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俺と彼女の異世界冒険記   作者: 仲遥悠
04771を求めて…編
249/411

覚えろ弓弦! トゥメイトにキューリ!!

 昇っていた陽が、落ちた。

 程良い夜風が流れ、途中で二又に別れていく。

 流れる時間に身を任せたまま、夢見心地なままぼんやりとしていた弓弦は、いつからか覚えていた感覚に喉を鳴らす。


「ん…ん〜…♪」


 自然と欠伸が出たので、横になったまま身体を伸ばすと、小さな振動が身体を動かした。


「‘…何だ、地震か…ぁ…?’」


 そのまま伸びては身体の力を抜くのを繰り返す度に、小さな振動が伝わる。

 そもそも精神空間に地震の概念が存在するのかどうかが怪しいものだが、事実として景色は揺れている。どうしてなのだろうか。


「…ゃぅ……」


 ふと、頭上から声がするのに気が付いた。また心なしか、地面が柔らかい気もする。


「…ん?」


 吸い付くように柔らかい。こんな地面があるはずがない。

 微睡みから覚めた弓弦の視界に入ったのは、二つの丘。


「…ぅぅ…こしょばゆいの…」


 シテロだった。

 眼をぎゅっと瞑っている彼女の様子を見るに、どうやら膝枕をされているようだった。


「…どうして膝枕なんてしている」


「地面にそのまま寝るのは痛いと思って…。私の膝だったら気持ち良く寝れるの」


 実際心地良く惚けることが出来た。なので彼女を責めることは出来ず、感謝しなければならない。

 だが地面に触れて痛い思いを彼女に強いてしまったようで、何とも微妙な気分になった。

 身体を起こす際にそれとなく彼女の足を観察するも、まるで最初から地面に触れていなかったかのように、綺麗な足がそこにあるだけだった。


「…あまりマジマジと見ないでほしいの。恥ずかしいの……」


 見ていたことに気付かれていた。


「…他意は無いんだ。悪かった」


「恥ずかしいけど…別に嫌と言うわけじゃないの」


 身体を無遠慮に見られるのは基本的に、良い思いをしないはずだが。シテロの様子を見る限り嘘ではないようだ。

 嫌がられるのもアレではあるが、嫌がられないのも奇妙なものである。このまま奇妙な空間が形成され続けてはいけないような危機感に駆られ、弓弦は立ち上がった。


「よし、農業するか!」


 そもそもここに来た理由は何なのかと訊かれると、農業のためと答えることになる。

 昼寝をするのならばするで、それは結構なことではあるが、何かをするのならばその場でしか出来ないことをした方が気分が良い。


「農業なの♪」


 シテロも同意すると、地を強く蹴り、跳ぶようにして立ち上がった。


「ユール、時間の流れ変える?」


「そうだな…変えるか」


 どの程度、外の時間との差を拡大させるべきだろうか。

 農業をするからには、それなりの時間を過ごさなければならない。一週間か、一ヶ月かーーーそれとも一年か。

 初めての精神世界農業ライフは右も左も分からない。


「まずは時間稼ぎだな。あれこれ考えるのにも時間が要るが、外での時間はなるべく経過させたくない。…三百六十五倍とかで良いか?」


 右も左も分からなければ、ほんの少しだけでも分かっていることを頼りに行動するしかない。

 『萠地ノ扉』の先にあるこの空間の、最大の特徴である時間操作。殆ど限界の無い遅延操作を活用すれば、幾らでも長考することが出来る。向こうでの一秒を、ここでの三百六十五秒にすれば、落ち着くことも出来る。


「勿論なの♪ ささ、そうと決まったら早速時間を調節するの」


 時間を調節するためには、弓弦とシテロ、二人の意思を同調させなければならない。

 身体を密着させ、瞳を閉じる。そして、念じる。


「「……」」


 時間の流れが外界から切り離され、ゆっくりと遅れていく。

 一刻、また一刻と、時計の音のリズムが緩やかになる様子が聞こえてきたような気がする。


「…どうやら成功したみたいだな」


 意識を集中するのを止める。


「そうみたいなの。これでゆっくり考えることが出来るの」


 一拍置いてからシテロが離れると、甘い香りが鼻腔を突いた。

 彼女の香りではなく、花壇で育っている作物の香りだろう。食べたら美味しそうだ。


「…取り敢えず、作物について知りたい。どんな作物を育てているのかが分からないと、どうしようもないからな」


「えっと…じゃあ一つずつ順番に話すの」


「頼む」


 花壇の側にしゃがんだシテロが、赤色の丸い作物を指差す。

 見た覚えのある作物だ。緑のヘタに

赤の楕円形フォルムの作物が、太い茎から枝分かれした細い茎に、葉と共にちらほらと実っている。


「トゥメイトなの。暖かい気候で育つ緑で、お料理に使うことが出来る多年生植物なの。甘くて瑞々しくて、お肌を綺麗する成分があるの」


 おおよそ知識にある植物の名前に、どこかで聞いたような成分の説明。その果実は実にトゥメイトらしかった。


「そのまま食べても塩を振って食べても、煮込んでもスープにしても良さそうだな、うん」


「なの。それでこの隣にあるのが、キューリなの」


 緑色に細長い作物はキューリという名称のようである。「ウ」ではなく「ー」が、どうも異世界クオリティといったところか。


「トゥメイトと似たような温度状態で育てることが出来て、未熟状態のものを美味しく戴くの。甘味はそこそこあって、そのままでも美味しいの。殆ど水分なんだけど…少しだけ含まれている甘味成分が良い塩梅とさせてるの」


「トマトにキュウリか」


「トゥメイトにキューリなの」


 弓弦としてはどちらも大して変わらないように思えるのだが、名称固定のようだ。


「トマトにキュウリか」


 しかし慣れ親しんだこちらの方が覚え易い。一度覚えた知識を別の知識にに変化するのは、単に初めて覚えるよりも難しかったりするものである。


「トゥメイトにキューリなのっ」


「トゥナイトにリキュールか」


 最早原型が怪しくなってくる。

 ここまでくると空耳も良いところであり、少々無理があった。


「…ユール、ちゃんと言う気がないの」


「さて、な」


 風音のように横文字に弱い訳じゃないので、無論ワザと間違えていることになる。

 ワザと間違えて相手を揶揄うのは面白いものだ。もしかしたら風音も時折、故意に横文字言葉を間違えているのだろうか。 真相は彼女の意味深な笑みの中だろう。


「…む〜」


 シテロは頰を膨らませた。

 頰を突いて空気を抜いてやりたいが、そうすると更にむくれそうなのでしないが。


「それで? この草…『美味し草』だったか。チオプロパナールS-オキシドがうんたらかんたら言ったが」


「…『チョウコレパナーイ-S(スゴク)-オイシケド』なの。む〜」


「…ワザとじゃない。噛んだようなものでだな。…嘘じゃない」


 「嘘じゃない」と念を押して納得させる。

 半眼のシテロが暫く見詰めてきたが、真顔で見詰め返してやると視線が外された。


「(…勝ったな)」


 いつの間に睨めっこが始まったのであろうか。謎の勝利に小さなガッツポーズをするが、途端に虚しくなった。


「…変なユールなの」


 そう言うとシテロは緑の話に戻った。


「『美味し草』の最大の特徴は、収穫段階のものを力任せに引っこ抜くと破壊された繊維組織から気化しちゃう『チョウコレパナーイ-S(スゴク)-オイシケド』という成分なの。曲者なの。気化したこの成分は、最初に付着した何かに密集して付着して、大変なことをしちゃう悪い子なの」


「…大変なことか」


 先程食べられそうになったことを思い出す。

 虚ろな瞳、何かの欲求に負けて迫って来た彼女の恐ろしさは、本能的に貞操の危機を感じさせた。あのシテロに野獣のオーラを纏わせた『美味し草』には、恐怖しかない。


「なの。気化させず正しくお料理に用いれば程良く食欲を唆らせる香辛料の役割を担ってくれるのだけど。一度気がしてしまえば生物の食欲を著しく刺激して、物凄くお腹を空かせちゃうの。お腹を空かせた生物は、これが食べたいあれが食べたいって欲求が抑えられなくなっちゃって、食物に夢中にさせちゃうの」


「俺の犬耳は食物なのか……っ」


 もしあのままシテロによって、犬耳が噛み千切られていたかと思うと背筋に冷たいものを覚える。

 美味しい訳はないはず。フニフニと柔らかくて、弄っていると徐々に硬くなっていくのが精々の特徴で、別段美味しい味はせず無味のはずだ。なのにどうして美味しそうに見えてしまったのか。

 その理由はすぐシテロによって語られた。


「気化した成分の効能は一時間程度で無くなるの。だけど、上手に抽出して他の緑の成分と混ぜれば、生物の性欲を刺激しちゃう媚薬を作れちゃうの。怖いの〜」


 知影辺りの耳に入れてはならない話だ。

 媚薬ーーー実に恐ろしいものである。


「そんな効果があるから、収穫段階になった『美味し草』はあまり市場に出回らないの。収穫段階よりもちょっとだけ早くて取り扱いも簡単な『美味し草』が時々ある位。収穫段階になって扱いの難しくなった『美味し草』は、専門の人じゃないと土から引き抜くこと自体が危険なの。だからユールもまだ一人で引き抜いちゃ駄目なの」


 そう言うとシテロは丁寧に、両手で支えるように『美味し草』そっと土から引き出した。


「…難しそうだな」


 強引さなどどこにもない。力を全く入れずに彼女は草を抜いてみせた。

 土から引き抜く際に、力を掛け過ぎてはいけない。簡単そうに見えて、その実難しいのだろう。


「慣れれば簡単なの」


 慣れるまでが大変なのだ。このことに限った話ではないが。


「大丈夫、私が手取り足取り教えるから心配無いの」


 嬉しそうに笑ったシテロは、『美味し草』を抜く仕草を小さく繰り返した。

 今にも草の抜き方を教え始めそうな彼女だったが、花壇を見るなり眼をパチクリとさせた。

 花壇の作物は全四種類。これで三つ目の緑については話し終ったことになるが、まだ一種類話せていないものがあった。


「じゃあ最後の一つのなの。これは、『リカバリーフ』なの」


「『リカバリーフ』?」


「身体の痛みを取り去ってくれるお薬草なの。磨り潰して煎じれば、苦いけど立派なお薬になるの」


 薬草らしい薬草だ。薬草調合の技術を持ち合わせていれば、十分に役立てることが出来るような。

 他には下痢や便秘にも僅かながら効果があるのだとか。僅かながらというのが何ともいえないが。

 微妙な効果があるというのが、らしく思える。要は他の薬草と調合して効果を高めよ、ということなのだ。


「磨り潰して煎じればと言ったがシテロ。俺は調合の知識を持ち合わせていない。…誰か調合に明るい人でも居たか?」


 薬草があるのは結構だ。是非ともこれから有効活用していきたいところである。

 なので最大限に活用出来るよう、薬師のような存在が周囲に居れば良いのだが。


「薬師さん…? 緑をグルグルさせることなら私が出来るの」


 緑をグルグルとは、薬草を磨り潰して混ぜることを言っているのだろう。

 それとも、単に磨り潰すことなら自分にも出来ると言っているのか。


「緑をぐ〜〜るぐ〜る♪ これとあれを混ぜて、ぐ〜〜るぐ〜る♪」


 その言葉からは、どちらとも察することが出来ない。












* * *


 弓弦を送り出した日の午後のこと。

 風音は自室に戻り、そっと湯呑みを傾けていた。


「……ふぅ」


 一息吐くと、胸の中に溜まっていた何かが外に出ていくような気がした。


「静かなものですね……」


 窓の外を眺めると、青空が見える。

 澄み渡った空だ。こうして見ていると、心が晴れていくような、それでいて自分という存在の矮小さを教えられ、ふと虚しくなる。

 流れていく白雲を眺めると、今この一瞬も時が流れていることを確かめられると同時に、自身が今この時を無為に過ごしているような錯覚に囚われ、焦燥感に近い何かを抱いてしまう。


「静かですね……」


 味覚に集中するため、瞳を閉じて湯呑みに入った緑茶を飲むと、仄かに苦くもまろやかで、爽やかな味わいが口中に広がった。


「ふぅ……」


 再び息を吐く。

 この後は何をすべきか。掃除も、洗濯も、レオンへの昼餉の差し入れも、夕餉の仕込みも終わりこの部屋自体でやることは全部終わってしまった。なので他にやることが無い。

 しかし身体を動かしていないと、どうも何かに急かされている気分になり落ち着かなくなる。女将の職業病だろうか。

 茶請けの菓子に楊枝を突き刺し、口まで運んで食する。

 冷んやりと甘く、滑らかな食感が熱茶によって熱を持った口中を冷やしていく。


「冷たいです…っ」


 堪らず声に出してしまった。

 頭がキーンとすることはないが、それでもこの冷たさは堪らない。少々冷蔵庫で冷やし過ぎたかもしれなかった。

 暫くして食べ終え、湯呑みや食器を片付けた。

 このまま何もすることがないまま部屋に居ては時間を無駄にしてしまう。そう考えて部屋の外に出ようとしたがーーー


「……あ」


 台所の上に一冊の本を認め、立ち止まった。


「失念していました。これがあったではないですか」


 その本とは、以前『ジャポン』に帰郷した際に彼女が自身の父の地下作業場から持ち出した一冊だ。中には彼女が、かねてより計画していたとある作戦を実行するに当たり欠かせない情報が記入されている。

 目的のページを開いて眼を通してみると、必要な材料が記入されていた。


「…もう、大分経ちますね……」


 弓弦とこの計画について話したのはかなり前だ。他愛も無く、計画性すら皆無な計画だが、彼女は少しずつ用意を進めていた。

 この艦の中に使えそうなスペースは見付けている。転移事故が起こりうやむやになってしまったレオンからの許可も貰っているがしかし、いつになったら実行段階に移せるのだろうか。

 彼のことだ。忙しい毎日を送ってはいても忘れているはずがないとは思うが、未だ実行に向けて動いている様子が見えない。彼自身の時間が殆ど無い今でも、彼ならば、どうにかして計画を水面下で進めているように思えてならないが、実際のところは定かではない。水面下で進めているはずというのは彼女の予想でしかないからだ。


「…そもそもどの様な温泉を作るのか。それすらも決まっていないではありませんか。弓弦様……」


 本当に忘れていたりはしないだろうか。本当に。

 帰って来たら訊かなければならないが、忘れずにいてくれていたのならば、良い。だがもし忘れていたらーーー


「…うふふ」


 キツいお灸を据えるのが良いかもしれない。

 自分から言い出したことを忘れている場合には、それに見合う罰を負わせなければ。

 何をさせるべきか。女装か、女装でもさせてみるべきか。

 あぁ、楓として行動してもらうのも良いかもしれない。それで少しばかし恥ずかしい格好でもしてもらうべきだろうか。


「…それでは私自身も辱めを受けることになってしまいます」


 どこかの誰かではないのだ。自分自身から辱めを受けようなどとは露程も思えない。


「…どうしたものでしょうか。少々考えあぐねてしまいます」


 何か良い案は浮かばないものだろうか。

 計画を忘れていた場合の弓弦に据えるべきお灸。凄まじきお灸という名のお仕置き案を。


「…女装…あ、あの“スリル”沢山の“冥土服”と言う御召し物を御召し頂くと言うのは如何でしょうか」


 脳内に広がるフリル一杯のメイド服を着用した弓弦の姿。


『お、お帰りなさいませ…ご主人様』


 恥じらいを見せながらも、完璧にクルリとターンを決めてみせる主の姿を想像すると、口元を隠さずにはいられなくなる。


「うふふ♪ 大変面白う御座います。罰としては此方で手を打つべきで御座いましょうか?」


 付け毛を付けて、胸元を少々増量すれば、より愛らしい姿に見えるはず。

 魔法で簡単に姿を変えられることは知っているが、簡単に姿を変えられてはいけない。過程の、恥ずかしながらも女装していく一連の流れが面白いのだ。


「…其方をもう一声といきたいところですね。如何にすれば、より恥じらう姿を見ることが出来るので御座いましょう?」


 あれやこれやと思案を巡らしていく。

 言葉から、段取りから、徐々に徐々に弓弦への辱めを考えていく内に、陽が傾いていった。


「…本当に、本当に御忘れになられていないと宜しいのですが」


 彼女は憂いを瞳に帯びさせ彼方に思いを馳せる。

 気付けば、夜の帳が下りようとしていた。

「媚薬…ね。確かに知影の耳に入れてはいけない話だわ。とんでもないことになるものね……」


「…む、フィーナ殿。巻物など広げて、どうしたのだ? …と言うか、出てきても良いのか?」


「あら、どうして?」


「…前章で出番があり過ぎたから謹慎…と訊いたのだが。あの人から」


「あの人? 一体誰なのか分からないわ、えぇ、さっぱりよ」


「ほら、居るではないか。あそこで唸っている人の姿が」


「…駄目よ、気にしちゃ。ここには私とあなたしか居ないわ」


「いやしかし、色んな場面に必ず居るではないか。今もあそこに」


「気にしたら駄目なの。分かった?」


「…いやしかし」


「駄、目、よ」


「…。いやしかし、あそこにだな」


「ユリ? 氷漬けにされたいのかしら」


「…何故私が氷漬けにされないといけないのだ。隊長殿ではないがさっぱり分からんぞ」


「世の中には、決して触れてはいけないことがあるの」


「…むぅ、例えが無い。さっぱり分からんぞ」


「…任ずるは天にありし堂にまします者達が黙っていないの」


「さっぱり分からんぞ」


「…取り敢えず、黙りなさい。予告が言えないわ」


「…分からんぞ」


「選ばせてあげる。赤の火球と緑の火球、どちらで焼かれたい?」


「先程言っていた氷漬けはどこにいったのだ」


「‘…私を苛めて、何が楽しいのかしら……?’」


「…フィーナ殿も気付いているではないか。うむ」


「…ユリ、好奇心は猫を殺すわ。程々にしないとあなた、消されるわよ」


「…私は猫じゃないぞ。‘…土竜だからな、うむ’」


「…この話はどこに着地するのかしら」


「…あそこに居る者が誰か分かれば着地すると思うぞ」


「…『時は流れていく。外の世界を取り残して、俺の中で…流れていく。身体は変わらずとも、心は確かに、時を重ね、歳を重ね、重なり合って、朽ちていくーーー次回、案じろ弓弦! 仮初めの時!!』…幾つ歳を重ねようと、俺は…ね。大丈夫、あなたが不変を望むのなら私…私も……」


「……で、あそこに居る者は」


「…ふふ、次の話もよろしくお願いするわ♪」


「……」

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