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俺と彼女の異世界冒険記   作者: 仲遥悠
動乱の北王国編 前編
216/411

その男、座さずタツ

 その男は、静かに瞼を開く。静かな空間で一人玉座に触れ、微かに積もった埃を指で拭うと、小さく息を吐いた。

 初老の男だ。飾る主を失った額縁を見詰め、眼を細めると脳裏に、かつての主の残像が映った。

 忌々し気ーーーと呼ぶには、どこか弱々しいものへ表情を変えると、残像もまた、別の像へと姿を変える。


「ッ!」


 玉座が叩かれ、柔らかな音を立てる。

 炎、泣く少女、倒れていた者ーーーフラッシュバックする光景。

 悪夢が蘇るようだった。その人物がある日、突然帰らぬ人となったその日の悪夢が。

 その悪夢は、何度男を蝕んだことか、苛んだことか。必死に訴えても、聞き入れてもらえず、何も出来ず、ただただ時間を無駄にしてしまった結果が、その惨事だった。

 ーーー突然の魔物の襲来。魔物の群れは、公務の合間を縫って外出していた王の一団を、襲った。

 魔物が兵を蹴散らし、一団を壊滅させんと迫る中、王は援軍を要請するために、男を東の国へと遣わした。

 その日の外出は、東大陸と北大陸を繋ぐ橋を渡った先が目的地だった。男が程無くして東の王都に辿り着けたのは、両場所の距離が近いことにあった。

 ーーーしかし到着して早々、男は絶望感を味わうこととなった。

 門前払いだ。怠惰な東国の王は彼の言葉を聞き届けることなく、ましてや応援の兵を送ることもなく、全てを終わらせてしまった。

 失意の下帰路に就いた男が見たのは、魔物の群れと、兵の死骸。そして立ち上る黒煙。

 橋梁の、東大陸側の出口だった。炎に包まれた一帯に、地獄絵図。緑溢れる草原であったことが信じられない程、赤く、熱い景色は熱によるものか、揺らいでいる。

 「遅かった」と嘆きながらも、必死に生存者を捜した。

 炎の音に混じり聞こえたのは、啜り泣くような声と、唸るような、咆哮。

 急行した彼の眼に映ったのもまた、地獄絵図だった。いや、地獄絵図と呼称してしまうのでさえ躊躇われてしまうような、彼にとって凄惨足る光景だった。

 そこに倒れている人物のことを、良く知っていた。知っている人物であったために、衝撃が動揺をもたらした。

 その人物の胸には赤い染みが広がっていた。胸が上下する様子は無く、既に事切れていたその人物ーーーその女性は、彼の家族だ。

 名は、ミレーヌ。ミレーヌ・ヴァルクロベルセ。男が属していた一団の、もう一人の主であり、彼の姉であった。

 俯いている少女の名は分からない。しかし、半纏と呼ばれる衣類に身を包んでいたことから、東国の人物であると仮定が至るには時間が掛からなかった。

 言葉にならない声を発する少女の手には、体格に似合わない東国の武器が握られている。刃に付着している体液を見るに、魔物と戦っていたのだろうか。乱れる感情から、一瞬でも少女に疑いを持ってしまったことを恥じつつ、迫る魔物を睨む。

 異形の魔物に見えたがどこか動きに、“らしさ”があった。それが何の“らしさ”かは、冷静さを欠いている男には分からなかったが、右手に握られた剣から滴る赤い液体を見るや否や、男は鞘から剣を抜き放っていた。

 考えるまでもない。倒れている姉を殺したのは、あの魔物なのだ。

 怒りに任せ、剣を振るうーーーが、敵わなかった。

 彼は、自国の将軍のような実力を持っていなかったのだ。実力にして、普通兵より少し上かどうか、であろうか。魔物には、到底及ばなかったのだ。

 剣が折れ、斬り刻まれた身体に立ち上がる余力は残されていなかった。見上げる形で睨む魔物が、振り上げた剣。

 死を覚悟したものだ。

 だがせめてもの足掻きと、自分の手に触れた石を、悲鳴のような雄叫びと共に投げていった。

 剣が振り下ろされる中、本能による防御反応といえるものだろうか。男は手に握った物で、それを止めようとした。

 鋭い音。それは、男の肉体が上げた断末魔だったのだろうか。痛みを感じないのは、既に感じる必要すら覚えない程の激痛が、彼の生命を絶ったためであろうか。

 何かが砕ける音。骨の砕ける音だったのだろうか。

 ーーー結果は、そのどれよりも異なり、信じられない事象よりも信じられない、現象だった。

 閃光。男が握った何かが光を放つ中、魔物が後退りして、そのまま仰向けに倒れる。そして、炎の渦に呑み込まれたのだった。

 炎はそうして、消えた。

 静寂を取り戻した草原に残されたのは、男と、少女と、ミレーヌや兵達の骸。

 更にそこに、東国の装いをした少年が一人。少女の扱い方を考えあぐねていた彼の前に現れた。

 走って来たのか息も絶え絶えの少年は「少女の知り合い」と名乗り、少女もまた頷いたので、彼に彼女を預けると、男は女性の亡骸を埋葬してから橋を渡り、自国への帰路に就いた。

 一団の全滅。それは王家の滅亡を意味しており、「どう発表したものか」、「将軍にはどう説明する」と、男はこれからの国の行末について思い悩んだものだ。


「…忌々しい」


 ーーーあの日抱いた夢は、変わっていない。自分自身を幾度として省みた上での意志だった。

 しかしそれを実現するためには、一人の男が邪魔で仕方が無かった。

 レガーデス・ヴァルクロベルセ。姉、ミレーヌの息子で男の甥に当たる者。

 彼が存在する限り、男の夢は永遠として叶わないものだ。故に、何としても葬らねばならなかった。


「黄昏してなんかりしてどうしたんですか、ウェンドロ」


 そのために異邦者の力を借り、強力な援軍を呼び寄せた。


「…異邦者、お前の知るべきところではない。それで何の用だ」


「ん~連れないですねぇ。そこはもっと、バッシーンといくんです、バッシーンと」


 異邦者の声は、とても癖がある。

 潰れ声と呼ぶのだろうか。喉のどこから出しているのか分からない程に特徴的な声は、一度訊けば忘れられないようなインパクトを持っていた。

 名も知らぬ者だが、この者の力を借りなければ戦況はもう少し拮抗していただろう。また、「ウェンドロ」と呼ばれた男自身、ここまで大きな行動には移れなかった。


「報告を、と思いましてですね」


 「訊こう」と言い、顔を上げる。

 全てが終わるまで、手が触れている場所には座らない。


「レガーデスの姿が見えなかったそうだから、これは隠れたんでしょうねぇ」


「そうか…やはり隠れたか」


 怒りよりも、別の感情が込み上げてくる。

 その感情は本人からしてみても、全くもって込み上げてくると予想だにしなかったもので、そのことに暫し眼を見開いた。


「他の副将軍はどうした。誰か一人でも投降する者は居たか?」


「そのような話は入ってきませんねぇ。援軍の皆さんまだ戻って来ていませんし」


「援軍…か」


 眼が細められる。

 異邦者が用いた技法により喚び出された四人の援軍。初めてそのことをかの者から訊かされた時は耳を疑ったものだが、実際に眼にすると、今度は視覚情報が疑わしくなった。

 実際に言葉を交わせたのだろうか。それすらも、疑わしい。

 魔法の類がかつて存在していたことは、当然知識として知っているが、机上の空論と現場の実論は大きく異なっていた。

 忘れもしない。最初は、「墓暴き」と憤慨したものだが、その者達が伝えられる姿と違わず現れた時は、腰を抜かさなかった自分を褒めてやりたい程に驚愕した。


「…あの者達をどうやって説得した。二つ返事で了承するとは思えなかったのだが、どうやって」


「私の話術でそりゃあもう、コロっとですよ」


「具体的に言え」


「なーに、簡単なことです。真実の中に嘘を混ぜ、虚偽を真実の一部にしたまでですよ、ウェンドロ」


「つまり…騙している、と言うことか?」


 「罰当たりな」と、異邦者を非難し睨み付けるウェンドロだが、それ以上その者を非難することは出来なかった。

 援軍ーーーかつてこの国を守ったとされる四人の人物達に対し、自分自身の言葉で出来る限り合意の上で協力を取り付けようと彼は当初考えていた。が、国内に“喚び寄せた”魔物を掃討するために彼等を異邦者に任せたのだ。

 兵を連れて城を後にした彼等を見た際ウェンドロは、協力を素直に喜んだものだが、実際には騙していたということになると、興冷めも良いところだ。


「騙しているなんて失礼ですね。私はお願いしたんですよ? 『この国を救ってください』と」


「虫の良い話だ。彼等は慈善活動家ではあるまいに」


 何をそのまま、何を捻じ曲げて伝えたのかまでは訊かず、追及をそこで終えた。

 どのような虚偽であっても、虚偽は虚偽。それを教えた結果動かせてしまったとするのならば、そこに弁明の余地は無い。

 何か出来ることがあるとするのならば、相手の疑問に対し真摯に向き合うこと。それがせめてもの謝罪の心意気であり敬意だった。

 また、彼等がこの国を離れると言い出しても止めるつもりは毛頭無い。彼等には彼等の目的があるはずであり、向こうから申し出が無い限りは力を借りるのを今回だけと決めてもいた。

 仲間である『二人の賢人』が居るとされる場所ーーー『エルフの島』に向かおうと、この国に留まろうと、彼等の意思を阻みはしない。

 最悪、敵として向かって来るのならばそれも良しと彼は考えていた。


「お願いして、引き受けてくれたのは彼等です。私はそれで良いと思うんですがねぇ」


「今回はな。だが、今回までだ」


「え…今回だけなの? 私があんなに必死に蘇らせてあげたのに…今回だけなの?」


「諄い。彼等を縛ることは誰にも出来ん。例え神でも、かつてこの国を危機に陥れた悪魔にもだ」


 誰に何と言われようと、それは彼の中で確立された結論だ。

 彼等はこれから、誰からも干渉を受けること無く生きても良い権利を持っている。これ以上彼等とは今回以降、こちらからは一切関わりを持つべきではないのだ。


「…勿体無いですよ? 圧倒的な戦力じゃないですか」


「諄いと言っている。彼等は彼等。こちらはこちらだ。偶然重なったのやもしれない道は、必ず二度も交わる訳ではないのだからな」


 叶えたいものは、自身の力で叶える。

 他人の力に頼り切ることはしたくなかった。それは、彼が最も忌み嫌う人物と同等に堕してしまうから。

 妻であるミレーヌに、十人にも満たない兵を押し付け、自らは多くの兵と息子と共に、国へと帰った“あの男”に。

 自分の力で、全てが出来たのならば。自分の言葉で、多くの者を動かせたのならばーーーそれは、彼の望みの成就そのものだ。

 その望みが叶えばと、彼は願っている。そして、叶えた先に広がる景色をただ、信じていた。


「有効活用こそ最もな利用方法と思いますけどねぇ、ウェンドロ」


 その言葉を聞いた瞬間、異邦者とは相容れぬとウェンドロは確信した。

 向こうが何の目的で接触したのかの目的は、明らかでないが、口振りからして危険な雰囲気が漂っている。

 異邦者の要請を承諾したのはウェンドロだ。申し出てくれたのが異邦者であっても、彼が起こす“かもしれない”リスク全てに対して、ウェンドロは責任を持たなければならない。

 違法者はいわば、劇薬だ。簡単に生命を奪ってしまう程の。

 ウェンドロは、目的達成のためならば手段を選ばない男だ。例え劇薬であったとしても、対象が誰であろうと、容赦無く薬を投じるだろう。

 だが、異邦者という名の劇薬は何故かの根拠はどこにも無いのだが、持て余してしまうやもしれない可能性が、内包されているようにしか思えない。また劇薬という名の毒が、注がれている瓶までも侵食してそれを持つ自身の手までも犯してしまうような、そんな危機感がウェンドロは拭い切れなかった。


「…じゃあ私は下に戻ります。用があれば呼んでください、ウェンドロ」


 ーーーまず見た目からして既に怪しいのだ。一応人間ではあるはずなのだが、子ども並みの身長に老人のような姿は、ヘンな生物と呼称されても仕方が無いだろう。

 一種のホラーとも取れる外見をした異邦者の背を見遣っていたウェンドロは、街の景色を眺めようと窓際に歩み寄る。

 街並みを眺めると、兵達の姿が見える。

 彼等の全員が、彼の思想に従った者達だ。実のところ、彼自身ここまでの兵が自身の下に付くとは予想していなかったのだ。

 しかし、彼の義兄に当たった人物に従っていた将軍格の兵が、五人も敵対側に付いてしまったのは、大きな痛手であった。

 可能ならば投降を受け入れる姿勢を彼が取っているのは、その五人の人物の中で、一人でも多く自軍に取り込もうとしたからだ。

 問題なのは、国一番の兵であるセンデルケン・ガトルナフを取り込めないこと。その男によって以前から周辺を探られていたので、現在は実行に移したこの策略を嗅ぎ付けられないように注意していたのだ。が、よりにもよって決行直前に知られてしまい、謀殺対象であった現王レガーデス・ヴァルクロベルセを逃がされてしまった。そのことさえ無ければ、今頃もうウェンドロは眼の前の椅子に座し、街にここまでの騒動をもたらす必要性も無かったのだが、既になるようにしかならない現状だ。相当に悔やまれるものである。

 脱出を図ったセンデルケンに対し差し向けた兵は、三十人程。それだけの人数が居れば、数で押し切れると判断し、差し向けた人数だ。


「(…差し向けた兵…確かまだ、一人も姿を見ていないがまさか)」


 だが、その兵達はまだ、一人足りとも帰還していない。城からの脱出を試みたセンデルケンをどのような方法であれ、封じ込められていれば上出来なのだがーーー


「(もしや…?)」


 ーーー仮にそうであったとしても、この状況を覆すことは至難の技だ。

 例え他の人物が裏切ったとしても、ウェンドロが圧倒的優位に立っている現状を覆すには、それこそ援軍が全員倒れない限り不可能だ。そして、ハイエルフを退けることは、実質不可能に等しい。

 そう考えてみると、魔法というものの恐ろしさが垣間見えたような気がした。

 遠眼からでも分かるその不可思議さと、恐ろしさ。例え歴戦の勇士であったとしても、相手は回数において、質においても、遥かに上回る戦を潜り抜けてきた存在なのだ。彼等を前にすれば、ただ自身の弱さを自覚するしかない。

 そこから投降へと繋がってくれるのならば良い方向なのだが、そうそう上手くはいかないもの。


「(全滅…か)」


 それが、考え得る限り最も可能性のある結末だった。

 不吉な予言を利用し民心の操作を行った上での、反逆させた悪徒の掃討の行き着く先は、基本的に悪徒の全滅なのだ。

 ウェンドロはもう、この芝居劇の先のことを考えている。相手方が全滅してくれるのは実に結構なことだが、戦力は多ければ多い方が良いのが一種の定石だ。なるべく少ない犠牲で多くの戦果を得たい。

 報告を今か今かと待ちたいには待ちたいのだが、レガーデスが姿を消してしまった以上、長期戦になることを彼は覚悟している。

 人眼を避けることに長けていたレガーデスのことだ、姿を消してしまった彼を見つけ出すのは容易ではないと、良く良く理解しているからだ。

 実際、センデルケンによって逃がされてしまったレガーデスに、視界が悪い空模様ではあったが、これでもかという警戒網を潜り抜けられ潜伏先へと逃げられてしまった。

 逃げられる間際で何とか彼の姿を目撃出来た兵によって、街の南西部の建造物の中に入ったことを知れたが、後一歩遅ければそのまま、雲隠れされてもおかしくはなかった。

 それだけにレガーデス側に力を蓄える時間を悠々と与えてしまい、戦況を拮抗にまで持ってかれていることを阻止出来たのは、大きかった。

 なのでまずは、このままレガーデスに従った兵を無効化し、それから彼を探さねばならない。

 現時点で最も潜伏している可能性があるのは、やはり潜伏先。極端に臆病者である彼ならば戦闘を恐れ、外には出ないと判断していた。

 兵は現在、三手に分かれて戦っているそうだ。時間にしてそろそろ、いずれかの戦闘が終わっていてもおかしくはないだろう。


「…早く…終わってほしいものだ」


 その言葉は、火蓋を切って落とした者のものとしてはどこか、おかしなものだ。

 だが、彼の思いとしては紛うこと無く正しい性質を持っているのであった。

「…ひ~ま~だぁぁぁっ!!!!」


「暇ですわぁぁぁ……」


「ねぇリィルさん、説明してほしいものがあります」


「…。えぇッ! 良いですわよ! 何を説明しましょう!!」


「次の章の予告を先に」


「ぁ…ぇっと…それは…流石にフライング過ぎると思いますわ」


「えー、だってさ。同じ章が延々と続いて、いつまで経っても話は進まない。新キャラが出た代わりに既存のキャラクターの出番が一気に減り、ヒロインの立場にあるはずのキャラが蔑ろにされてるのが今の現状。…正直、お話つまらないと思わないかな」


「…それは言いっこ無しですわね。お話のどこかに伏線があるのかもしれませんから、探しつつ、楽しみつつ…が良いと思うのですが。違いまして?」


「それでもつまらないものはつまらないし、退屈なものは退屈だよ。どんなに伏線張っても、そこまで誰かさんの気力が続かないと駄目だし」


「…。確かに長過ぎる話は退屈ですわ。否定出来る要素が……」


「…時間の流れの扱い方も問題だよね。三日目の夜に魔物の襲撃があったらしくて王子様が逃がされて、四日目の朝にセティの子供なグルメがあって、弓弦がピーして。四日目の日中、逃げている王子様をフィーナが見ていた。で、風邪を引いた。その日の夕方に王子様は目的地に辿り着いて、そこで一夜を過ごして五日目。襲撃があったのもその日で、現在は、弓弦達が街を訪れてから五日目。…あんまし日にち経っていないんだよね」


「…時系列の説明をされてしまいましたわね。ではわたくしは、次回の説明を…。『…一人の男がここで…果てた。特別親しくしているような、人物ではなかったが、共に戦場を抜けた者であることには、変わらない。アノン・ローゼン…男の名。戦ならば、死は常だ。ならば、俺もまた…戦で報いるとしようーーー次回、鋼鉄のオトコ』…訊け、ヒーローと呼ばれた者共よ。…男性の台詞のようですわね」


「…そっか。誰か死んじゃったんだ…」


「…良くあることですわ。それが戦いですもの」


「…状況が泥沼化しないと良いけど…。大丈夫だよね、弓弦が動いてるから」


「流石の信頼、お見逸れしましたわ」

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