テツの日記
こちらは本編とは関係の無いお話、テツの日常を日記形式の様な物でダイジェストに記しています。時系列は順番通りですが、飛び飛びとなっています。短めで手軽に読めると思いますので、ご拝読して頂ければ嬉しい限りです。よろしくお願いしますm(__)m
天候:快晴
今日から本格的に仕事を始めた。今日はおばあさんが一人来た。彼女は近くの村に住んでおり、畑仕事の手伝いをした。料金の他に畑で取れた野菜を幾つか貰った。
あの歳でこれを続けられる肉体の頑健さには感服せざるを得ない、これからも感謝しながら作物を頂こう。
天候:晴れ
午後からリットが依頼に来た。内容は特訓をして欲しいというものであった。まずは基礎体力の鍛練を行ったが、息を切らしながらも何とか付いてこれていた。
次に武器を使わせての戦闘訓練。矢の速度は初めて見た時よりは格段に上がっていたが掴めない程ではないので俺を目掛けて飛んでくるのを取ってやった。とても悔しそうな顔をしていた。
最後は近接戦闘訓練。ちょいとばかしいじめてやった。終わる頃には動けなくなっていたので教会まで運んだのだが、クレールに見事に殴られてしまった。次までに加減を覚えねば……。
天候:晴れ
今日は少し辺りを散策してみた。しばらく歩くと綺麗な川があり魚が泳いでいるのが見えたので、久方ぶりに釣りをした。
五匹ほど釣れたのでその場で内臓を取り出して塩焼きにした。焼いていると四人組の子供たちが物欲しそうに魚を見ていたので、一匹ずつあげたら笑顔でかぶりついてくれた。
やはり親切にするのは気分が良い。
天候:雨
今日は一日中雨だった。客の気配が全く無いので、今日はゆっくり過ごさせてもらうつもりだった。
先日頂いた野菜を使って肉じゃがの様なものを作ってみたのだが、どこから嗅ぎ付けたのだろう、フラムが来た。料理の九割が彼女の胃の中に消えていった。好評なのは嬉しいがもう少し残してくれ。
天候:曇りのち晴れ
しばらく雨続きだったので、晴れ間が見えたときは清々しかった。午前中は、街に住んでいるある一家の引越を手伝った。午後には飼い猫の捜索を行い、ものの数時間で見つかった。
夜になって扉を叩く音が聞こえたので警戒しながら開けると顔を真っ赤にしてフラフラのクレールが立っていた。取り敢えず家に入れて介抱したのだが、どうやら俺をリットと勘違いしているらしく、執拗に肉体的接触を図ってきた。
少ししてご本人が来てくれて、彼女は無事連行された。今日も“反省”させられるのだろうか……。
天候:曇り
開店と同時に来たのは、スキアに仕えているファーヴニルという少年であった。どうやらスキアからの言伝てを頼まれたらしく、夕暮れ時に騎士団訓練場に来て欲しいとの事であった。
依頼通りに訓練場へ向かうと、予想通り手合わせを申し込まれた。彼(彼女?)と戦えるのは俺にとっても嬉しいことなので勿論了承した。
結果だけを言うと完敗だった。俺の動きを完全に把握しており、回避を上回る速さで斬りつけてきた。彼の凄まじい成長速度には驚かされた。だが終わった後、悔しそうな雰囲気ではあった。何故だろうか……。
天候:晴れのち曇り
朝一からエルンストさんがやって来た、どうやら様子を見に来てくれたらしい。ついでに魔物退治の依頼も頼まれた。また“ごぶりん”を片っ端から殲滅した。死傷者はいなかったが、やはり歯応えの無い相手だった。
帰り道フラム達三人組と遭遇した。いきなりクレールが殴りかかって来たので、今度ばかりは避けた。……多分あの事だろう、忘れておいてあげよう。
天候:晴れのち雨
昼頃にノルンがやって来た、どうやら昼食を食いに来たらしい。フラムもそうだが俺を定食屋か何かと勘違いしてるんじゃないか? うちは定食屋じゃないと言ったら、これも“依頼”よ、と返された。……何とも言えないのが悔しい。とりあえず天丼を作ることにした。以前から作ろうと思い、それっぽい材料は揃えていた。海老天、白身魚の天ぷら、後は野菜を幾つか揚げた。
予想通りフラムも来た。食材が足りなかったので買い出しに行く羽目になった。……好評だったから良しとしよう、そう自分に言い聞かせた。
天候:雨
予想的中、また昼頃にノルンが来た。どうやら味を占めたようだ、なので昼飯は無いぞと言ったのだが、奴はジーッと俺を見つめた後不敵な笑みを浮かべた。そして棚に隠していた握り飯を奪われ、目の前で旨そうに食われた……勘弁してくれ、あの業突くムラサキバ(文字はここで途切れ、紙に血がこびり付いている)
天候;?
口は災いの元と言うが、文字にしても同じことが言えるらしいな。
皆も気を付けろよ。




