ヤンデレは何が有ってもヤンデレでした。
ある春の日に僕は幼なじみから逃げていた。
角を曲がると足元が光り輝き、僕は見知らぬ場所に居た。
そこには絶世の美女がいました。
そして美女が話し始めます。
「私の名前は天照大神、女神の一柱です」
「僕は佐藤健太、15歳です」
「後で望みを叶えるので異世界で勇者をやってくれませんか?」
素直に元の場所に帰りたく無い僕は即答します。
「はい、引き受けます」
「それでは異世界転移でお馴染みの3点セットと私の加護を授けます」
「はい、分かりました」
「それでは異世界で頑張って下さい」
そう言うと僕はまた転移した。
するとそこは石造りの建物の中の大広間だった。
そして質素な服装の老人が話し掛けてくる。
「私の名前はエドワード3世、この国の王です。現在この世界は魔王からの攻撃で亡びそうです。その為に伝説の勇者召喚を行なったのですが、貴方は勇者として魔王と戦ってくれますか?」
「はい、女神様から言われたので出来るだけ頑張ります」
「それでは初心者用の武器と防具、そして僅かですが旅の資金を渡します」
そう言うと鋼の剣と革鎧と木製で革張りをした盾、そして金貨300枚を渡してくれました。
その場でアイテムボックスに収納すると、僕は建物から出ていきます。
まずは街で服とブーツ、そして野営道具と食料と度数の低い子供用のワインを買い込みアイテムボックスへ入れて、宿屋に泊まります。
そしてステータスを確認してから眠ります。
翌朝、着替えた僕は旅立ちます。
そして長い戦いの旅の末、魔王を倒しました。
冒険の最中に手に入れた武器や防具、金銀財宝をアイテムボックスに溜め込んだ僕は天照大神様の前に召喚をされます。
「約束道理に願いを叶えますが、無茶なお願いは聞かないので気を付けて下さい」
「二卵性双生児の兄妹から、一卵性双生児の姉妹として下さい」
「貴方が女性になりますが、構いませんか」
「ヤンデレブラコンの妹とヤンデレで恋人気分の幼馴染から逃げれるのなら小さい問題です」
「はあ、叶えますので、頑張って下さい」
そして気が付くと見知らぬ部屋だが、今までの成長の記憶が流れ込んでくる。
そして私は叫んでしまう。
「ヤンデレシスコンの真正レズの妹とヤンデレ真正レズの幼馴染に変わっだけで、生活に大した変化は無いじゃ無いですか、これでは転性した意味が無いですよ」
ピアノ用に防音化されている部屋で私は叫びました。