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絶望目録  作者: ネガティブリストの管理人
2章、候補者予選編
19/20

12話 Another story

105thの少年が現実世界で危機に直面している時、東京都某所。

眺めの良い高層ビルの一室。

俺は1人で酒を呑んでいた。

「それにしても左目のアザ、どうなっちまったんだ・・・?」

実のところ俺も神の候補者争いに参加していて、ぶっちゃければ参加させられていて。

負けない限り仮想世界で起きたことは現実には影響しないと言われていたが仮想世界で殴られた痕は今でも残っている。

触るとヒリヒリ痛く、呑んでいる酒も吐きたくなるほど嫌な感触だ。


「マジでふざけんなよ・・・」

俺の能力は無差別千切り、固体は勿論、液体も気体も切る能力だ。

そんなシンプルな能力で何とか二回戦も勝てた。

勝てたのはいいが、最後の生き残りに死に物狂いで殴られた痕は現実に影響されショックを受ける。

残り25人となった中、俺は生き残れるのか不安になり酒に溺れる。


「死にたくないな-」

久しぶりにそんな言葉を吐いてコップに入れた酒を一口、気分を晴らすために窓ガラスを見てしまった。


目先にある光景を見て吹いてしまい、酔で見えてしまったのかと思い氷を口の中に入れて噛み砕く。

瞬きをしてもう一度見ると酔ではない、実際にいるのだ。


赤髪の道化師、軽くアヘ顔のピエロが。


***



仮想世界で虐殺を行った罰、現実での処刑なのか?

気づけば俺はトイレに引き篭っていた。

「まーいったなー、一回戦目の直後に死ねばよかった・・・」

新品同様の便座を指で撫で、時間の経過を体感している。


『コンコン・・・』

それは遠くの窓ガラスをノックする音、乳首が硬くなり、鳥肌を立たせて足を震わす俺は黙りこむ。

『失礼しても宜しいでしょうか?』

トイレットペーパーの芯を床に転がし無視する。

『お邪魔しますね~♡』

と言った直後に窓ガラスの割れる音。

死期を感じた俺はトイレの鍵を掛けてポケットに入った睡眠薬を飲んで死んだフリを決行した。

神界に行くときのようにフワフワとした感覚の後、このまま死ねたらいいなと考えながら寝こむ。


***


「幸せな(ハッピー)☆人生ライスを送っている12th殿・・・12th殿!」

頬を叩かれる感触とともに目が覚める。

(あれ・・・?ここは三途の川か?)

俺は無意識に指で鼻をほじり、ハナクソを便器になすりつける。

そして目の前にいる人物を見て目を見開いた。

「死・・、神・・・だ」

「違うけどそうだよ」

「いや・・・、訳がわからないよ」

ここは目覚めて着くべき場所、現実であることに気づいた俺は死ぬ覚悟でアヘ顔ピエロに話しかける。

震える足を両手で抑えて、

「お前今、・・・ライフをライスって言ったよな?」

足を腹に変えて両手で抑え笑う。

「フフフ・・・」

アヘ顔っぽいのはメイクらしく、良く見たら美形の男性だ。

もし俺がゲイならここで犯すほどカッコイイ。

「所でなぜいるんだ?」

「さぁ・・・その疑問は他の人も思っているだろうな」

「はぁ?」

今気づいたが右手には電球の光で輝く刃物が見える。

「だってさ、66番とか105番、444番とかそういう奴らも12thと同じ体験をしてるんだよ」

「ってことはお前・・・」

落ち着きを取り戻した俺は有名私学大学法学部を卒業したハイスペックな脳みそを回転させて考えた結果、

コイツは噂に聞く神の候補者争いのパートナーだ。

「12th殿は実に頭の回転がいいな、今日からパートナーだ。よろしく」

「あっ・・・あぁ・・・」

握手を要求する右手を見て、ついつい俺は手を出してしまい握手をしてしまった。


***


実のところ12thだけではない、他の生き残りの19人(6人は既にそれなりのオプションがついている)はそれぞれパートナーや異能力、人それぞれの能力に差があるために平等化されていたのだ。

多分他の奴らもビックリしているであろう、酔が覚めた俺はアヘ顔のパートナーと親密な関係になるため、今夜は楽しむことにした。


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