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絶望目録  作者: ネガティブリストの管理人
2章、候補者予選編
12/20

5話 ヤメローシニタクナーイ

あの黒服を見て何かに目覚めた、車上荒らしで高級車のエンブレムを奪いたくなってきた。

そして借金取りが来て怪しい船に行って・・・。

某週刊誌の主人公ではあるまい、現実でやったら捕まるなと思った僕は目が覚めて起き上がり見渡した。


「あら、三和君・・・・・生きてたんだね・・・」

黒髪ロングヘアーの正真正銘の清楚っぽいけど実は美形毒女(神山まどか)は応急処置で包帯を巻いてくれたりするなどの優しさとセットで残念そうに呟かれた。

「残念そうに悪口言うな!」

「冗談だよ、このまどか様が悪口なんて言うかしら?」

「さっき言っただろ・・・」

「そんなこと言うと黒服に身柄を預けちゃうわよ、さっき黒服さんが『この少年は知りませんか?確保次第身柄をこっちに渡してくれたら300万出します』って言ってたしね」

神山は僕にプリントを渡してきた。

1つ目は某海賊漫画に似ている指名手配のやつ、2つ目は夏休みの課題だ。

僕って凶悪犯罪者か?

日本では捜査特別報奨金上限額が300万だ。

「無礼な言葉は慎みます」

「よし、2枚目を部屋貸し代としてやってね」

僕も解らない問題、やらせないで欲しいなと思いながら鉛筆を握った。

「やってあげますよ、いっその事全部やりますんで泊まらせてください!」

「とんだ(ドM)変態ね」

「ありがとうございます!!」

僕はベットの上で土下座して頭を踏んづけてもらった、もしかしたらMに目覚めたかもしれない。


***


宿題を3分割にした僕が1部目を終わらせたのは午後の8時、実は6割優しい神山は水華を連れてきてもらった。

謎な懸賞金付きの逃亡犯となった僕は神山の買い物帰りを待っていた。

玄関の前で土下座して、帰ってくるのを楽しみにしていた。

ガチャンと音がし、ドアが開いたので、

「お帰りなさいませお嬢様!」

お帰りを言わない神山は頭を撫で、

「あら祭ちゃんはいい子だね~、今回は特別に私からのご褒美として胸パフしてあげる♡」

え・・・?

この声は、嘘だろ(胸パフも含め)!?

駄目だもう、死ぬ・・・っ!?

ヤメローシニタクナーイと心で呟いて顔を上げ、

「殺りたきゃ殺ってみろ来栖玲子!・・・いや、610番!!」

「は?」

あ・・・、騙された・・・。

「ビビりすぎよ三和君、本当に来栖さんのことを恐れてるんだね・・・」

「あっ・・・あぁ、ビックリせんなよ・・・」

「私って優しいから夜ご飯を作ってあげるわ、デリバリーでもいいけど配達員がもしも黒服だったら・・・」

「奴らは合法的に僕を捕まえるんだろう、それとゴチになります!」

僕はまた頭を下げて土下座した。

今度は頭を踏んづけてもらった。


***


晩御飯はすき焼きだった。

「僕って狙われている存在なので3泊4日させてもらいます」

「えぇ・・・、居候じゃない」

僕の隣には28日から僕の家で居候する水華の顔を見て、

「今の僕が言う権利は無いけど、居候されるのは辛いよ」

「もう黙ってご飯食べてよ、朝食のメインにするよ?」

いつもの0.8倍速で食べていた僕は1.3倍速でご飯を食べることにした。

完食後、水華と神山はテレビを見ている中、

「バイトなんかしたこと無いけど・・・、他所の食器を洗うのって違和感あるなー」

「あまり愚痴言ってると300万円と引き換えするよ?」

「うっ・・・ごめんなさい、神山さん」

僕は皿洗いをしていた。


皿洗いをしながらソファーに座ってテレビを見ている2人を見ると、親子に見えてしまうのは気のせいだろうか?

遺伝子が伝わらないからって親子で胸の差があるのはおかしいなと思いながら最後の皿を洗った。


ソファーが1人分開いているので水華を間に僕は座った。

10時、ニュースが始まり3人で黙ってみていた。

そして僕は凍りついた。

『今日の出来事は以上です、続いては10時20分から来栖玲子さんの生会見が始まります・・・現場の川野さん』

何やらかすつもりだ・・・?

『はい、今回は来栖玲子さんの緊急生会見だけあって報道関係者なのが100人ほどいます。今現在も緊急生会見を行う理由はわかりませんがっ・・・あっ、今始まりました!』

ソファーに座っている3人は凍りついていた。

『どうも来栖玲子です、本日は忙しい中お集まりいただきありがとうございます。えー今回突然会見を行った理由は・・・そうですねー』

フラッシュが原因なのかテレビ下のテロップに「現在はフラッシュ対策がなっておりません、視聴の際は気をつけ、具合が悪くなった場合は視聴を止めてください」と出ている。

『本日の2時頃に身内が逃走し今現在も確保されていません』

完全に僕のことだと思ったのか汗が出てきた。

『都合上本名と目は公開出来ませんが身柄を確保してください、今現在までは懸賞金を300万としていましたが・・・翌日より懸賞金を1000万円とさせていただきます』

「嘘・・・だ・・ろ・・・?」

「写真でたよ、嘘じゃないっぽいね・・・」

神山の顔を見た後にテレビを見返すと僕の顔写真が映っていた。

『現在この少年を探しています。東京中枢警察署に捜索願も出しております、皆様・・・ご協力の方をお願いします!』

パシャパシャとシャッター音が鳴り響き、生会見は終わった。

『現在終了したようです、詳しい情報は翌日のニュースMの方でお送りします、以上川野からでした』


『現在この少年を探しております、少年の逃亡に関する詳しい情報は東京中枢警察署、03-0000-0110もしくは特別対策会020-9939-9693。』

ヤバい、本格的だ・・・。

流石金持ちと思いながら目を見張る。

『少年の確保に関する報告は特別対策会020-9939-9693にお電話してください』

「な、なぁ・・・3泊4日じゃ足りないようだ・・・。収まるまで泊めさせてください・・・」

僕はソファーの上で土下座した。

そしたら神山は、

「まぁうん、じゃあ明日秋沢経由でお金とか洋服などをこっちに移してもらいましょう」

「ありがとう・・・マジで・・・」

「その代わりに宿題の他に数学を教えてもらいましょうかな!」

「わかった、教えてやるよ!」

僕は快く受け入れた。

それ以上に神山は優しかった、友達から始めようかな。

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