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俺と彼女の異世界冒険記   作者: 仲遥悠
動乱の北王国編 前編
207/411

隠されたノロシ

「じゃあ朝ご飯食べて来るからな」


「…行って来ます」


 心配そうな二人分の声が、部屋の寝所ベッドで寝ているフィーナの耳に届く。


「…ぇ、ぇぇ…行って…らっしゃい……けほっ」


 フィーナは身体を横に向けて二人を視界に入れながら、どこかぎこちない笑顔を向けた。呻くように言う彼女は怠そうだ。


「ぅぅ…けほっ! ぅ、ぅぅ……」


 雪ですっかり身体が冷えた彼女は、当然翌日から熱と風邪の挟撃を受けていた。あんな薄着で、あそこまでの長時間外に居たために覚悟はしていたのだが、実際にその状況に陥ってみると、申し訳無い気持ちで心が支配されているのが分かった。


「身体を休めないといけないからな。変に気に病むことなく、ゆっくり寝とけ」


 するとそんな彼女の心中を見透かしたのか、弓弦の手が彼女の髪を撫でる。


「そう…ね。ふふ…擽ったいわ…」


「はは、そう思ってくれるのは嬉しいが直接口に出されると恥ずかしいな……」


 掻き分ける指を、金糸の髪が優しく包む。

 まるで受け入れるかのように包むのは、彼に対する彼女の心の表れであろうか。


「ま、何か適当に買って来るから今日ぐらいは寝といてくれよ」


 本人にその気は無いのであろうが、「今日ぐらいは」の部分がさり気無く皮肉になっており、苦笑させられる。

 言われなくともベッドの上で大人しくしているつもりの彼女であるが、改めて意思を伝えるため、頷いて返事をする。


「はぁ……」


 二人の背中を見送り、そして溜息を吐く。

 イヅナの声によって賑やかだった室内は、フィーナ一人になると途端に静寂に支配されることとなった。

 一人になると、考え事が増えるというのは良くいったもので、何かしら考え事でもしていないと、暇になってしまう。

 なので何かについて考えて時間を潰そうと、思考を巡らせていると、突然浮かんだのは、昨日後を追った人物であった。


「…そう言えばあの樽男…今頃どうしているのかしら…?」


 古き記憶の中にあるものと良く似た人物の、あの驚きようは尋常ではなかった。

 顔を良く見えていないはずだが明らかに、彼女の顔を見たことが驚いた原因であろう。

 一体何と見間違えたのかーーーそれが気になる彼女であった。


* * *


 時は、前日に遡るーーー


「……」


 その男は、すっかり疲れ果てた面持ちで椅子に凭れていた。

 瞳には、およそ生きる気力というものが窺えない。疲労困憊の状態であったのだ。

 また市街地において必死の潜伏劇を繰り広げていた彼に、疲労をするなとは酷な話で、歩き過ぎによるものなのか、足が痛かった。


「陛下、寝所の用意が整いました。お疲れでしょう、どうぞお休み下さいませ」


 その背後に立った兵士が敬礼と共に、自身が通過して来た扉を示す。

 陛下と呼ばれた若い男は、その提案に応じることに。


「ぜ、是非そうさせてもらいたい! 私は疲れている…だから甘えさせてもらうよ」


「ハッ! どうぞ!」


 机を支えにしてヨロヨロと立ち上がると、多くの兵に見送られて扉を通る。


「カモン。レガーデス」


 その先には通路が続いており、新しい兵士がそこで待っていた。

 男は自分なぞ、腕の一振りで捻り潰してしまうような体格を持つ人物の名前を知っていた。


「アリオール、君もこちら側に居たのか」


「イエス。センデルケンの頼みもありお前の世話役を任されている」


 男の名はアリオール・タミネータといった。

 黒く染められたレンズの眼鏡、サングラスを掛けており、眼前に立たれると威圧感があった。更に、歩く際に機械音が聞こえるのは何故だろうか。

 彼に案内されて通路を進んだ先にある扉を通ると、そこには小さなベッドが設置されていた。

 レガーデスと呼ばれた男は、崩れ落ちるようにしてベッドに倒れ込む。

 だがそのベッドは、彼が良く知るベッドに比べ、固く、酷く寝心地が悪かった。

 文句の一つでも言ってやりたい気分だが、生憎言う相手はこの場に居なかった。


「レガーデス、私は扉の外で番をしておく。用があったら呼ぶと言い」


 正確には居ないことはないのだが、愚痴を言おうがものなら何故か、意識を断たれてしまうような気がしたのだ。

 それに、考えたい事もあり一人になりたい気分であったので、了承したい嬉しい申し出であった。


「あぁ、頼むよ」


 そう言うと、アリオールは機械が打つかるような音を立てながら部屋を出て行った。


「…(あの音は一体、どこから聞こえてくるのだろうか。まるで機械人間だ)」


 見詰めた天井は、豪華な装飾が施されている訳ではなく、鉄の色がただ、広がっているだけだ。

 豪奢なシャンデリアも、大きな窓も、何も無い。

 しかし、一度見た切りの城の牢獄に比べたら幾分かはマシな室内であることは、彼でも分かった。

 それに、城での生活空間よりもこの空間が遥かに勝っているものが、一つだけあった。

 妙に落ち着けるのだ。豪華な牢獄よりも、質素な一室の方が遥かに。

 日頃から自身のことを、矮小な人物と自嘲することの多いレガーデスにとって、その部屋はお似合いに思えた。

 若干埃っぽいのは気になるが、それさえ我慢すれば天国のようだ。このままへやに引き篭もっておきたいーーーそんな気さえ、思い起こさせてくる。


「(機械の身体…は、あるはずが無いか。第一、機械産業がそこまで発展しているとの話は訊いたことがない…いや、私の所に話が持ってこられなかっただけか。一体ウェンドロ伯父上はいつから根回しを始めていたのやら…?)」


 街へと放り出される前夜。

 レガーデスの伯父に当たるウェンドロ・ヴァンベルは言葉の端々に潜ませた棘を、日頃よりも増やしていた。

 事ある毎に小言の裏に罵詈雑言を付属させてくる伯父が、自分を良く思っていないのは元より知っていた。しかしまさか、生命まで取りに来るとは想像も出来なかったのだ。

 ーーー恐らく今頃、彼は血眼になってレガーデスの捜索を兵に命じている。“運良く”見付からずにこの場に辿り着くことは出来たものの、これからの予定は皆無であった。

 こんな時に誰か、知恵を授けてくれるような人物が居ればと思う彼なのだが、城で一番頼りにしていた男はこの場に居ない。

 自分を逃がすために手勢と共に城に留まった彼は、既に亡き者にされているかもしれないーーーそんな予感さえ、感じた。

 一体どれ程の兵士がウェンドロの側に付いたのか。街を見る限りでは、過半数を優に超えているであろうことは間違い無い。同時に、自分の人望の無さに辟易とさえしてくる。きっと根回しも容易だったに違い無い。

 毒入りの料理なんて日常茶飯事であり、襲撃や闇討ちを考慮して、窓や扉の開閉厳禁。信頼の置ける護衛に囲まれていなければ、玉座の間に行くことでさえ不可能なのだ。

 城内のどこに、どのような生命の危険があるか分からない以上、当然の配慮であるかもしれないのだが、軟禁状態はいかがなものか。

 だが、不自由があったといえばあったのだが、平穏ではあったのだ。


「(考えても仕方が無い…か。ここに匿ってもらっていれば、私に生命の危険が及ぶことは無いはず。それに玉座に座るのならば、私より伯父上だ。私の才は、あの人には遠く及ばないのだから。このままここに居て、全てが丸く収まるのなら。私はそれで十分だ)」


 ウェンドロは、多少気難しい面があるものの、まつりごとが上手い人物だ。

 『ベルクノース』の文明進歩は彼の功績によるところが大きく、現在この国を誰よりも支えている人物であった。故に、兵達の多くが彼の下に付いたのもそれによってより頷けた。

 レガーデスは、自身の身の丈の倍以上ある窓から頻繁に民の様子を眺めていた。そして、日に日に豊かになっていく自国の光とーーー闇を、見詰めていた。

 前の年ではいかにも金持ちと分かる人物が、その年からは見るも物寂しい物乞いになり下がっていたのを、見詰めていた。

 また逆の立場の人物も見た。これでもかという程の煌びやかな宝石を持ち、見せびらかすような者も、見詰めていた。

 興る産業に対し、廃れる産業。

 傲る人に対し、伏する人。

 レガーデスは闇を見詰めながら、自分に何か出来ることは無いのかと模索していた。そして、自身が最も信頼を置く人物ーーーセンデルケン・ガトルナフというのだが、彼に頼んで出来る限りのことをさせた。

 具体的な指示で命じた訳ではなく、ただ「力になってやってくれ」と言い渡しただけだが、後日センデルケンの手から感謝状を渡された際は、嬉しかった。

 そして同時に、自分が何もしていないことに対して寂しさを覚えたものだが、その寂しさを軽く上回る程に、嬉しかったのだ。


ーーー陛下は?


「…?」


 一体誰であろうか。

 扉の外から、アリオールとは違う声音が聞こえてきた。


ーーーナウ、スリーピングだ。


「(外に人が来たのか。一体誰だ…?)」


 声は小さく聞こえ辛かったので、音を立てないように扉の近くへ移動し、聞き耳を立てる。


ーーーそうか。城からここまで、お一人で来られたのだからそれも当然のことかもしれないな。中に入っても?


ーーーお前、終わらせてほしいのか。


 その言葉で弾かれたようにベッドと布団の間に潜ろうとする彼だが、アリオールの返答に、元の場所へと戻った。


「(…窓の類が無いから向こう側を見ることが出来ない。…逆に向こうからこちらが見えないのは良いのだが……)」


ーーー入ることも叶わないのか。…あぁ分かったからそれをしまえ、物騒だ。


 再び聞き耳を立てていると、アリオールと話をしている人物の名が、ラモダ・グノーチェスと分かった。

 聞き覚えのあるような気がしたが、どうやら思い出すのに時間が掛かりそうだ。


ーーーガトルナフ将軍の話は聞いているか?


 話が別の話題に変わっていた。

 今度は確実に聞き覚えのある名前に思わず握り拳を作る。


ーーーセンデルケンがどうした?


ーーー風の噂だが、行方不明だそうだ。陛下を逃がしてから将軍も上手く逃げたのか…それともって話だ。


ーーー口を謹め。終わらせられたいか。


ーーー何だ、教えてやろうと思ったのに。


ーーー陛下の寝所の前で不穏な話をするな。


 何かを構える音。何を構えたのかは謎だがピピピと聞こえてくる音から、機械であることは確かだ。


ーーーはいはい、だから構えてる物をだな。


ーーーフン、小心者め。


ーーー時には無知よりも、既知から来る恐怖の方が恐ろしかったりするんだ。例えばそれ、引いた瞬間に俺なんかドカンだ。まったく恐ろしい物を考え付いてくれるよ。


 「あぁ」と、思い出す。

 ラモダ・グノーチェスの名は、父より良く訊かされていた。

 機械産業の生みの親の一人であり、熱風を起こす機械、暖房を作った人物なのだとか。

 もっとも父以外の口から聞いたことがないので、所謂影の立役者みたいな存在なのだろう。

 しかし遠去かる足音の主がどうして、“こちら側”に居るのかが分からなかった。

 機械産業の生みの親だ。権威故に伯父の下に居れば、更なる産業の発展に従事し、成功を収めるのは可能だろう。そのような人物が何故ーーー


ーーーお前が恐れているのは、子が大罪を犯すこと。威力の恐怖ではないのにどの口が……


「(子が…? どう言うことだ?)」


 しかしそれ以上アリオールが独り言ちることはなく、仕方無しにベッドに戻った。


「(…センデルケン…私は…私は…どうすれば良い…?)」


 自身を逃がすために城に残った将軍の安否が気になった。

 伯父はあからさまに生命を奪おうとしていた。ならば、腹いせにあの場に残った兵を一掃していてもおかしくはない。

 自分のような、何も出来ない人物のために価値ある存在が生命を散らしていくのは、吐気を催すまでに、嫌悪感を呼び起こした。

 同時に、どうして自分が追われなければ、人を犠牲にしていかなければならないのか、悲しくもなってきた。

 誰かに、何とかしてほしかった。

 自分の力では無理だから。誰か力のある人に。

 ーーー例えば、昨日読んだ本の記事に書かれていた、『二人の賢人』と呼ばれる存在。あるいは、港町を救った人物達。そんな存在が味方してくれれば、きっと何とかしてくれると思った。

 安否の分からないセンデルケンを救出し、全てを丸く収めてくれると、そんな他人任せの願いを彼は抱いていたのだ。

 皆無に等しい可能性に彼が縋るのには理由がある。

 何故か浮かんだのは、隠しリフトを使ってこの隠れ場に入る際に見た、屋根の上の存在。

 どこかで見たような薄着をしていたようだが、雪で視界が不明瞭であったこともあり、顔は良く見えなかった。

 その代わりーーーだからこそともいえるか、灰色の景色の中で金色に輝くその存在の髪は鮮明に見えた。

 この国の王家では珍しくない金髪だが、あの金糸の輝きの前にはその全てが黄土色にくすんでしまいそうだ。

 もう一度会いたいと思った。

 一度でも良いから、顔を見たいと思った。

 不思議な気持ちだ。ハッキリと分かるのは、今まで一度足りとも抱いたことのないということ。それと考えていると、不安が紛れるということだ。


「(良く…眠れそうだ……)」


 包まっている毛布ごと身体を丸め、静かに瞼を閉じていく。

 安らんだ心がもたらすものなのか、それとも静寂がもたらしたのか。普段よりも聞こえ易い自身の鼓動に耳を傾けている内に、彼の意識は遠退いていった。











「ミッションコンプリート」


 時を同じくして、アリオールはその言葉と共に動き始める。

 レガーデスの人柄は友人から事前に伝えられていたため、彼が落ち着いて寝付くのを待っていたのだ。

 彼が向かったのは、扉三つ潜った先にある部屋だ。

 そこでは先程話していたラモダを始め、二人の人物が地図と睨み合っていながら座っていた。


「陛下の警護は良いのか?」


「ノー、プロブレム。さっさと始めるぞ」


 ラモダの問いに返答し、彼も地図を見詰める。


「今代の陛下は相変わらず繊細でいらっしゃる。始まってからが心配だな」


 苦笑しながら口を開いたのは、アノン・ローゼンという男だ。

 センデルケンの副官を務めていた男であり、この隠れ場の警護を彼より任されている彼は、口こそ悪いがレガーデスがここに辿り着いた際、真っ先に彼を迎え入れた。この発言も、心からの心配よりしたものだ。


「…そのための我等だ。俺はあのお方のためなら喜んで剣になろう。この剣と共に」


 そう言い、鞘に収まった大剣を持ち上げたのは、ゼン・ゾンガデスだ。彼もまた、センデルケンの副官である。


「…彼我の戦力差は二、八といったところだが、この零式れいしきをもって、全て斬り伏せてやろう」


「接近出来ればの話だし、懐に入れなければ振ることも出来ないからな。まぁ振れないとこっちが殺られるだけだが…あぁ」


 「話が逸れた」と、ラモダは小脇に抱えた紙を広げる。


「ウェンドロめ、どうやら本格的に陛下を廃位させようとしているみたいでな。…これを見ろ」


 それは『二つの月の輝きと、災厄の訪れ』と書かれた紙だった。


「あぁ…小耳に挟んだことがある。カルト系統の噂だったよな? 確か陛下が幼い頃にも一時流行った……」


 相槌を打ったのはアノンだ。

 レガーデスがまだ幼少の頃、彼の容姿について一時期不穏な噂が立ったのだ。

 その時のことを思い出しながら、彼は徐にグラスに入った水を煽る。


「一昨日の魔物の襲撃も何かしら裏があるんだろう。閉鎖令と言う名の警戒網を敷いたからにはな」


 「魔物の襲撃」と言うフレーズに一同が眉を吊り上げるーーー耳に覚えの無い言葉であったためだ。

 そんな彼等を意外そうに見遣ったアノンだが、やがて一人合点がいったのか、手を打った。


「街の北部、王城付近に魔物が現れたそうだ。速やかに討伐され、情報が規制されているのか、現場付近の住民しか知らないみたいだが…まぁ、あの陛下がここまで辿り着けた理由の一つだと睨んでいる」


「…話を訊く限りだと都合の良い偶然とは考え難い…が、だからと言って、どうだ? 机上で得られる正解は無いに等しい」


「偶然であろうとなかろうと、ここ最近のウェンドロの身辺はキナ臭い。これは間違いようの無い事実だ。何故今になってこうも思い切ることが出来たのか、その切っ掛けを探りたいんだ」


「残念だがそんな余裕は無い」


 アノンとゼンの口論を止めたのはラモダだ。

 二人の意見には彼も頷ける部分が大いにあったのだ。彼も、本来ならば正確な情報を幾つも入手した上で事を進めたかったのだが、時間を向こうに許せば許す程、状況は不利になっていく。

 向こうが伝承を用いてウェンドロを排そうとしているのならば、こちらはその伝承を否定しなければならない。つまり、凶兆を吉兆に変えなければならない。

 他の国ではまだしもこの国では、かつての当事者であった分、過去の災厄については知る者が多い。仮にウェンドロを無理に討ったとしても、凶兆の問題を解決しないことには、第三者の付け入る隙を齷齪あくせくと用意していることにしかならないからだ。


「結構考えたんだがな、俺にはこれしか思い付かなかったんだ。だから異論があれば言ってほしい」


「前置きは良い。早く言え」


 急かすアリオールの言葉を聞き流しながら、ラモダは自分の意見を、自分の策を伝えるのだった。

「お~水をや~ろ♪ (み~どり)~育~て♪ お~水をや~ろ♪ 緑が育~つ、モリモリ♪ …今日も水遣りおしまいなの。ユールの居ない、一人だけのお水遣りがおしまいなの~。…早く、早く緑が育てばユールの冒険の役に立つ薬草を用意することが出来るの。それは…楽しみなの。ユールと私で育んだ緑が傷を癒す…それは素敵なことなの。だからそのための土弄りも今日はもう、おしまい! ゆっくり寝る時間…の、前に、今回は私一人だけの次回予告なの! 『…嘆かわしいものだ。センデルケンも良くもまぁ、ここまで甘い男に育て上げてしまったもの。フン…それにここまでの男が陛下…とは、先が色々と思いやられる。…しかしやらねばならぬことである以上…いやそれよりも、もう少し陛下と言う存在…センデルケンがどうしてああも肩入れしたのか確かめないといけない、レッツウォッチングーーー次回、臆病なオウジ』…問おう、陛下。お前はこれからどうしたい? …なの。この人…鉄の男って言う通称もあるみたいだけど、本当に強そうな人なの。肉弾戦でユールとどっちが強いのか、一回見てみたいの~。…あ、別にユールにはそろそろお仕置きが必要だと思っている訳ではないの…って、ちゃんと付け加えて言わないと駄目ってレイアが言っていたけど…ユールは大丈夫なの。『た~みね~と』はされないと思うの! だって、『この任務が無事に終わったら、また二人で土弄りしよう』って言ってた(言ってない)から…うん、安心なの♪ …う~ん! 一杯一杯話せたの! 満足なの♪ だからまたね~、なのっ!」

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