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死んで思い出した。

『』のセリフはゲームの中のセリフです。




『僕には君が必要なんだ!!』


『……っ!和葉!!』


『やり直そう、はじめから僕達が出会った時のように』


END


.+*:゜+。.☆.+*:゜+。.☆


「やった!!全ルートクリアできた!!」


時刻は平日の午前4:13分大抵の人が寝ている時間だと思うけど私は…


「あぁ〜和葉様尊い…。まじであれは可愛すぎる!!今なら死んでもいい!!」


誰もいない部屋に大きすぎる独り言を話し続けている。

怖いって??

なんとでもいえ!!私は今とても気分がいいんだ!今だったら階段をバク転で降りていけるよ!!


あっ、下に充電器忘れてきた。


…ほんとにバク転で階段降りれる気がしてきた。

体育陸上以外は壊滅的だけど今の私はひと味違う!


行くんだ私!

さぁ!!!


バッ!!((⊂(。`・ω・´。)⊃))

ズテーン!!ウワアアァァ∑ヾ(⌒(ノ○ω○)ノ

ゴロゴロ

バンッ!!(×﹏×)



あ、バク転しようとしたら転んで階段から落ちちゃった…。


あぁ、意識が遠のくな

これ死んだ??さっき死ねるって言ったけど嘘なんだけど!!


嫌だ!お母さん、お父さん死にたくないよ


死にたく…な……い…。





「ーー!!」



なんか遠くでお母さんが私の名前呼んだ気がする…。






……という前世の記憶が今よみがえった。


「和葉この子は若葉だ今日から妹になる。仲良くするんだよ。」


「かわいい!!」


なんでこんなことになったんだろうか。

あの時確かに私は死んだはず、いや死んだからこのおかたが目の前にいるのだろう。


「よろしくね、わかば!」


「よろしくおねがいします。」


そう、このおかた私の死ぬ前に全クリしたBLゲームの主人公こと、和葉さん、私の最推しです。


「とうとい…。」


「なに??」


「あ、いえなんでもないです。」


「ムー!!なんでけいごなの!」


はっ!?もう敬語って言葉知ってんの?!

この子まだ5歳だよね!?

これが主人公ってやつのか。


「でもですね。」


「わかばはもういもうとなの!!だからかぞくなの!かぞくはけいごいらないの!」


家族…。

それは同じ家に住み生活を共にする、配偶者および血縁の人々。

今世の親は父親しかいなかった。

その父親が私を見る度に暴力をふるってきたりした、食事は最大で1週間ぬきになったことがある。


ある時父親の弟が私の家に来た。

それが和葉の父親だった。名前は斎藤 一成だった。一成さんは兄が子供いるなんて知らなかったらしい。

そのせいで見つけられなくてごめんと謝ってくれた。

一成さんが悪いわけじゃないのに。



その後は一成さんが父親を脅は…ゴホン説得をして私を養子としてむかえてくれた。


で、今にいたる。


「わかった、けいごやめる。」


「うん!わかばはやくいえにはいってよ!あそぼう!」


強引に引っ張られて中に入る。

前まで住んでいた家はカップラーメンのゴミとかで大変だったけど、この家はとても綺麗だ。いや、多分これが普通なんだけど前が汚すぎて綺麗に見える。


「わかば!これからよろしくね!」


「…ッ!!うん。うん!」


「なかないでわかば。」


この日私は子供みたいに大泣きした。

実際見た目は子供だけど精神年齢16歳ですから。

皆怒らずに背中をさすってくれたりした。

私の大泣きは私が疲れて眠るまで続いたのだった。


これは後に大泣きの乱(自分で命名)と呼ばれた。


拝啓前世の私の家族様、私は新しい家族が出来ました。皆は元気にしてますか?私の事は忘れないで欲しいけどあまり気にしすぎないでください。



今日はとてもいい日だった。

でも死んでもいいとは思わないようにしよう。



「わかばがあそんでくれなかったー!!」


一人をのぞいてとても平和な1日であった。






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