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1/1

前半

よろしくお願いします。

 とある場所で急に物語は進んだ。


「おい。お前今日でパーティ脱退だからな。」


「なんでなんだよ。」


 急に宣告されて、納得ができない。確かに、パーティの中で一番弱いことは分かってはいた。しかし、そこまで迷惑もかけてはいない。自分が思うにはね。


「お前、弱いじゃん。俺らの役に立っていると思っているか??。思っていたらそれは勘違いだ。」


 あれ?もしかして、僕が思っている以上に役に立っていないとか?でも、この弱さでは次のパーティはあまりなさそうだなぁ。だって、いまCランクパーティだから、それより下になるとお友達と仲良しパーティが多いため外部者は入れさせているわけがない。ということはソロ活動か。なんか、アーティストみたいだ。


「でも、迷惑はかけていないつもりだよ。」


「は?お前はなぁ。俺はお前をなんでパーティに入れたか、分かっているのか?」


「確か。四年前ぐらいでしたか。ジーク(リーダー)さんが声をかけてくれましたね。」


「そうではない。アジが必死になって志願しただろうが。俺からは声はかけていない。まあ、その時に弱くても協力をしてアジもCランクになると俺は信じていた。今の状況をみてみな。入ったときの何が変わった?パーティの皆の会話したか。お前は空気か??」


 たしかに、パーティの皆となじめていないのが現状である。それは先ほどと同じで弱いから近寄ってこないことは分かってはいた。でも、話しかけてくれる人はいたことはいたからその人たちとは会話した。


「空気ではない。人間だ。」


「そんなことは分かっている。なら、脱退しようか。ギルド行くぞ」


「ま、待ってよ。僕に考える権利はない??」


「ない。パーティ全員で決めたことだ。」


「そうか。わかった。」


 思ったけれど、脱退と言う言葉いいね。なんか、アーティストグループを抜ける人ってこんな感じなのかな。どうせ、仲が悪くて抜ける人が多いわけだから。


 そして、パーティがいつも集まる宿泊から出て、ギルドへ向かった。だいたい10分で着くよ。王都の中だから近いよ。いつもだけど、リーダーとはあまり喋らないんだ。嫌われているから。だから、リーダーの後ろに付いていくだけ。騎士団ぽいだろう。かっこええで


「いらっしゃいませー。依頼発注ですかー?それても買い取りですかー?それとも何用だ?」


「こい……アジをパーティから外してくれ。」


「そうですか。なかなかパーティを出るという人はいないのですが。珍しい」


「そうか。世間話はいいから早くしてほしい。」


「ごめんなさい。アジくんのギルドカードは??」


「おい。早く出せ。時間を取らせるな。」


「はい。すいません。お願いします。」


 ほらね。リーダーはいつもこうだ。だから、ギルドの人も愛想がないとか言っていたような。世間話とは気に入らなくてサッサとしないともっと怒り狂うめんどくさい人だよほんとにね――。


「はい。確かに。少々お待ち………はい。パーティを解除しました。」


「おう。ありがとよ。じゃあな、もう会うこともないけどな。」


 あ、リーダーが帰っていった。これから一人だからどうしようかなー


「本当にいつも嫌いだわ。あの人はすぐに怒ってくる。そんなに不満があるならお前がギルドの職員やれよと思うわ。」


「アハハ。そうですか。」


「あなたはそう思わないの?パーティに所属していたのだから」


「思い返せば沢山あると思います。でも、色々お世話になった部分もあるので不問ということで」


「そう。ソロプレイヤーということでいいわね。募集中ということにしておく?」


「今回はいいです。」


「そう。では、今後も冒険者ギルドをよろしくお願いいたします!!!」


 僕はそうしてギルドで出た。荷物はお高い宿屋に置いてあるから移動はするか。意外と資金はあるけれど少しでも安い所に泊まらないと無くなってしまうな。


 いや、まずはゆっくりするか。これからは目線を気にする必要はなさそう。


 よし行くか。ギルドの四軒近くだったからすぐなはず


「いらっしゃい。アジくんじゃないか。どうした??」


「あ。パーティ抜けたんで、安いところに移動しようかなと思う」


「そうか。残念だな。また、稼ぎがよくなったら来てくれ。俺は待っているぞ。」


「わ………私も」


 あ、この子は宿屋のお子さんだったような。恥ずかしいらしくあまり出てこない。


――お菓子で釣る。


――ひょっこりでてくる。これがめっちゃ可愛いのさ。


「お。ちゃんと話しておけよ。もう来ないかもしれんぞ。」


「え………あの………その、こんにちわ」


「こんにちわ!!」


 なんと、初めての挨拶だった。やっぱりかわいい。年はそんなに離れてはいないそうだ。背は少し小さい。胸は小さいがそこは問題ではない。俺はね。かわいいのならそれでいいのだ。


「また、来てください。」


「わかった。また、来るね。」


「うん!待っている」


 ほらね。かわいい。これだよ。理想の宿屋はね。


 でも、移動せねばならないとは………悲しい。


「では、」


「はいよ。」


 ふー。安い所は門に近い所だったはず。でも、古いしごちゃごちゃだし、うるさいしもういいところはどこにもないのに行くか。さっきのところの半分の値段で済むからいいのか。


 しかもここから10分もかかるしめんどいな。異動するか。


「いらっしゃい。何日泊まるつもりかい??」


「うーんまずは7日かな。奥に食堂みたいなのありますね?」


「あるよ!!付けて欲しいのかね?毎食銅貨50リビーだよ。それから、7日分の宿泊代が銀貨70リビーだよ。ここはね。ようさん外からの人が来るから厳しくやっているわ。出館2日前に延長の日数分の支払いをしないと延長の受付はしない。

 納得がいかなくて五月蠅いやつらもいるから、その時は荷物は窓から放り投げる。そう!一生来なくていい!!」


「わ………わかりました。」


「おうよ。代金はお預かりした。ゆっくりと休んでくれ。」


「はい。ありがとうございます。」


 どうみても、上から目線なのがおかしい。僕らがお金を払う側なんですけどね


 ここはババアじゃん。外からの人が多く泊まってくるから余計に愛想を浴していないといけないようなきがするのだが。きのせいだろう。ここは意外と大きく4階まで部屋が用意されているけど一階は結構な格安で食堂や道路に近いという物あり、夜でも意外とうるさい。その逆が四階は高いし、眺めが最高だし、なんといっても広い―広い。


「今回の部屋は、3階の真ん中ら辺か。まあ、いいか」


「これから、どうしようかな。剣とか揃えたら洞窟探検でも行ってくるか。確か5階層まではなんとか行けるらしいから。少しでも稼ぐか。」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 起きた。意外と早く起きてしまった。まずはギルドに行くか。


「いらっしゃい。依頼発注かね?」


「あ、洞窟探検の許可を貰いに来た。」


「そうか。あまり深いところまで潜らないこと。ソロパーティだから四方八方を固められたら帰ってこれなくなる。ソロパーティのみ、この転移石を無料で渡しておく。危ないときは遠慮なく使ってくれ。その分しっかりと稼いでくれ」


「ありがとうございます。行ってきます。」


「行ったなー。あんなに元気のある子は早々に居ない。洞窟探検するだけでギルドに報告する人も少なくなってきたな。今は、ギルドカード翳すだけで入れるし、攻略度が八〇パーセントともいわれているからか。」


洞窟は、確か門を出たすぐ近くだったからすぐに行けそうだ。


「出国かい。ギルドカードは持っている?」


「持っています。はい。」


「どれどれ。洞窟探検か。楽しいぞ。気を付けな。いってらっしゃい」


「はい。ありがとうございます。」


 門兵さん、今日は暇そうだ。この職に就くには王立学園に行かないといけないからハードル高し。

 僕のような住民権を持っている人はすんなりと通れる。

 顔見知りになると、ギルドカードの提示も入出国二回のところ、一回でいいと噂がある。

 右の方に洞窟があったはず。


「あった。ん?木の下で泣いている人がいるな。」

「どうしたの?」


「あのね。女の子一人では洞窟には行けないって言われたわ。」


「ほう。ほら、泣かないの俺もいま行くところだったから一緒にはいるか」


「う……う……うん」


「じゃあ行くか。」


「お兄さん優しいね。私は戦力になるわ。」


「そうなのか。それは頼もしいな。」


小さくて、可愛い!!え。え。え。泣いている処もっ可愛い。


準優勝並みだ。5歳ぐらいは下だけど本当に戦力になるのだろうか。


まあ、一緒に行こう。変態ではないぞ。付き添いのお兄さんだから


「これが、洞窟の入口か。楽しみだ。」


「私も、楽しみです!!。いきましょう!!」



「お嬢ちゃん。また来たの?ひとりでは無理だよ。」


「一人で来てないもん。この変態さんがついているもん」


「あー、こいつか。この変態と一緒なら許そう!」


「ありがとう。」


「あれ?変態さんと言う名前になっているのだけど気のせいなのかな。職員も言ったよね!俺は断じて変態ではない。付き添いのお兄さんだ!!。」


「君何言っているの。一〇歳ぐらいの子を連れていく人のどこだ善良な人だ。ただの変態だろ。このロリコン野郎!!君のあだ名は変態だからな。」


「なにが、ロリコンで悪かったな。この良さが分からないのは人生の3分の一は損をしている。絶対に可愛い!!。あとな、あだ名を付けるな。」


「俺は分からない。さっさと洞窟へ行け。」


「わかったよ。言われなくても行きます。」


あの子が先に行きたがっていたから急いだ。さっきの会話が無ければ時間を食うことはなかった。


後編も書きますのでよろしくお願いします。


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