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陰陽師伝説殺人事件  作者: 山本正純
第二章
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不自然な状況

 五分後警察が来た。赤城は現場検証を始めた。

「死亡したのは三浦辰夫。死亡推定時刻は分かるか。佐藤。」

 佐藤は三浦の検視をした。

「死後硬直から死亡したのは四時間前かと思われます。後頭部を殴打された痕があることから撲殺されたものかと」

 撲殺という言葉に赤城は聞き返す。

「犯人は平井村長を殺害した人物か」

「いいえ。それはまだ分かりません。それと気になることがあります」

「実は俺も気になっていることがある。犯人は三浦さんを撲殺した後船に乗せたということだ。なぜ犯人は四時間前に殺した遺体を船に乗せたのか」

「やはり赤城警部も気になっていましたか。明らかに不自然な状況ですからね。普通は殺した後すぐに遺体を遺棄するはず。それなのに犯人はあえて殺害から四時間後遺体を遺棄した」

 群馬県警は不自然な状況に悩む。そこで佐藤はある提案をした。

「喜田参事官に連絡しませんか。彼ならこの謎が解けるかもしれません」


 赤城は喜田に電話で第二の事件が起きたことを報告した。

『被害者は三浦辰夫。犯人は四時間後に死体を遺棄した。そういうことですか。』

「はい。」

『詳しく調べてください。被害者の三浦辰夫には空白の時間があります。空白の時間彼が何をしていたのかが分かれば捜査は進展するはずです』

「それなら三浦辰夫の家宅捜索をします。手掛かりが見つかるかもしれません」

 これは大きな賭けだ。

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