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Prelude de Rouge



 今とは異なる時の流れの果て──ひび割れた砂時計の隙間から漏れ落ちるように存在する世界がある。


 その名を『ファルシア』。


 大地は神々の指先で描かれ、海はその息吹によって満たされたと言われる。豊穣と荒廃、静謐と狂騒──相反するすべてを抱きしめるように、世界はゆっくりと呼吸している。


 ここでは、わずかな科学と、古より続く剣と魔法が同居している。人も獣も魔も、生まれ持つ“理”に従いながら広大な大地に根を下ろしている。


 世界を構成する大地は幾つにも分かれ、それぞれが独自の文化と意思を持って揺らめいていた。


 中でも、現在の時代を形づくるのは、広く栄えた人間の領域である。彼らは知識と技術を磨き上げ、他種族の脅威を退け、文明の光を絶やさずにきた。



---


 『竜に護られし国家 ビルデン王国』──豊かな海と大地に恵まれた国。神話に名を残す「神竜メガイエル」を守護とし、己の身を竜に憑依させる『竜依戦士ドラゴンウォーリアー』と、実体ある竜と共に戦場へ赴く『竜戦士ドラゴンテイマー』によって、魔族や侵略を企む獣人から国を護っている。


 その対岸には、思想の違いから幾度となく剣を交えてきた宿敵──


 **『竜を討ちし国家 フェルダイ帝国』**が存在する。現帝王エルケセク=フェルダイを神として崇め、竜を“災厄”とみなし、時には魔族すらも人と同列に扱う苛烈な思想の国。工業と兵器は発展しているが、繁栄の裏で貧富の断絶が深く影を落としている。


 さらにフェルダイ北方には小国 『中立国家キラフ共和国』 があり、周囲には獣人の村々や、魔の気配が濃く漂う魔族の集落も点在する。



---


 そして──。


 この世界に、“異なる時間”から一人の男が迷い込む。


 銀髪を風に散らし、時の彼方を歩く吟遊詩人。名をロイン。


 彼の目的はまだ誰にも分からない。だが、彼が現れる場所にはいつも、物語の行く末を変える“調べ”が流れ始めるのだった。


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