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約束

 翌日喜田は田辺彩花に真相を伝えた。田辺はうれしそうだった。喜田はその姿を見て質問した。

「なぜ第一の事件の時森にいたと言ったのですか」

「森林浴に行ったのは嘘です。本当は麻衣さんの墓参りに行きました。十年前のあの夜事件は起きました。解決しましたよ。私がルポライターになったのは麻衣さんの事件の真相を調べるためです。偶然馬場茜さんに会って事件の真相について調べることを約束しました。この真相を彼女にも伝えます」

 彼女は喜田に礼を言うとバス停まで歩いて行った。

「約束か」

 田辺彩花の言葉を聞き喜田は昨夜のことを思い出した。

 昨夜喜田は群馬県警とある約束を交わした。

「最後に一つだけ約束してください。実行犯の偽中川宏一の身元を特定し調書を作成してください。そして可能であればあの金庫の中身を空けてください」

 この約束に赤城は驚く。

「そこまでする必要はありますか。真相を解明することに何の意味がありますか」

「事件の真相を暴くことは死者への鎮魂歌となります。この清明村に伝わる陰陽師伝説のように我々警察組織は霊魂を鎮める義務があります」 


 東京に帰る道中喜田はバスの中で一連の事件について考えた。

(もしかしたら彼らは怨念と合体した大蛇に支配されたのかもしれません)




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