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冷血女攻略戦⑵

お風呂シーンからです。

まだ白石は出てきません。

大津ちゃんを可愛く描写することを意識したのでそこを楽しんでください!

感想くれたら嬉しいです。

晩御飯も終わり、いろはと大津が片付けをしてくれている。俺もやる、と言ったのだが邪魔になるから、と断られた。兄の立場弱すぎ。やることもないので先に風呂にでも入ってしまおう。

「俺先に風呂入ってくるわ。」

と言うと

「「はーいごゆっくりー。」」

と二人して応えてくる。息ぴったりだ。

「あー、いい湯だわー。」

お湯に浸かると体がほぐれてリラックスするなあー。色々あったから思った以上に疲れがたまっていたみたいだ。ホント色々あったなあ〜、大津とこんなことになるとは。妹とも仲良くしてくれてるし。

まあ、妹と大津が仲良くなってくれることは兄として嬉しく、少しいつもよりテンションが上がっていたせいもあってか、知らぬ間に鼻歌を歌っていたらしい。

「フンフンフフフフーン、フハハンフン!」

「お兄ちゃん、聞こえてるよ鼻歌。ドアの外まで。」

「えっ!聞こえてんのかよ」

「丸聞こえ、恥ずかしいから静かに入ってよね。」

「はい。」

うおー!猛烈に恥ずかしいー!きっと大津にも聞こえてんだろうなあー、やべえテンション上がってることバレたか?恥ずい。さっさとあがろ。

「おーい、あがったぞー。次入っていいぞー。」

「はーい、玲奈さん早く行きましょ?」

「う、うん。定行くん、覗かないでね、絶対。」

「覗かねーよ、早く行け。」

うおおおー、まさかあいつら二人で入るなんて!!!

これは覗いてみたい、覗いてみたいが・・・・

煩悩退散!こういう時はフィボナッチ数列を数えよう。1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 ・・・・

「玲奈さんの大っきいー、スベスベー!」

「いろはちゃん!どこ触ってんのよ、やややめて!」

キャッキャッウフフ

何しとんじゃ、あいつら・・・ダメだ、煩悩退散してくれねーわ。諦めよ。

その後、悶々と過ごしたのは言うまでもない。



「ふー、いい湯だったー。あれ?定行くんなんかやつれてない?」

ホント人の気も知らないでこいつは。まあ、口にはしないけどよ。

「いや、気のせいだろ?」

「そう?まあいいんだけどさ。横座ってもいい?」

「ああ」

うんしょ。などと言いながら俺が座っているソファに身を沈める。ボフッ

「やっぱりこのソファ最高ー。」

ソファに身を預け、体の力を抜ききっている。こいつはホント人の家でよくこんなリラックスできるよなあー。緊張して気疲れされるよりはいいんだけど。やっぱり、図太いというかなんというか。

「くつろいでくれてるみたいで良かったよ。」

「うん、なんかこの家居心地よくてー。」

そう言いながら体をこちらにひねり、上目遣いで見つめてくる。しっとりと濡れた柔らかそうな茶髪。上気した顔。潤んだ大きな瞳。ぷるんとした唇。ふわっと香るシャンプーの匂い。ヤベーなんでこいつこんないい匂いすんだよ。俺とおんなじシャンプーだよね?ホント大津、アロマフレグランスかなんかかよ。これはいかん。そう思い目線を外す。

「それは良かった。」

「うん、今日はありがとね。泊めてくれて。」

「こんなんでお礼になってんのかはわかんねーけどな。」

「私が嬉しいと感じてるから、最高のお礼だよ。ありがと。」

そんな臆面もなく感謝を伝えてくるなんて。こいつは。照れんじゃねーか。

「楽しんでくれてるならこっちも泊めた甲斐があったよ。」

「うん!だから明日から頑張らないとね。私はあくまでサポートだから定行くん頑張ってね!」

「おう、任せとけ。」

そうだ、明日から俺の白石攻略が始まる。正宗、見とけよ。俺はあの難攻不落、傍若無人の白石千鶴を攻略してみせる。そして彼女持ちのリア充デビューを果たしてやるぜ!そのためにも明日の作戦は何としても成功させなきゃならない。何事も始めが大事だからな。

そうやって自分で自分を奮い立たせていると、太ももに何か重みを感じる。ん?

スースースー

大津が俺の膝枕を使って気持ち良さそうに眠っている。こいつはホントなんなんだ。いつもならほっぺたつねりの刑に処すのだが今日はそんな気分にはなれなかった。だってホント気持ち良さそうなんだもん。こうしてると年下にしか見えない。まあでも今日は仕方ないよな、寝ちまうのも。少し寝させとくか。

「今日はありがとな、お疲れ。」

そう呟いて優しく優しく大津の頭を撫でてやった。撫でるたびに少し目を細めて気持ち良さそうに笑う。その反応が楽しくてつい、いつまでも撫で続けてしまうのだった。



「うーん。あれ!私寝ちゃってた⁉︎ヤバッ、今何時…って定行くん!なんで私定行くんの膝枕で寝てるの?」

定行くんの膝枕で私が寝ていて、定行くんもなぜか私の頭に手を乗せたままソファで寝ている。寝顔かわいいな、定行くん。いつもは大人びて見えるけどこうしてみると年下みたい。ふふっ。頭撫でちゃおっかな。


サワサワサワ


うわっ、フワフワのサラサラなんだけど。女の子泣かせの髪の毛だわ、これは。ずっと触ってたいぐらい気持ちいい。でもいつまでも触っているわけにはいかないし。そろそろ起こさないと。


「定行くん、起きてー。いつまで私の頭触ってんのよー!」

「んー、あと5分。」

「ダーメ!早く起きなさい。もう7時だぞ!」

「うーん。ふわぁ。大津、おはよう。」

「おはよう、定行くん!」

おはようをかわし二人とも起き上がる。でもよく考えれば定行くんがこんなソファで寝ざるを得なかったのは私のせいだよね?謝っとこ。

「ごめんね、私のせいでソファなんかで寝ることになって。」

「ああ、問題ない。」

そう言いながら首をひねってポキポキいわせている。

まああんな体勢で寝てたら体バッキバキだよね。ホントゴメン。と心の中で誤っていると

「お二人さーん。昨晩はお楽しみだったようで。朝ごはんができていますよー。」

いろはちゃんがすごくいい顔をしてそんなことを言う。見られてたの?やだっ、なにこれ。恥ずかしい。

「おー、うまそう。」

と定行くん。

確かに美味しそう。だけどこのいろはちゃんハイスペックすぎない。美人で料理できて気配りもできる。この兄妹ホント凄すぎ。その後朝ごはんを三人で楽しんだ。いろはちゃんが私たち二人をすっごくいじってきた。定行くんが私の頭を撫でてたことを初めて知った。そんなことがあったなんて…起きてたら良かった…。まあそんな感じのことを喋りながら朝が過ぎ去りいよいよ勝負の時がやってきた。

「いくよ!定行くん!覚悟はいい?」

「誰に聞いているんだ?このスーパーエリートの神楽坂定行に恐れるものなどなにもない!すぐに白石千鶴を恋に落としてやるさ!」

「ふふっ、じゃあ、行こっか。」

「おう、行くぞ」

そう言って駆け足で学校へ向かった。


「ゆっくりしすぎたー!遅れるー!!!」

「定行くんのせいだからねー!」

「なんで俺なんだよー!!!!」

こうして冷血女攻略作戦が始まった。





読んでいただいたみなさんありがとうございます。いかがだったでしょうか?大津を可愛くかけてたでしょうか?次回はいよいよ白石が出てきます。今後もよろしくお願いします!

感想レビューお待ちしております。

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