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ヒロイン

 事件解決から数カ月後。喜田は休暇中五歳の孫と一緒に映画館で特撮映画を見た。映画が終盤になった時喜田は驚愕の事実を知る。

『そろそろ正体明かしなさい。AS』

ヒロインが言ったこのセリフを喜田はどこかで聞いたことがある。この口調にこのセリフ。まちがいない。あの電話だ。

もしもあのお方がこの特撮ドラマのヒロインのモノマネをしていたとしたらタブーを犯したことになる。

深刻な顔を孫に見せる訳にはいかないので喜田は楽観的に考えた。

「まあいいか」



 その夜あの方は特撮ドラマのフィギュアを机の上に飾りそのドラマを鑑賞していた。鑑賞とは言ったがあの方は録画したドラマを流しながらパソコンを操作している。赤いパーカーを着ているあの方はあるホームページに釘つけとなっている。

『メカ刑事サイコー。メインヒロイン決定。馬場茜』

 あの方は二月から始まる新ドラマの公式サイトをお気に入り登録する。特撮ドラマがエンディングを迎えるとあの方はテレビを切り部屋を出て行った。


 原作者山本正純です。シリーズ第六弾お楽しみいただけたでしょうか。

 今回の舞台は群馬県の架空の村清明村。そこで起こった陰陽師伝説に準えた殺人事件。その謎に挑んだのは喜田参事官。デスクワークがメインの仕事の彼を探偵役に指名しました。その方がおもしろいと思ったので。その結果安楽椅子探偵のポジションが埋まりました。

 また主人公を彼に設定した結果退屈な天使たちのメンバーウリエルも作中に登場しました。前作隠蔽で正義について考えた彼女が上層部から圧力を受けた喜田参事官にアドバイスを伝えるあの場面を描きたかったから登場させました。江角千穂の試験簿で明かされたファンクラブも逆輸入しました。

 今作は本格ミステリを追及してみました。そのためこれまでの作品以上に凝ったトリックを仕掛けてみました。ここまで科学的なトリックを考えた物だなと思います。

 冒頭でお伝えした通り作中に登場した陰陽師伝説は実在しません。裏話ですが作中に登場した陰陽師伝説は骨組みを八岐大蛇伝説に指定して作成しました。都合上八岐大蛇は一割しか残していません。残りの九割は送り火をモチーフに付け足しました。

 それなら八岐大蛇伝説殺人事件にしてしまえば良いと言う意見もありますが、多くの推理作家さんがこれをモチーフにして推理小説を執筆している為止めました。いつか八岐大蛇伝説をモチーフにした作品も書きたい物です。

 ここまで読んでくださった読者様に感謝しつつ一度筆を置かせていただきます。混沌とした世界の中でシリーズ第七弾は私の誕生日十一月十三日から連載を開始いたします。それまでしばらくお待ちください。

 原作者山本正純でした。

あの方は特撮オタクだった。ただしこの事実であの方の正体を特定できない。


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