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陰陽師伝説殺人事件  作者: 山本正純
第二章
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現場の状況とアリバイ

 翌日の早朝。赤城は喜田の泊まる旅館にいた。彼に報告をするためだ。

「おはようございます。赤城さん。何か分かりましたか」

「はい。この写真を見てください」

 赤城は机に十数枚の写真を並べた。

「まず崖の上には人が隠れることが出来る場所があることが分かりました。ここで犯人は石を放ち平井を崖に落としたと思われます。この場所で足跡が検出されました。誰の足跡なのかは鑑識が今調べています。死亡推定時刻は十九時だと特定されました。村人には完璧なアリバイがあることが昨日の事情聴取で分かりました。アリバイがないのはこの四人です」

 赤城は四人の男女の写真を選んだ。

「塚本八重子は神社に籠っていました。田辺彩花は犯行時刻森林浴をしていました。中川宏一は倉庫の鍵を取りにいっていました。宮川黄介はホテルにいました。この四人には証人がいません。」

 喜田は気になることがあった。

「宮川さんのアリバイはおかしいです。彼は十九時三十分の神楽に出演していました。ホテルで何をしていたのでしょうか」

「精神集中としか言っていませんでした。彼にも犯行は可能でしょう。彼が舞台に来たのは十九時二十分。急げば犯行は可能でしょうしね」

「それと容疑者はもう一人います。三浦辰夫さんです。彼は犯行時刻姿を消していると会社員の男が証言しました」

 赤城は考え込んだ。

「三浦が第一容疑者ですか。ではその線でも捜査します」

 赤城は旅館を出た。


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