Lv5
今、みんなはくじを引こうとしている。
こうなったのは、主にさっきの二人の口論が続いた結果だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「剣だろ!」
「いや、刀だろうが!」
「このわからず屋!」
「それはお前の方だろうが!」
「なんだと!?」
「やんのか、コラァ!」
「この刀以上に性格のひん曲がったアホが!」
「剣みたいに一直線なだけで他を考えない頑固な脳筋が!」
「「んだと、ゴラァ!」」
「お前ら、落ち着けよ!」
「「カズは黙ってろ!」」
「あ、ハイ」
…ダメだ。頑張ってもこの会話に入れなさそうだ。
なんとかしてうまい具合に解決できないかな?みんなに相談でもしてみるかと思い後ろを振り返ってみると
「防具にもいろいろあるな~。一部だけ守るようなのとか、全身守るようなのとか」
「この盾見てよ。腕を通せるようになってるよ。攻撃とかを受けるようなときがあったら、腕を通したこの盾を前に出すだけで防御できるよ!」
「確かに。鎧のような全身をおおうようなものは動きにくそうだが、こっちの盾みたいなものだと、動きやすそうだ」
「だよね!」
何故こっちで武器の話でどう解決するか悩んでいるのに、そっちはこっちを置いて防具のことで話しているんだ。
「おい、お前ら。聞いていいか?」
「ん?どうした?」
「なんで俺があの敵対心いっぱいの武器の話をどう解決させるか悩んでいるときにそっちは防具で盛り上がっているんだ?」
「そりゃお前、あんな話してるやつらの前で武器なんか探してみろよ。絶対にめんどくさいことになるだろ?」
「…まぁ…な」
「それなら、武器以外の他に必要になりそうなの見てた方がいいだろ?」
「そりゃそうかもしれんが…あれをなんとかしようとは思わんのか?」
「思わんな」
「なんとなく分かるけど、一応聞いておこう。なんで?」
「めんどくさいからに決まってるだろ」
「ハァ…やっぱりか…」
どうやらあの武器うんぬんの話は、本人達でなんとかしないといけないようだ。
…もう、放っておいてもいいかな?
なんだかんだでしばらくしたら収まっていそうだ。…多分。
むしろ解決策も思いつかないし、なんとかできると思わないからそっとしておこう。
「これだけ言ってもまだわからんのか、この脳筋!」
「それはこっちのセリフだ曲がり野郎!」
「お前らうるせぇ!」
「「…すいません」」
思わぬところからの思わぬ言葉だ。やはり騒がしいのは迷惑だったようだ。
「そんなに騒がしくするようなら、いっそのこと実際に試せばいいだろぉが!」
「「………ん?」」
「剣と刀は貸してやる!村から少し離れたとこにあるだだっ広い草原ででもやってこい!」
いらん方向に行きそうだぞ。
「お前らの中から適当に二人決めてやらせろ!それでいいだろ!」
「いいんですか!?」
「いいからさっさと行ってこい!」
「「あざーっす!」」
こうして、なぜか俺達も巻き込まれての決闘?が決まった。
ブックマークよろしくお願いいたします。