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陰陽師伝説殺人事件  作者: 山本正純
第三章
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夕暮れの研究所 4

 周囲の刑事や宮川はこの言葉の意味が分からなかった。

「共犯者中川宏一さんの目的です。彼の行動は不可解でした。第一の事件の証拠を態々現場に残し自分が犯人であるというアピールをしたことです。あまりにも証拠が残りすぎです。間抜けな犯人ではない限りそのようなことはしないでしょう。この一連の行動にもう一つの真相が隠されています」

 喜田は少し間を置き説明する。

「まず平井村長殺害後証拠を態と残し村長捜索に合流する。その翌日に三浦辰夫の遺体を穴から出して船に乗せて遺棄する。その後三浦の家に行き自殺をする。これで何をしようとしているのか分かりますか」

 それは皮肉にも群馬県警の見解だった。

「被疑者死亡ですか」

「そうです。彼は全ての罪を被り被疑者死亡で送検されるようにしたかったのですよ。自分以外の人物に。その人物はここで殺害した本物の中川宏一さんです。共犯者の彼は中川宏一と同じ顔に整形したのでしょう。共犯者はここに本物を閉じ込めて爆死させました。本物とすり替わった彼は死者への冒涜とも考えられる復讐を考えた。何かしらの犯罪を行い中川宏一という名前を犯人に仕立て上げることです。その証拠は声紋です。鑑識さんに本物の彼の声のテープと事情聴取の内容を収録したボイスレコーダーの声紋が一致するのかを調べてもらっています。整形したとしても声までは変えることはできません」


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