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陰陽師伝説殺人事件  作者: 山本正純
第一章
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橘炎帝の呪い

神社では祭りの準備が行われている。中川はトラックから太鼓の搬入をしていた。両サイドには大蛇の山車が飾ってある。その山車を見ていると巫女のおばあさんが近づいてきた。

「村長の連れか。接待は大変だね。」

「接待ではありません。知り合いの刑事さんです。」

そのおばあさんは首を傾げた。

「はて。この村で事件が起きたのかね。」

「村外れにある研究所でガス爆発が起きて、焼死体が発見されました。」

喜田の答えに村民たちはざわついた。やがて一人の村民が叫ぶ。

「呪いだ。橘炎帝の呪いだ。」

そこへ一人の男が現れた。

「何が呪いだ。くだらない。」

その男の発言に村民は敵意を表した。

「三浦辰夫。何をしに来た。」

「見学だ。」

三浦は大蛇の山車を見つけるとライターを取り出した。

「いい出来じゃないか。どうせ明日には燃やす。今燃やしてやるよ。」

そう言うと彼はライターで大蛇の山車に火を付けた。全て燃えつくす前に中川が火を消した。中川は三浦の頬を殴った。

「村の伝統行事を無茶苦茶にした罰だ。橘炎帝の呪いで死ねばいい。そう思うでしょう。巫女の塚本八重子さん。」

「いいや。そうは思わない。人を呪えば穴二つ。奴の呪いで彼が死ぬとしたらこの村に災いが起きるだろう。」

中川は塚本のまさかの答えに舌打ちをした。

そして三浦は神社を後にした。

 喜田は塚本に聞いてみた。

「気になることがあるのですが。橘炎帝の呪いとはなんでしょう。」

「詳しいことはわしの家で話す。」


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