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絶望目録  作者: ネガティブリストの管理人
2章、候補者予選編
13/20

6話 ギャグボールって面白いよりエロいよね

現在僕は仮想世界にいる。

どうやら行きたい時にスマートフォンの天界アプリ(一試合目後に出てきた)を押すとぶっ倒れて行けるらしい。

聞きたいことが3つほどあってやってきた。


「突然くるとは思ってもなかった・・・」

神様は後ろにいる僕のことを確認して身体を僕の方へ向けた。

「まずここで質問してもいいか?」

「どうぞ」

1つ目は仮想世界のアプリが現実に来ていること。

僕は手を挙げ人差し指を立てた。

「これらのアプリ、現実ではダウンロードした覚えはないんだがどういうことだ?」

神様でもため息をするらしく、『はぁ~』とため息してから、

「まぁそれはイメトレだよ、次の試合でどのようにするのかを想像させるためのやつ」

確かに他の人達もどのように戦うか考えてるんだろうな。

「感情変換するのにわざわざアプリを起動するのか?」

「ただアイコンを押したら後は今の感情にあったことをしてくれるだけだよ」

確かにスマホのアプリ一覧を見ると赤十字マークや武器のマークがある。

じゃあ例えば『殺す』と内心思って武器のマークを押すと殺す武器が出てくるのか?

まぁ武器は殺すためにあるけど。


僕は右手を挙げっぱなしにしている状態のまま中指を立てる。

「2つ目は91番はどうなっている?」

神様は、ん?と聞き返そうとしたが止め、答えた。

「敗者の今を知る必要は無いんじゃないか?」

確かに168番や91番と対立していた蹴りの人、僕が敗者500人の今を知る必要はない。

だが執念深そうな91番があんだけ『神様になる!』と言っていたんだ、もしかしたら僕が二回戦目に出ることを知って現実で殺しに来るかもしれない。

もしかしたら、91番と610番が知り合いで殺しの依頼をしたのかもしれない。

「今は無理だけど今度、91番と話せる機会を作ってやるよ」

僕は頷いて3つ目のことを言っていいのか戸惑った。

神様に言った所でどうにもならないだろう。


挙げっぱなしの右手を維持したまま薬指を立てる。

「3つ目はどうでもいい話だが現実で610番と名乗る女性にストーカーされている」

『ハハハァ』と少し笑った神様は、


「サバイバルゲームなんだし殺れたもん勝ちだよ」


言い終えた神様が『ワハハハ』と盛大に笑う姿を見て僕の手からスマホが落ちた。

「怖いこと行って誤魔化すな、なんで情報漏れしてるんだ!?」

スマホを拾い、ポケットに入れた。

「全員バレているわけではないが、とある人物がネットに書込したところ610番が嗅ぎつけたんだろうな」

「168番か・・・、あのヤロウ・・・」

どうやら予想だと即敗退した168番が2ちゃんねるっぽい所で『神の候補者になれなかった』などと言った610番が求めている情報を書き込んだところ食いついたと。

それでお金を利用して街中を片っ端から調べて僕を見つけたと・・・。

多分あっていると思う。


「言いたいことは全部言った、帰らせてもらう」

僕は右手をやっと下げられてため息をつく。

「また来いよ、105番」

あぁと言い残して僕はぶっ倒れた。



僕は現実で目が覚めた、場所は風呂。

シャワーの水らしきものが顔にあたって、気になって上を向くと。

ジト目で僕を睨む、全裸(湯気がモザイクになって見えない)の神山が。

「あっ・・・!」

「殺すよ??」

どうやら意識が失っている内に入っていたようだ。


***


実は聞きたいことがあって天界に飛んだわけではない。

全部のアプリを洗面台で試していると天界に行くアプリを押してしまったらしくそこでぶっ倒れた。

ここから絶望的なことに右側(風呂側)に倒れ、ロックの掛かっていないドアを押して入ってしまったらしい。

そして死んだと心配した神山は叩いてみるも気絶している僕は起きたりしない。

神山曰く「外に追い出すの一苦労だから髪の毛の泡を流してから包丁で解体しようと思っていた」、そして泡を流している途中で僕は目が覚めたらしい。


そして今、風呂の浴槽の中にいる。

両手を後ろにして手錠(おもちゃとバカにしてたら本物だった)、アイマスク、口にはギャグボール、正座させられ算盤責めのように太ももには週刊雑誌が積み上げられている。

「怖い思いをしたから今日はそこで寝ててね」

「ふぉちのぉふぉおがおあいおおいをひてうお!(こっちの方が怖い思いをしてるよ!)」

ギャグボールが原因でまともに喋れない。

まず真っ暗でスマホがどこにあるのか見えない、そして風呂のドアが閉められる音が聞こえ、南京錠を掛ける音が聞こえた。

「ふぁすへて・・・(助けて・・・)」

なんでこんなマニアックな物を持ってんだよ。



***


どうやらM状態のまま寝ていた僕は目を開くと布団の上だった。

手錠もない、ギャグボールもない、週刊雑誌もない。

そして前方には水華、後方には神山がいる。

なぜここにいるのかがわからない。

今まであまり突っ込まなかったが水華が一度もニット帽を外した所を見たことがない。

28日から現在まで、一晩中被っていると考えるとニット帽を被らない水華を見てみたくなってきた。

そこでニット帽の上を掴んだが、

「うっ・・・・・・!」

突然腹に激痛が起きたので発生元を見ると水華の肘が腹に当たっていた。

「参りました・・・」

掴んでいたニット帽を離し、ぐったりと寝込んだ。


***


ほっぺたの激痛と共に目が覚めた。

まだ寝たく、ベットの上でぬくぬくしてたら衝撃の言葉が聞こえた。

「悪夢で死んじゃったのかしら・・・、死んでいるのを確認したら警察だっけ?救急車?」

ボケーとしている僕は「死んでいる場合は警察に通報じゃないか?」と言おうとしたが布団の気持ち良さでなかなか動けない。

自分の家以外の布団に違和感を覚える僕だがなんかスプリングベットがこんなに楽しいとは思わなかった。

「って・・・神山の家だったんだ・・・」

僕は正気に戻った。

「あら、生きていたんだね・・・てっきり死んだかと・・・」

「勝手に人を死なせるなよ!」

その後に「それと一言目は普通おはようだろ?」とつけたした。

神山はイヤイヤ、

「・・・おはようございます」

昨日突然来た居候に笑顔を振りまいて「おはよう」なんて言えるわけないか。

それになんの準備もなく逃亡して来たので服もない、そのため今は神山からジャージを借りている。

そして今日、この家で事態が安静するまで籠城することになってしまった。


辛いことにその事態が7月31日から悪化し始めた。


記録87694号

現在日本一の賞金首は僕だ。

神山の部屋に置いてあるテレビのニュースは来栖のことをやっている。

さっさと終わらないかな。


どうやら終わりそうにない。

あのハンターを職にしている叔父から電話だ。


***


僕はベランダを借りて電話に応答した。

『もしもし祭次くん』

「君付けするって叔父さん珍しいじゃん・・・」

叔父さんの声はいつもと変わらないヘラヘラしている感じだ。

『叔父さんテレビで昨日今日で面白いもの見ちゃった』

「そうなんだ、どうだった?」

『一言で済ませるならビックリした、作文にするなら題名に「甥っ子は有名人」って書きたい感じ』

やっぱその件か・・・

「なんかゴメンナサイ・・・」

『別に謝る必要は無いけど勿体無いなー』

アハハと笑う叔父の声を聞くと寮に入った学生の気持ちになる。

『だってさ、美しい女性から逃げてるんでしょ?叔父さんと立場変わってよ』

「追ってくる人は黒服だけどね」

電話の向こうでうっ・・・って声が聞こえてから黙り込まれた。

「なぜか家に押しかけ、お茶して、車に乗らされ、怖いよ?」

『それって来栖玲子とでしょ?凄く羨ましいな~』

テヘヘと電話越しから聞こえる。

「できれば叔父さん、どこの誰からでも『三和祭次は知ってますか?』と聞かれても知らないって言ってほしい」

すぐに返事はなかった。

その代わり、着信音的なのが聞こえた。

『運がいいな祭次くん、少しいい遅れてたら捕まってたな・・・。特別なんちゃらとテレビでよく出してる020からだ』

冷や汗を手の甲で拭きながら、

「叔父さん、頼むよ」

『あぁ』

僕は通話終了を押して、リビングに入ったら、

「あなたの助っ人がこんなに来てくれたわ」

神山の後ろにはクラスメート12人がいる。

「どういうことだ?」

僕は尋ねると、

「これから事態が収まるまで私と妹さんの3人で居続けたらつまらないでしょ?」

「まぁ・・・そうだな」

僕と神山を除いて補習に来ていた4人と普通のクラスメート8人が来てくれていた。




このコトは絶望日記に書けないな、これから希望日記もつけておこうかな。


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