表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/15

12〈田町京香の場合〉



 元々、あまり仲良くなかったんだけどね。お姉ちゃんが死んでから、いつにも増して大声で喧嘩するようになった。どうでもいいことにやたらイライラしてて、二人して「自分ばかり我慢してる」って騒いで……。


 パパが全然帰ってこなくなったの。何日も何日も。その頃には、私も全然話をしなくなったんだけど、本当に全然帰ってこないから、ご飯の時に訊いたの。パパの分は作らないの? って。


――知らない。


 それだけ。貴女には関係ないでしょうって、突き放すみたいに。


 浮気してるんだって、すぐにわかった。


 ……バカだよ。パパもママも、お姉ちゃんも。


 みんなして、嫌なことを見ないふりしてさ。臭い物に蓋、っていうんだっけ?


 そんなに嫌いなら、さっさと離婚すればいいのに、外面がどうとか言って。そうやって平気なフリして、気づかないフリしたって、元になんて戻りっこないのに。


 お姉ちゃのことだって。


 信じられる? パパもママも、お姉ちゃんの悪口言ったこと無いんだよ。なのに、大嫌いなのは隠そうともしない。


 見苦しいよ、そういうの。


 だから家出してやったんだ。


 お姉ちゃんも、バカだなって思うけど。ありえないと思うけど。




 でも、うん。




 パパやママよりは、ずっと好きだった。




 私のこと見向きもしなかったのは、ムカつくけどさ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ