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軍司令官

今回は少々短いです。

午後0時

東京市ヶ谷国防省3階大会議室


此処に日本国側(柏木内閣及び日本軍各司令官の面々)と、大日本帝國連邦側(連邦軍各司令官)が集まった。

タイムスリップをヘリコプター内で確認した柏木総理の隣に、黒子は何の前触れも無く現れた。驚く柏木総理に黒子は、首脳会談を行うべきだと言った。柏木総理はそれは共同作戦を行う上で必要と考え、現在の会議に至るのである。




「……」


柏木総理以下、日本国側は大日本帝國連邦側の面々に呆然としていた。向かい合って座った大日本帝國連邦側の面々は驚きであった。全員女性だったのである。日本史上初の女性総理大臣となった柏木総理も、此れには驚いた。


「何も驚く事はありませんよ。私達の世界では男の出生率は女の50分の1にまで低下しただけです。」


大日本帝國連邦側の全権代表である大日本帝國連邦海軍連合艦隊司令長官篠田由梨江大将は冷静に、呆然とする日本国側の面々に伝えた。



「50分の1ですか!?何でそんな出生率になったのですか?」

「原因は1713年に発生した『蝦夷風邪』が発端です。蝦夷風邪は文字通り蝦夷藩、貴国で言うところの北海道で発生しました。それは瞬く間に連邦全土に広がり、交易船を媒体として世界中に拡散しました。それは男の感染率が高く、世の男達は感染すると3日で死亡しました。もちろん女も感染し死亡する事例はありましたが、数は男に比べ少ない死者でした。それから世界中で女性の地位が著しく上昇しました。連邦は2代目濃女帝の時に女性の社会進出は進みましたが、この『蝦夷風邪』で連邦のみならず世界中が女性社会の世の中となったのです。」


柏木総理の質問に篠田司令長官は淡々と答えた。


「……それで、お、男はどうなったのでしょうか?」「男は時の5代目里枝女帝陛下により収容所へ集められ、精液採取の為に管理される事となりました。」

「………」

大河内官房長官が尋ねた質問の解答があまりにも衝撃的過ぎて、日本国側の男達は言葉も出なかった。



「成る程、貴国は織田帝國だけでなく『織田女帝國』と言う一面もあるのね。」「そうなります。」


柏木総理の言葉に、篠田司令長官は頷きながら答えた。


「総理、非常に興味深い内容ですが本題へ……」

「分かったわ。篠田司令長官、まずは我が国の危機に対して救援の手を差し伸べて頂いた事に、感謝致します。」


森下国防大臣に急かされ柏木総理が謝辞を述べると、日本国側の面々は立ち上がり頭を下げた。


「いえいえ、どうか頭を上げて下さい。私達は時空間は違えど同じ『日本』です。助けるのは当然です。」「ありがとうございます。」


篠田司令長官の言葉に柏木総理は更に深く頭を下げると、漸く頭を上げた。それに合わせて日本国側の面々も頭を上げた。



「大日本帝國連邦は貴国の危機に、当初は私達海軍連合艦隊だけを派遣するつもりでした。しかし詳しく黒子さんに話を聞くと、貴国は東南亜細亜諸国の奪還を計画しているとの事で、浩恵女帝陛下は海軍だけで無く陸軍・空軍・揚陸隊の派遣も決定しました。この決定に連邦議会は賛成多数で賛同し、この度の大日本帝國連邦軍『半数』出撃となったのです。」

「!?此れ程の規模でまだ半数なのですか?」

「はい。今回の派遣軍は連邦本土と朝鮮半島の軍を派遣しました。正確に言えば大日本帝國連邦軍の3・5割です。4割も無いです。」

「それでも我が国の3倍の戦力です。」


森下国防大臣は一連の篠田司令長官とのやり取りを終えると、額の汗をハンカチで拭いた。


「さすがは東亜細亜を領土に持つ超大国ね。軍事力も圧倒的だわ。」

「ありがとうございます。今からは派遣軍の兵器を説明したいと思います。」


柏木総理の言葉に篠田司令長官は礼を延べ、自分の部下に書類を配るように命じた。


「まずは私達の所属する大日本帝國連邦海軍連合艦隊の兵器を紹介したいと思います。それでは皆さん、書類の2枚目をご覧下さい。あっ、申し遅れました。私は第1機動打撃艦隊司令長官を務めます、上杉梨華と申します。」


そう言うと上杉司令長官は頭を下げた。


「では改めまして、2枚目をご覧下さい。私達がこちらへ時空転移してきた時に、皆さんは驚かれたと思います。これが『超弩級電磁網原子力戦艦尾張級』です。」


柏木総理達はその性能の高さに度肝を抜いた。



未だ詳細な性能は決まっておりません。

次回をお楽しみに。



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