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陰陽師伝説殺人事件  作者: 山本正純
第三章
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推理の儀式

 喜田は赤城に電話をした。

「喜田です。第二の事件のトリックが分かりました」

 喜田はトリックを説明した。

『このトリックには欠点がありますね。中川宏一でも鉄壁のアリバイのあるあの三人でも犯行は可能だということです』

「だからこそトリックを検証する必要があります。貴方方群馬県警は中川宏一を犯人にしようとしているのでしょう。それなら検証する価値があると思います。そこで一つ調べて欲しいことがあります。これから言う事が正しいとしたらこのトリックは立証できます。それは・・」

『しかしどうやってそんなことを調べればいいのですか』

「一つは私が持っています。もう一つは村民の中に持っている人物がいるはずです」

『それが見つかればまた電話します』

 電話の後喜田は呟いた。

「どのようにして犯人を特定するのかという問題が残っています」

 

 喜田は大きな問題にぶつかった時必ず行うことがある。写真や調書を机の上に不規則に並べて缶コーヒーを飲むのだ。缶コーヒーにはこだわりがない。どこでもこの儀式は可能なのだ。喜田は缶コーヒーを一口飲むと缶を机の上に置き、写真や調書を規則的に並べ直す。五分の経たずに写真は整理整頓された。

もう一口コーヒーを飲むと一枚の写真が見えた。その写真には意外な物が写っていた。

その時赤城から電話が掛った。

『ありました。詳しく鑑定しなければ分かりませんが喜田さんの推理通りだと思います』

「これでトリックは立証されました。こちらは犯人が分かりました。証拠は最初からある物です。」

全ての謎は解けた。喜田は犯人の名前を赤城に伝えた。


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