表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と彼女の異世界冒険記   作者: 仲遥悠
裏舞台編
384/411

虚者

 突然の報告は、驚愕するに値する内容であった。

 報告を受けたアンナはジェシカを執務室に残し、地下牢へと急行する。

 息を荒くし、最大速での急行だ。城内で風を切り、時に警備兵と打つかりそうになりながらも階段を降りて行った。


「…何だ…これは…!?」


 地下牢に辿り着いた彼女を待ち受けていたのは、報告通りの光景であった。

 即ち、驚愕せざるを得ないもの。想定をしていたが、どうしても受け入れられない光景がそこにはあった。


「…っ」


 鉄格子に覆われた『シリュエージュ城』の地下牢。城に独房は無く、また滅多に使われることもなかったが、必要時は一個集団を纏めて収容する。

 しかし今、牢には冷たい風が吹いている。


「何故捕虜が全員消えているッ!?」


 人の熱が、牢から消えていた。

 熱の痕跡すら残さず、忽然と。


「どう言うことだ…!?」


 鍵が外された形跡は無い。

 ならばとアンナは眼を凝らした。

 人の気配の無い地下牢は薄暗闇に包まれているが、外部に抜け出せる術は見当たらない。穴を掘った形跡も無ければ、壁も欠損していない。


「分かりません。急に地震のような揺れと、光が迫ってきて…次に眼を開けた時には…」


 警備していた兵は、不思議そうに牢を見ている。

 不思議そうではあったが、決して緊張感が無い訳ではない。言葉を発した唇は、横一文字に結ばれている。


「(転移か…!? だが、だとすれば光の柱が見えるはず)」


 牢の格子を掴むと、冷たい。

 だがその冷たさは手だけでなく、身中の肝までも冷やしていくようであった。


「何か…おかしい…!?」


 まるで牢の中が、消し飛ばされたように思えてならない。

 原因は、間違い無く先程感じた嫌な風。

 こんな芸当が出来るのはーーー『滅失の虚者』ぐらいなものだ。

 しかし一体、何故。


「口封じか…? ならばあの爆発は…」


 城の捕虜。街の西部に潜んでいた者達。

 もしその者達も消し飛ばされたのだとしたら、それは一体何を意味するのか。

 「口封じ」にしては、少し大掛かりだ。無駄に殺し過ぎている。


「だが、何故」


 アンナの中で疑問が湧く。

 城の者が巻き込まれなかったのは何故だ。

 殲滅魔法は、その威力、範囲共に規模が大きいと伝えられる。わざわざ狙う相手を選別するまでの必要は、どこにある。


「…読めんな。…が」


 いずれにせよ、緊急事態だ。

 何せ今この地は、二体目の悪魔の襲撃を受けている。『革新派』の動きが読めない以上、守りを固める必要はある。


「おい、お前」


 アンナの声に、兵士が顔を上げた。


「今から城に居る全ての兵士は、ジェシカ・ピースハートの指揮下に入る旨を伝達しろ」


 ぶっきら棒な言い方であったが、指示の内容を理解した兵士は、素早く敬礼した。


「ハッ」


 兵士は背を向けると、足早に駆けて行く。


「ッ!」


 アンナも直ちに行動を起こした。

 彼女の足が向かうは自らの家。その瞳は、周囲に探し人の影を求めていた。


「…居た!」


 その人物は、すぐに城の中で見付かった。湯上り姿だというのに、彼女の前髪は両眼を隠している。

 暑そうだな。とは思いつつ、アンナは急いで駆け寄った。


「…ジャンヌ…さん。揺れました…けど、どうしましたか?」


「事態が変わった。二体目の【リスクX】が出現し、ピースハートとリーシュワが迎撃に向かっている」


 話し掛けられた風呂上がりの少女ーーートレエは、彼女の言葉に固まった。


「え…?」


 髪の奥で見開かれた瞳が、揺れる。


「【リスクX】ってそんな…伝説の悪魔なのに……」


「来る時は来る。…奴等はそう言う災厄だ。兎に角、お前は急いでこの城のある場所に向かってほしい」


 首を傾げるトレエ。

 アンナが話した場所に心辺りが無かったのだ。


「…牢屋以外の地下があるなんて…。知らなかったです」


「当然だ。秘匿されている場所だからな」


「でも…そんな地下で何をするんですか?」


 アンナが話す、トレエへの依頼内容。

 それは本来、アンナが頼まれていた役割であった。

 ではアンナは何をしようとているのか。

 ヨハンに念を押されたが、そんな念もどこへやら。状況が変わったためとの一点張りで、彼女は前線に出張ろうとしていた。


「…分かりました。奥に誰も入らないように道を守れば…良いんですね」


「あぁ」


 物分かりの良い人物は嫌いではないアンナ。

 彼女の頷きは、実に満足そうであった。

 トレエに地下への道を教えようと、急ぎ足で先導する彼女は、すぐさま『エージュ街』へ急ごうとしていた。

 当の本人は、全くもって物分かりの良い方ではない。だが、それを指摘する人物は誰も居ない。


「…え?」


 そんな道中、中庭にて。声を上げたトレエが足を止めた。

 何事かと振り返ったアンナが見たのは、インカムを装着している少女の姿であった。


「ん…?」


 辺りが少し暗くなった。

 気が付けば、完全に夜になっていたのか。大して気にすることもなくトレエを見るアンナ。


「…はい…でも…」


 トレエは困惑した様子で、インカムに手を当てている。

 誰と通信しているのだろうか。時折、カチンと身体が強張っているのだが。


「空って…」


 空見上げた彼女は、


「えぇっ!?」


 素っ頓狂な声を上げて固まった。

 アンナも連られて空を見上げ、


「んん……?」


 眼を凝らした。


「…おい」


 そして、気付く。

 頭上を翳らせていた巨大戦艦の存在に。


「何故『アークノア』が、こっちに来ているんだ…っ!!」


 雲が分かたれ、戦艦の装甲が見える。

 徐々に高度を下げる戦艦に、草花が煽られザワザワと声を上げていた。


「…本当に…来ていました」


 口をぽかんと開けた二人の視界に、数人の隊員服が飛び込んで来る。

 着地。また着地。着地、また着地。


「ぁ」


 その中の一人に対してトレエが声を上げた。

 二本の短剣を帯びた女性隊員だ。


「(ミーア少佐…)」


 ミーア・キャット。トレエに武術を教えた師匠である。

 トレエの視線に気付いた彼女は、ツンと澄ました顔立ちで顔を逸らした。

 因みに決して険悪な関係ではない。寧ろ仲良しといっても良いのは、ミーアという人物は澄ました態度が基本なためだ。


「ふぅ…」


 最後に一人が着地すると、『アークノア』から降りて来た隊員達は一人を残して散開した。


「やれやれ…。年寄りにこの高さは堪えますねぇ」


 最後に着地し、残った男は肩を叩きながら小言を零した。

 直された丸眼鏡の奥が、滑るようにトレエを映して細められた。

 揶揄からかい相手、見付けたといった風情だ。


「ぅぅ…!」


 トレエが距離を取るように離れた。

 明らかな警戒の姿勢にアンナが眼を瞬かせていると、男が視界に入る。


「お久し振りです元帥。不肖の隊長がご迷惑をお掛けしています」


「ジェラル・ド・ブローレン…貴様何しに来た」


 ジェラルの敬礼に、アンナは半眼で返した。

 一切の敬意を感じない敬礼であった。そこには最早、悪意さえ感じる。


「…何しに来たんですか」


 女二人分の視線は、どちらも厳しい。

 挟まれるように睨まれたジェラルは肩を竦め、手を額に触れさせた。


「やれやれ」


 溜息。

 それだけで、小馬鹿にされている気分になった。


「(何がやれやれだ。貴様の言い方がやれやれだっ)」


「(ジェシカさん…分かります)」


 ジェラルへの態度で通じ合う女性陣。

 共通の敵を前にすれば、人の心は重なるのである。


「そんな問答をしている暇は、果たしてあるのでしょうか?」


 しかしそんなことはお構い無しに、ジェラルは嫌味を飛ばす。


「今は非常時のはずです。くだらない問答よりも先に、向かってもらう場所があります。そうですね?」


 トレエは言葉に詰まる。

 小さく返事をした彼女は、悔しそうに頷いた。


「…元帥さん、行きましょう」


「行くだと?」


 どこに。

 反射的に返してしまったアンナだが、すぐにトレエの意図を察する。


「…まさか」


 ここに『アークノア』の実行部隊が来たということ。それは間違い無く、頼もしい援軍が来てくれたということだ。

 そしてこの援軍は、誰が要請したのかーーーそんなの、一人しか居ない。


「…奴か」


 恐らくもしもの場合に備え、部隊を待機させていたのだろう。

 こんなこともあろうかと、の精神。実に準備の良いものである。


「… はい。ディー隊長の所です」


 最近白髪の増えた男が、背中越しに笑っている姿を見た気がした。


「分かった。すぐに行くぞ」


「あ、待ってくだーーーッ!?」


 そうと決まれば、即座に急行。

 元々行こうとしていたのだ。城門へと走るアンナに迷いは無かった。


「早いです…っ」


 トレエも急いで後を追い、ジェラルに見送られながら城内に消えた。


「…やれやれ。お転婆振りは相変わらずですか。困ったものです」


 肩を竦め、ジェラルは嘆息する。

 彼は『アークノア』実行部隊副隊長として、これまでアンナと言葉を交わしたことがある。

 「お転婆娘」。それがジェラルの中にある、アンナの印象であった。

 人の本質は中々変わらないもの。初めて会った頃よりも大人になっている彼女は、見た目こそ大人に近い。だがその心の中には、幼い頃の名残が残っている。

 それは優しくて甘い慈悲の心。その心は彼女の強さそのものであり、また弱さでもある。

 だが、冷酷よりかは優しさのある方が人として温かい。そう思えてしまうのは、ジェラル自身が誰よりも冷酷になれるためか。


ーーージジ。


 程無くして、ジェラルの持つインカムがノイズ音を立てた。

 ジェラルはインカムを耳に当て、応答する。


「…私です」


『部隊員各員、持ち場に付いているわよ』


 通信を入れて来たのはミーアであった。

 インカム越しでもハッキリと分かる彼女の可憐な声は、一部の艦員で罵られたいともっぱらの噂である。

 今は関係の無い話だが。


「分かりました。では、城の皆さんと共同で警備に当たってください。久々の総員出撃です、決して『この前』のようなミスは許されませんよ」


 『この前』とは、『アークドラグノフ』を拿捕するために臨んだ戦いのことである。

 長期の任務(ミッション)に赴いていたジェラルを除き、全員が参戦していたにも拘らず、たった一人の隊員に艦を掌握されたという何とも情けない話だ。

 艦内に乗り込まれたことも問題だが、隊長であるディーまでもが負かされ、挙句コントロールキーを抜かれて強制転移させられたという辺り、とても情けない。

 敵が敵だったといえば仕方が無いのかもしれないが、ミスはミスだ。

 ジェラルはそう話しながら、城の上階を目指す。


『そんなこと言われなくたって、分かってるわよ! あの時は、ちょっと油断しただけなんだからね! フンっ』


 通信はそこで切れた。


「(油断したのが問題なんですよ…困りましたねぇ)」


 階段を昇り終え、石造りの城内を歩く。

 インカムを外したジェラルは、執務室の扉を叩き、入室した。


「失礼します」


 部屋の主の妻は、背を向けていた。

 その細い指で窓に触れ、彼方に向かわせた視線に憂いを宿している。


「…どなたですか?」


 足音に気付いた彼女の振り返りに、深紅の髪が靡く。


「まぁ…ジェラルさん?」


 音の主を見定め、ハッと眼を見開いた彼女は軽い会釈をする。

 この城の城主が『革新派』に身を置いてからは暫く会っていなかったが、どうやら覚えていてくれたようだ。ジェラルも軽く会釈を返した。


「お久し振りです。ジェラル・ド・ブローレン、『アークノア』実行部隊隊長ディー・リーシュワ中将の要請を受け、こちらに参りました。まずはこちらを」


 決まり文句としての挨拶を終え、ジェラルはどこから取り出したのか、一本の酒瓶をジェシカに手渡す。


「まぁ、どうもご丁寧に。これは?」


「隊長の部屋より拝借した銘酒です。何でも、限定品だそうですよ」


 貼り付けたような笑顔。

 受け取ったジェシカは、全てを察した。


「どうやら手に入れたことをこちらの城主に自慢したそうです。これはきっと、是非とも飲んでほしいのだろうと考えましたので、この際に持参しました」


 きっとディーは、一人で全部飲んでから羨ましがらせようとしていたのだろう。しかしそれを、まだ口にしないまま自慢相手に渡される。

 どう考えても、ディーへの嫌がらせである。


「(そう言えばあの人が、少し前に酒造所の依頼を探していたのも…。そう…)」


 男同士の自慢試合。

 ヨハンもきっと、自分も珍しい酒を飲んだと自慢するつもりだったのだろう。実に微笑ましい様子に違い無いが、少々ディーに申し訳の立たない気持ちが湧いた。


「…ジェラルさん、本当にお変わりありませんね」


 だが、ジェシカは夫の味方である。

 ディーが飲めずに悔しがる様を見るよりは、ヨハンが飲めずに悔しがる様を見る方が何倍も辛い。逆に飲めて嬉しい様を見るのは、嬉しいという意味でしかり。

 ジェシカは迷わず酒瓶を執務机の裏に隠した。


「それは光栄です。私も持って来た甲斐がありますよ」


「まぁ。お上手ですね」


 笑みを交わす二人。

 ディーの涙の未来が、ここに決定される。

 場が少し和んだところで、ジェラルは本題を切り出した。


「…ジャンヌベルゼ元帥と、ドゥフト中尉を街に向かわせました。あの二人なら、きっと隊長達の助けになるでしょう」


「…トレエちゃんも?」


「彼女は中尉という立場にありますが、実力は私や隊長も認める程のものです。城を守らせるよりは、向こうの戦線に加わってもらった方が遥かに戦力になります」


 聞き慣れた少女の名前によって心に渦巻く、「心配」の二文字。

 本当に大丈夫なのか。渦巻く感情が彼女の心を乱そうとするが。


「…。そうですか」


 ジェシカは落ち着いていた。

 表情を引き締めた彼女は、ヨハンの妻として、城主代行として取り乱してはならないことを理解していた。


「代わりに城の守りは、『アークノア』実行部隊が加わります。元帥より劣る戦力ではありますが、皆歴戦の勇士です。侵入者を一掃してくれるでしょう」


「それは頼もしいです。ですが…」


 そんな彼女の姿を、ジェラルは見定めるような視線を向けていた。

 やがて眼鏡の位置を整えると、その表情には立場ある者に向かう敬意の色が宿っていた。


「…はい、問題は『滅失の虚者』です。向かわせた二人が戦線に加われば、勝機はより近付きますが…」


 二人の視線は、窓の外に向けられる。

 街に人通りは無い。悪魔の襲撃に、己の安全基地に篭っているのが分かる光景が広がっている。

 カーテンは閉められ、扉は閉ざされ。閉鎖された街の西部に一点、広がる複雑な紋様。

 暫く前に見えるようになった紋様は、球状に内部を包んでいるように見える。時折炎を噴き出したり、歪に形が歪んだりするが、付近の家に被害は無い。


「…あれは、何ですか?」


「高位の悪魔が持つ、穢れた魔力(マナ)による結界です。内部と外部を隔絶する、特殊なバトルフィールドとでも表せば良いのでしょうか。時折形が変わるのは、内部で激戦が繰り広げられているためでしょう」


「…戦っているのですね」


 紋様が膨らんでいく。

 視線の先で、どんどん、どんどん膨らんでいく。


「…ジャンヌさんは、中に入れるのですか?」


「えぇ。そう踏んでいます。寧ろ彼女程の実力をもってして、初めて外部から内部へと干渉出来る程に強力な結界です。…ですがあの膨らみ方は…?」


 膨らむ、膨らむ、まだ膨らむ。

 ゆっくりと膨らんでいき、そして。


「「ッ!?」」


 破裂した。

 ジェラルの中に、警戒音が鳴り響く。

 咄嗟に彼はジェシカを押し倒した。


「えっ」


「いけません! 伏せなさい!」


 何が何だ分からないジェシカ。

 だが何かが起こる。そんな嫌な予感は、次いで聞こえた轟音が正解を報す。


ーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 窓が軋む 。

 外より響くは夜天を衝く轟音。

 世界が悲鳴を上げていると分かる振動が、景色を揺らし続けた。












 そして、静寂が訪れた。

 覆い被さるようにしてジェシカを守っていたジェラルは徐に立ち上がり、服の裾を手で払う。


「…収まり…ましたか」


「…今のは…っ!?」


 ジェシカも立ち上がり、ジェラルと共に外を確かめる。

 そこに広がっていたのはーーー


「……っっ」


 西部区画が大きく抉れた、痛々しい街の惨状であった。

「ブツブツ、ブツブツ……」


「…ぅぅ…ん……っぱい…。ぐぅ…」


「…あなた……好き…。すぅ…」


「っ!!」


「「…Zzz」」


「(何故フィーナ殿ばかりっ、あんな…あんな…良い思いをしているのだっ! 私だって、弓弦の隣で寝たいと言う気持ちぐらいあるっ。縛られたくはないが! く…っ、無情だ…っっ)」




「(そもそも私は、この時間軸に戻れたと言うだけで、ずっと戦い続けていたのだ。この辺りで一つご褒美ぐらいあっても良いではないか! なのに…)」




「(…いや。この時間軸に戻れただけでも、一つのご褒美なのか。そう考えるしかあるまい…だが…っ。それでも…っ、求めてしまうのが人の心ではないかっ。なぁそうだろう? 大体フィーナ殿はいの一番に堕落させられて、ずっと弓弦の隣に陣取っていたではないか! 忘れもせん、常に人に見せびらかさんとばかりに乱れていたあの姿はっ。どれだせ私が羨ま…苦悩させられたかっ。くぅぅ…)」




「…はぁ。予告だ。『伏した男を見下ろす女。その瞳は、虚無に満ちていた。対峙した女を見遣る悪魔。その瞳に、揺らぎが生じる。伏した男が見上げた先。そこに立っていたのはーーー次回、逡巡』。…良し、これでまた集中が出来る。(…大体何故私が予告役をしないといけないのか…。怒りが…ぁぁ、止め処無い…ッ)」




「(まぁ良い…。この感染事件さえ終結出来れば…医者としては本望だ。まずはそれだけを…適応する抗生剤を見付けねば…)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ