいってしまえばプライベートスペースだ。誰にも突撃されない、されるとしても十分な対処が取れる場所が選択の基準となる。
さて、弓弦は現在、学園街での生活拠点として小さなアパートの一室を借りている。街外れの坂道に建つ、学園へは徒歩で二十分程の時間を要するアパートだ。
何故そんな場所に住居を用意したかというと、任務に支障が無い場所を選択した結果であった。学園に近過ぎず、かといって遠過ぎず──丁度良い場所なのだ。
そんな生活拠点を知るのは、弓弦以外にはトウガだけだ。他の面々には、諸事情あって教えていない。
それ故に安全地帯。それ故に提案したのが、家でのお留守番であった。
「(家で大人しく留守番が出来るのなら…人間の姿で居てくれても構わないんだが)」
言い出してから弓弦は気付いた。
シテロが留守番──果たして、出来るのだろうか。
それに留守番中の弁当は、果たして弁当と呼べるのか。まずもって弁当という食事の定義について考え始めなければならないが、兎にも角にもいえるのは、
『…それ、弁当じゃないの』
弁当は家の外で食べるからこそ、弁当と呼べるもの。
青い空、白い雲の下。暖かい木漏れ日の中で、芝生の上にブルーシートを一枚。心地良い風を肌で感じながら楽しむもの。
または家から離れた場所で、家庭の温もりを思い出させてくれるようなものでもある。
シテロは家での留守番が不満のようだ。
「(うーん…だが、外はなぁ……)」
悪魔としての姿なら、顕現に用いる魔力を調整することで、存在感を薄めることが出来たりもする。そうすれば魔力を視ることの出来ない普通の人間に見付からないのだが、何故だか人間の姿ではそれが出来ないのだ。
やはり、存在感だろうか。胸の存在感とはいわず、全体の。
『あ、今弓弦がふしだらにゃこ──』
「(アデウス)」
『御意』
『とを考えでぎにゃぁぁぁっ!?!?』
人間の姿を取るために、それなりの魔力を用いる以上は、やはりそれなりの存在感が生じてしまう。だから街に出れば、当然とばかりに人眼に留まってしまう。
シテロは誰が見ても分かる美女だ。突如として街に美女が現れるようなことがあれば、噂になってしまうのが世の常。噂はたちどころに広まり、そしめまことしやかに囁かれるもの。
男女問わず憧れの的になるであろう魅力に溢れる彼女は、どうしても人眼に触れ易くなるために好ましくなかった。
『…う〜』
「(…だが俺も、少し頑固か。うーん)」
こういう時に、姿を変えられる魔法が使えれば問題解決なのだが、それが出来ないから問題な訳で。
どうすれば良いのだろうか。
「(…ん?)」
ふと考えが浮かんでくる。
姿を変える方法は、何も魔法だけではない。
いや、正確には魔法に近いものだが、魔力は用いない。とても原始的で、同時に画期的な方法だ。
「(…んん?)」
『…ん?』
「(化粧…するか?)」
幸いにしてメイクに関する自身の腕前を、弓弦は人並みだとは思っていた。
道具さえ揃えられれば、少なくとも艦に居た謎の人物が街にも居るという事態は避けられる。
願わくば男装メイクを施してたかったが、問題は彼女の胸。
富士──否。アルプス山脈、エベレスト。その規模は、世界規模、世界級。そう、Wカップ。
サラシで無理に押さえ込もうとすれば、サラシが弾ける、揺れる揺れる揺れる──そこまで想像が容易だ。
精々抑え込めても、押さえ切れるのはDが関の山か。それ以上の胸囲は手に余る。脅威のあまり、サラシに余る。驚異的だ。
ならば男装は困難になる。あくまで、女性を別の女性に変えられるようなメイクが必要だ。
「(男装…か)」
シテロを男装させると、どのような感じになるのであろうか。
取り敢えず男物の衣類を着せ、ウィッグを被せ、ササッと──。
声は少し低めに出してもらい、一人称は──そうだ、「ボク」が妥当か。語尾も「なの」から、少し男の子らしいものにしてもらい──。
『ユールの弁当、美味しいね。うん、ボクやっぱり好きだな…』
快晴な青空の下。
隣で弁当を大人しく食べる、シテロ(男の子)。
『ねぇユール。ちょっとお昼寝しない? ボク、眠くなってきちゃった…』
木蔭で眠たそうに眼を擦りながら身体を預けてくる、シテロ(男の娘)。
『だ、駄目だよユール、こんなところで…。女の子って皆にバレちゃうよ…ぅ。んぁ…っ、ふぁぁぁ…♡』
頭を撫でられ(ここ大事)、顔を真っ赤にしながらも嬉しそうにする、シテロ(男装女子)。
身をくねらせながら悩まし気な声を上げ、意識を溶かしていく──
『…ユール?』
そんなところで、想像終了。
どうやら男装シテロによる破壊力のために、意識をあらぬ方向へと旅立たせていたようだ。
「(知影の妄想癖でも感染ったか…)」
自らが認めたくないものが、自らの内にある時。人はよく誰かの所為にする。
眠いのは授業が退屈だからだ。モテないのは、魅力に気付かない相手が悪い。
失態を演じたのは自分ではなく、自分の若さだ。
つまり、様々な形で責任転嫁する。
『っバウッ』
心の中でくしゃみをした存在が居るが、弓弦の意識に留まることはなかった。
一方内心で咳払いをした弓弦は、改めてシテロと変装についての話を深ていく。
どうすれば、目立ってしまうシテロを目立たなく出来るのか。その一点に絞ると、色々な案が出てきた。
「(そうだな…綺麗で大きな眼は、少し度の強い眼鏡で小さく見えるようにする)」
『…ぇ』
「(胸は少し押さえて、引き締まった腹部と一緒に余裕のある服で誤魔化す)」
『…うぅ』
「(少しふくよかな見た目にすれば、シテロのモデルスタイルもある程度は隠せるはず。後は…何か無いか?)」
弓弦はシテロの他にも、意見を募ることにする。
というのも、話の途中でシテロが唸るだけになってしまったのだ。本人の話も大事だが、他者から見たらどうなのかという点についての話も重要だった。
『…師匠よ』
『無駄にゃ「空間の断ち手」。どうしようもにゃいことにゃ』
「(…?)」
『こっちの話にゃ』
アデウスに向けての質問だったはずが、思わぬ返答に首を傾げる弓弦。
「???」
何故、クロが動いているのだろうか。
『酷いにゃ!? …それよりも弓弦、良い考えがあるのにゃ』
良い考えと言われると、悪い考えのようにしか思えない。
どうしてそう思えるのか。考えた時に、思ったよりもクロを信頼していないことに気付いた。
『……』
無論、確かな信頼関係の上での揶揄い半分ではあるが。
『…まぁ良いけどにゃ。にゃあ弓弦、何にも無理に留守番させようとする必要は無いにゃ。こんにゃ方法は、どうかにゃ?』
かくかくしかじか。
「(…確かにそれなら、シテロの希望を最大限叶えてやれるとは思うが……)」
クロの提案は、興味深いものではあった。
しかし同時にリスキーでもあった。
決めあぐねている弓弦の背中を押すように、悪魔猫は言葉を続ける。
『話が微妙に拗れたのは、そもそも大前提とにゃる可能性を追求しにゃかったのが原因にゃ。…学園に通えにゃいから、見付かると駄目だから…ではにゃく、自然にかつ安全に学園に居られる方法を模索すべきにゃ』
『クロル…どうして早く言ってくれなかったの』
『にゃはは。でもお蔭で、良いことも聞けたはずにゃ』
『うー…』
クロの言葉に、シテロは肯定も否定もしなかった。
ということは、何か良いことがあったのだろう。否定し切るだけの材料が無さそうな返事であった。
『然龍よ、まずは茶でも飲むと良い。気持ちも落ち着くだろう』
理由が気にならない訳でもない弓弦だったが、シテロはそれきり静かになってしまった。
どうやらアデウスが淹れた茶を飲み始めたようだ。啜るような音がフェードアウトしていった。
──ところで、アデウスはどのようにしてお茶を淹れたのだろうか。
彼は蟷螂の姿を取る悪魔だ。シテロ等とは違い、人間の姿を取ることはない。
いや、実際には取れるのかもしれないが、少なくとも弓弦は未だかつて眼にしたことがなかった。
それはそれとして、蟷螂である以上、彼の両手は鎌だ。それかハリセンだ。
そして弓弦の精神世界で茶を用意するには、棚の上に何故か設置されてあるポットを操作する必要がある。
急須から湯呑みに注ぐことも含め、何らかの手段で不可ならば茶を出すことは出来ない。
しかしアデウスが淹れた茶をシテロが飲んでいるということは、そういうことなのだろう。
何らかの手段で、アデウスがシテロに茶を飲ませた。その現実だけは、間違えようもないのだから。
『ま、そう言うことにゃ。さ、弓弦』
クロのそういうことは、いうまでもないが茶の件とは異なる。その場合は、どういうことといった疑問にしかならない。クロの場合は、あくまで言葉同士を接続する意味でしかなかった。
学園だろうと街だろうと、人の眼には触れる。触れるからには、リスクも生じる。
どうせリスクを背負うしかないのなら、クロの提案を飲んだ方が見返りが大きい。
多少のリスクは承知の上。喜ぶ顔が見れるのなら──弓弦の決意は固まった。
もう少し早くこの結論に辿り着いても良かったが、誰でも思考が迷子になるのである。
──丁度、ディーの業務も片付きそうだった。
書類を机の端に揃えたところを見計らい、弓弦は口を開いた。
「…ディーさん」
「お〜、じゃ〜飯行くか」
「はい。…あの、一つお願いがあるのですが…」
席を立ったディーの眉が上がる。
穏やかな笑みは、正に何でも言ってくれといった風情だ。
「ん〜? 何でも言ってみるんだな」
そのために、弓弦は気兼ね無く言葉を続けた。
「動物を、部屋で飼ってもよろしいでしょうか」
「…動物を〜?」
普段は小さな龍として、必要時に人の姿になる。
弓弦はこの学園に、魔法生物の教員として着任している。ならば動物の一匹や二匹を部屋で飼っていても、何も問題が無いはず。
騒がしい動物なら他所の迷惑にならなくもないが、少なくともシテロは吠えたりしない。
いや寧ろ、シテロが吠えたらどんな声がするのか気になってしまう。
龍の姿ではない。人間の姿でだ。
『わんっ』
『がおー』
鈴を鳴らしたような声が普段の声なら、吠えたらきっと鈴を響かせたような声に違いない。
どんな喩えかと思われるが、シテロの声音はそれ程までに心地良い音色なのだ。
『ううぅっ』
当のシテロは、謎の唸り声を上げていた。
「何の動物を飼いたいんだ〜?」
それはそれとして。
時折自然を求めて居なくなることこそあるが、シテロは大人しい悪魔だ。しっかりと言い聞かせておけば、勝手なことはしない──はず。
「蜥蜴です。羽の生えた」
しかし「龍」とそのまま話すのは躊躇われたため、敢えて誤魔化した。
ドラゴンというのは、往々にして羽の生えた蜥蜴と誤魔化されるのだ。
巨大化さえしなければ、それで十分誤魔化せる見た目をシテロはしていたのだが──。
「羽の生えた蜥蜴!?」
ディーは、想像以上の食い付きを見せた。
微かに裏返った声が、彼の驚きを物語っている。
「(何か…マズッたか…?)」
飼おうとしているのが「龍」だと看破されたのだろうか。
嫌な汗が背中を伝う中、弓弦はディーの返事を待つ。
駄目だと言われればそれまでなのだ。心臓がドクンと跳ねる感覚が、身体に悪い。
重い空気が立ち込めようとする中、ディーは徐に口を開いた。
「…そ〜いつは、まさか、バジリスクのことじゃ…ないだろうな…?」
「はい?」
謎の魔物の名称と共に。
『あー』
納得したようなクロの声。
弓弦は知らなかったが、羽の生えた蜥蜴のいうのは、俗に『バジリスク』という魔物のことを示す呼び名だ。
その瞳から“メドゥーサアイズ”と呼ばれる闇属性の魔法を放ち、視線が交わったモノを石化させることの出来る凶悪な魔物。
確かに、そこまでの魔物は学園に持ち込んでほしくないだろう。
『…と言う訳にゃ』
クロの話を受け、自分の喩え方が悪かったことに気付く弓弦。
しかし小さくなった龍は、喩えるなら羽の生えた蜥蜴で間違い無い。
「いえ、違います。…一度見てもらえたら分かりますよ」
百聞は一見にしかず。
何を言うよりも、まずは見てもらおう。
弓弦はディーによる審査の予定を取り決めると、彼と共に腹拵えをするべく食堂へと向かうのであった。
──チャッチャカチャ、チャッチャカチャ、チャッチャッチャッカッチャ!
「さぁ、始まりますわよ〜! ネクストミュージック、スタート!」
──教えて! それは何? 教えて! お姉さん♡ そのお悩みを解いてあげます♪
「ポンッ」
──タヌキさん? 違うよ! 妖精さん? そうだよ! ユリタヌキって言うんだよ♪
綺麗な、お姉さんと可愛い、ユリタヌキ♪ 二人が楽しく教えてくれる〜ぅ♪
「「集まれ〜! 皆〜!!」」
──皆でおいでよ〜♪ 笑おうよ〜♪
「ミュージック、ストップですわ!」
「ポン」
「学園と言えば勉強! 勉強と言えば、解説ッ! さぁ、『なにそれ? 教えてリィルお姉さん!』の始まりですわ!」
「ぱちぱちぱち〜だポン」
「さぁ九回目となりましたこのコーナー。…まずは前回お伝え忘れた“フレイムソード”の詠唱例について、説明しますわよ〜」
「あ、確かに言っていなかったような気がするポン」
「そうなんですのよ。てっきり忘れていましたわ。さて、最初はこんな詠唱例です。…ユリタヌキ?」
「『炎よ、ここに集いて剣と化せ』」
「ガノンフと言う方の詠唱ですわね。シンプルな詠唱ですが、完成した“フレイムソード”の切れ味は凄まじいですわよ。では次」
「『炎剣ならば!』」
「こちらは弓弦君の詠唱ですわね」
「『炎剣ならば!』」
「…二度も言わなくて良いですわよ」
「ポン…」
「短い詠唱ですが、その中に彼らしさがあります。合わせた左手から、右手で剣を引き抜く姿は趣向が凝らされていますわよ」
「すっごくかっこいいポン!」
「さて、三例目でしてよ」
「…『出でよ炎伸びよ、我が剣となれ』」
「はい、ヨハン・ピースハート大将の詠唱ですわね。普段は槍を得物として使われている方ですが、この時ばかりは剣を振るいますわよ。勿論剣の腕も中々のものだそうですわ」
「ふむふむ。やっぱり、使える得物は大いに越したことはないってことだポン」
「戦い方を極めるのも大切ですけどね。…あ、この前なんですけど、とある人がとあることを極めようとしている場面に遭遇しましたわよ」
「…へ〜、誰なんだポン」
「こんな詠唱でしたわ…。『フレイムッッ!! ソオォォォォォォオオオドッッ!!!!」
「うわっ、無駄に暑苦しい詠唱だポン」
「因みにこうやって手を合わせて、引き抜いた剣を、こう、こう、こう、こうと数度構え直していましたわ」
「……まぁ、誰しもそう言う時期はあるんだポン」
「…因みに、弓弦君ですわよ」
「…知ってたポン」
「男の子ですわね……」
「…こんなところで暴露されてる彼が可哀想だポン」
「壁に耳あり障子に眼あり。いつどこで、誰が見ているか分からないですわよ〜?」
「…お姉さん怖いポン」
「じゃ、そろそろ予告に移りますわよー。『弓弦だ。物事には視点一つ変わるだけで、全く違った側面を見せるものがある。読み物とかそうだ。大人になって読んでみると、幼い頃には理解出来なかった登場人物の心情が分かったりする。全く…傍観者になる、と言うのは不思議なものだな──次回、社会人として学生を見ると、自分にもそんな時代があったのかと懐かしくなる。by弓弦』…ではまたお会いしましょう!」
「‘人に見られて恥ずかしがる弓弦は…グッとくるものがあるな…’」
「ユリタヌキ?」
「まっ、待ったね〜だポン!」