第三十九話 「アダルトとチルドレン」
気まずい空気の中、どうにかこうにかサンクルーズの街まで帰ってきた。
街に戻ってまず向かうは当然、魔法学園だ。
学園に着き試験課題である魔草ツダを提出する。
土魔術で作った即席保管ボックスを開け中から冷凍保存された魔草ツダを取り出すと12個も連なったツダに学園関係者がどよめく、どよめくと職員全員が後ずさりしながら慎重に戻す様、お願いにも似た指示があった。
そりゃそうだよね、1つで小さな町一つ吹っ飛ばす威力のあるブツが12個もあるんだから。
当然、特待生試験は合格となりめでたく特待生として入学が決まったのだがうしろめたい……何しろこの魔草はパナメーラから貰ったものだから……。
俺は同行した試験官をチラッと見るが試験官も申し合わせた通り良い意味で知らん顔だ。
後ろめたいがこれはパナメーラと死闘末に勝ち取った褒賞なのだ!ヤツと死闘を繰り広げる位なら魔草探しの方がよっぽど楽だ!
と、自分に言い訳してみる。
だって実際、パナメーラも試験官も俺なら魔草ツダ位余裕で取ってこれるって言ってたじゃん!
うん、きっとちゃんと採取できてたはずだ!!
うーん……やっぱり、今からちゃんと自分で採りに行ってこようかな……。
「あ、あのぉ……そのツダなんですけど……」
「それでは!このツダは私が適正に保管しておきます!」
申し出ようとした自分に同行した試験官が言葉を被せてきた。
「ええ、ステファン試験官、よろしく頼みます」
年配の上位職者っぽい教師が試験官に伝える。
って言うか同行してくれた試験官はステファンって言うのかぁなどと思っている内にあれやこれやと話が進みその場を後にする形になり今更申し出る機会を失った。
ま、いっか。
とりあえず、試験日程中は関係者はじめ部外者とも接触を禁じられているので個室をあてがわれ待機となった。
ソフィーとカーラちゃんはどうしたか知りたかったが当然、他の試験生の情報を教えてもらえる訳もなく期間中はモヤモヤとしながら過ごす事になる。
試験期間は1週間、今現在開始から3日過ぎたところだから後4日間はモヤモヤしながら外出もできないまま過ごさなければならない。
簡単に言うと4日間の軟禁状態って事だ。
~4日後~
特待生クラス希望者は校長室へ集まれとの事でようやく部屋から出れた。
校長室に入るとソフィーとカーラちゃん、それに人族の少年が1人、獣人族が2人、つまり俺以外の特待生クラス希望者全員が既にいた。
「ソフィー!カーラちゃん!」
「ヴィンス・ギャレット、静粛に!」
2人に話しかけた途端、教師から注意を受けた。
2人の表情を見ると2人も同じように注意されたのであろう気まずそうな笑顔だ。
「それでは全員揃ったところで正式に受験結果発表をする、それではサトリアーニ校長お願いします」
教頭っぽい人が前に出て仰々しい言い方をするものだから何だか緊張する。
「はい、それでは発表致します、本年度の特待生待遇入学者は……ここにいる全員です、おめでとう」
「やった!」
「やりましたね!」
「良かったぁ!!」
俺とソフィー、カーラちゃんは手を取り合って喜ぶ。
「やりましたね」
「まあ、アタシらの実力からすれば当然だけどな!」
獣人族はおっとりしてそうな犬の女の子が両手を合わせて喜び、背の低い猫の女の子は腕を組んで納得している。
「……………」
もう一人の人族は少年で俺たちより上っぽい、15歳位か?
その少年は俺たちみたくツレがいるわけではないからか特別はしゃぐでもなく壁に寄り掛かって腕を組んで目を閉じている。
「あの、これから一緒のクラスになりますヴィンス・ギャレットです、どうぞ宜しくお願いします」
「……………」
ツレがいなくて可哀そうって訳じゃないがこれから一緒に学んでいくクラスメートだから一緒に合格の喜びを分かち合おうかと俺から声を掛けたがシカトされた。
「私はソフィア・カルヴァート、よろしくお願いします」
「私はカーラ・オズバンドと申します、宜しくお願い申し上げます」
「……………」
その人族の少年は2人が挨拶しソフィアにいたっては握手を求め手を差し伸べているがその少年は目を開ける事もなく壁に寄り掛かったままでシカトしている。
「ねぇ、挨拶してるんだからせめてこっちくらい見たら?」
「……………」
「ちょっと!聞いてんの?」
「ま、まあ、ソフィー、初日で初めて会ったばかりですし……」
少年の態度にイラっとしたソフィーが詰め寄ったので俺が間に割って入るが場の雰囲気は悪くなる。
カーラちゃんもソフィーと同じような目つきだし、獣人族の二人も様子を窺うようにして少年を見ている。
でもこの人、こんな冷たい感じだったかなぁ?受験受付の時にしかあってないから何とも言えないけど。
「はい!それでは今後についてお知らせします」
そんな空気を呼んでか、事務的にか分からないが教頭っぽい人が口を開いた。
「明日、朝9時より本年度の入学式を執り行いますので校庭に10分前には集合して下さい、尚、一般の生徒さんたちも皆さんの合否を待っての新入生全員での入学式となります。皆さんは特待生と言う事で列の右端に並んで頂きますので間違って一般生の列に並ばぬ様、注意して下さい」
この後、解散となり俺たちは校長室を後にした。
廊下で獣人族の2人とも挨拶を交わしたが少年は誰と口をきくでもなく足早に去って行ってしまった。
「獣人族の2人は寮に入るって言ってましたけどソフィーはどうするんです?」
「寮生活も考えたけど、やっぱり一軒家かな?と思ってアステリアと探してるけどなかなか良い物件がなくて……ヴィンスたちは?」
「僕たちはこの街に早く着きすぎてしまったのと、門兵の人たちと仲良くなったのとで良い物件を紹介してもらいましたので一軒家を確保してます」
「僕たち?」
「え?いや、僕たちと言っても、ぼ、僕と、カ、カーラちゃんだけじゃないですよ!!デュークさんも一緒です!」
「ふ~ん……そう……」
ソフィーの目つきが冷たくと言うか冷ややかと言うか……。
「私達、チコレットから移動の3か月間狭いテントで一緒に寝起きを共にしてましたから」
「カ、カーラちゃん…!!」
「狭いテントで3か月間……」
「いや、ソフィー!?そうじゃなくって、野営ですから…!!」
冷たく見下ろす感じで見ていたソフィーが顎を引き上目遣いに変わる。
「野営だから何が違うの…?え?ヴィンス」
「いや、その、アレですよ、何て言うか、その………」
どうする!?どう切り抜ける……!?
「いいわ!決めた!私とアステリアもヴィンスん家に住むわ!」
「ええ?!」
「何よ!ええ?!って、カーラは良くて私はイヤだって言う訳?」
「そうじゃなくって……あ!アステリアさん!アステリアさん何かデュークさんとあったっぽいじゃないですか?きっとアステリアさんがデュークさんと一緒なんか嫌がるんじゃないですか?」
「何だか気に入らないけど、確かにアステリアと師匠の間には何かあったっぽいわね……」
「で、ですよね…?ですからアステリアさんに先ずは聞いてみないと……」
「……そ、そうね」
ふぅ……何とか修羅場は回避したな。
~
「いいわね」
「え?」と驚くソフィー。
「いいじゃねーか」
「え?」と驚く俺。
アステリアさんとデュークさんの答えは意外だった、いや、正確にはアステリアさんの答えか。
二つ返事で俺たちとの同居にOKを出した。
って言うか既に2人で同居ならぬ同棲してたっぽい……。
何なら既に本日も一回戦終わったようでデュークさんはテッカテカだしアステリアさんもその自慢の巻き毛が乱れている。
「えっと、何か、ごめんね……ヴィンス、カーラ、これから私とアステリアも同居人としてお世話になります……と言うか、なっていますと言うか……」
「え、あ、いえ、こ、こちらこそ宜しくです……」
あっけない同居決定に拍子抜けしたソフィーとカーラちゃんもぎこちない挨拶をかわし事なきを得た。
事なきを得たがこの家が酒池肉林の館にならなければいいが……。
少しそれを望む気も、いやだいぶ希望しちゃう自分がいるが……そうじゃない!
俺たちはまだ子供で健全な学園生活を送るのだ!!
「ねぇえん、デューク……」
「お、おおん……ヴィ、ヴィンス、ソフィー、カーラちゃん、少し街でも散歩してきたらどうかな?」
「……………」
何だ?!この露骨な席を外せ、いやこれからS〇Xします宣言は!!
「いえ!僕たち明日もあるので今日は家でゆっくりしたいです」
自分だけいい思いさせるか!!
「ま、まあ、そうだろうけど……え、っとぉ……あ!そうだ!パナメーラは?あいつちゃんと学園に来てたか?」
「あ、そういえば校長室にパナメーラ様の姿ありませんでしたね」
「そうね、どうしたのかしら?ヴィンス何か知ってる?」
「え?ええ、知ってると言うか……」
ちっ、純真な少女たちに漬け込みやがってデューク!すっかりお前の罠にはまったぞ?
「パナメーラどうしたの?」
ソフィーの問いを無視するわけにはいかないよな……。
「ヴィンス、何か知ってるなら心当たりを訪ねるか何かしながら街を散歩して2人に話してやれ」
「ゆっくりね、ソフィー、カーラ」
デュークとアステリアは早く俺たちを追っ払おうとしてやがる。
「はい、それではもう一度街に戻りますか」
カーラちゃんはすっかりデュークの誘導作戦に引っかかっている。
「街にいるかどうかはわかりませんよ?」
デュークの良い様にさせるか!
「ヴィンス、俺たちは街に早く着いたから色々知ってるがソフィーたちは1週間前に到着したばかりなんだぞ?ましてやソフィーは到着してすぐに試験で街の事はさっぱり分からないだろうから案内がてら散歩でもしていろいろ話してこい」
「そうですねヴィンス様、ソフィーに街を案内しましょう?」
「ありがとう!カーラ!」
くっ!カーラちゃんに続きソフィーまで巻き込んだか!?
「気を付けて行ってこい、転ばない様にゆっくり歩いて街の隅々まで案内してやるんだぞ」
俺たちに優しい表情と口調で見送るが、その仮面の下心は丸見えだぞ、デュークめ!
「それじゃヴィンス、カーラ、行こう!」
「はい、ソフィー」
「ほら、ヴィンスも!」
「は、はい……」
「ごゆっくり~」
くそう……デュークめ!ソフィーとカーラちゃんの純真無垢に感謝しろよ!!
~
「……と言う訳でパナメーラはどうやら課題免除らしいんですよ」
「だから校長室に来てなかったのね」
「まさかあのパナメーラ様にして試験に落ちるとは考えられませんものね」
そんなしょーもない話をしながら街を行く。
「ところで2人とも魔草ツダは無事採取出来たんですよね?いくつ位採りました?」
「私は2個、カーラは?」
「私も2個です、ヴィンス様は?」
「え?ぼ、僕?ですか?」
「何、焦ってんのよヴィンス、分かった、あなた1個でしょ?私たちが2個だから恥ずかしいんでしょ?」
「え?ええ…ま、まあ、そんなとこです…なははははは……」
「ははははは、仕方ないわねヴィンスったら!」
言えない……パナメーラと死闘を繰り広げた結果とは言え12個も貰ったなんて……言えない……。
とりあえず市門にある門兵の詰所に行き、良くしてもらっている門兵さん達にソフィーを紹介して、冒険者ギルド、武器屋に宿屋、それから一応何かあった時の為にデュークさんがよく行く酒場も教えておいた。
そんな感じで知っている所を一通りなるべく時間をかけて回って恐る恐る我が家へと戻った。
何しろ俺はそういう知識があるがソフィーとカーラちゃん、この純真な二人にアダルトな場面に遭遇させる訳にいかないからな。
「ゥオッホン!!ゴホン!!やっと家に着いたなぁ!!」
「ちょっと、ヴィンス、何よ急に大きな声出して」
「いや、ちょっと喉がイガイガして……」
一応、俺たちが帰ってきたよぉー、と言う意味であえてデューク達に聞こえる様大きな声を出したのだ。
「……………」
返事がない……まさかまだシテるんじゃないだろうな……。
「入るよぉー、いいかなぁ…!!」
「うるさいわね、ヴィンス、いちいちそんな大きな声で言わなくてもいいでしょ!」
「そうですよ、今までは何も言わずに出入りしてたじゃないですか?自分ん家なんだから変ですわよヴィンス様」
「え?そうでしたっけ?!」
「だからうるさいっての!!」
「痛った!!!!」
「な、何よ、そんな大きな声で痛がらなくても…そんなに強くぶってないじゃない」
「あ!!カーラちゃん!!」
俺とソフィーがやり取りしてる間にカーラちゃんが玄関を開けて入っていくではないか!?
「ただいま戻りましたぁ」
「………………」
中から返事はない……。
逆に言えば何も聞こえない。
アノ声も……。
俺とソフィーもカーラちゃんに続き中に入る。
「ただいま……」
俺は恐る恐る声を掛けながら部屋に入る。
「おう、お前たち、おかえり……」
「おかえりなさい」
デュークさんは目の下にくまを作りアステリアさんは逆にテッカテカだ。
こりゃ2回戦どころか3回はシタな……。
「どうしたんですか?師匠、何か疲れてそうですけど…?」
「い、いや、ちょうどアステリアと訓練が終わったとこでな……」
何の訓練だか……。
「治癒魔術でもかけましょうか?」
そうだ、ナニをしていたにしても治癒魔術をかければ体力は回復するはずなのにしていないのは今まさに終わったばかりなのだろう。
くそう、うらやしすぎるぜデュークめ……。
「いいのよソフィー、治癒魔術なら私がかけるから」
「そうですか?アステリア」
「ええ」
その後、アステリアさんに治癒魔術をかけてもらったデュークさん、いやデュークは復活して俺たち3人と晩飯を食いながら特待生課題について話をした。
「ところで試験初日に森で大きな爆発が起きたの知ってる?」
「あ、私も見えました大きな爆発と煙が立ち上っているのを」
「ヴィンスは?見た?」
「え?ええ、まあ……見たと言うか……起こしたと言うか……」
「何それ?え、もしかしてあれってヴィンスがやったの?」
「ええ、まあ……」
ま、同じ森に入ってたら気づかない訳ないよね。
「何だヴィンス、さっそく何かやらかしたのか?」
デュークがアステリアさんの作った食事を食べながら聞く姿にイラっともするがみんなも興味をもって俺を見ている。
「いや、実はパナメーラに戦いを挑まれまして……」
特にこのメンバーで隠す事もないから素直に言う。
「え?ヴィンス、パナメーラと闘ったの?!」
「すごいです!ヴィンス様!」
2人は驚いたように俺を見る。
「で?どうだったよ?ヤツの力は?」
「ヤバいですね……あの強さはハンパなかったですよ」
「だろうな、で?勝ったのか?負けたのか?」
「うーん、引き分けってとこですかね、僕は負けたと思っていますがパナメーラに言わせると引き分けだそうです」
「ヴィンスは宙魔術使ったの?」
ソフィーが興味津々で聞いてくる。
「ええ、色々あって完全に使いこなせなかったですけど全力で使いました」
「それでも勝てなかったの?」
「僕の宙魔術と一緒でパナメーラもあまり言い振り回さないでほしいみたいですけどパナメーラは空間魔術を使うんですよ」
「え?なに?空間魔術って?聞いた事ないけど?師匠、アステリア知ってる?」
ソフィーは空間魔術を知らないみたいだ。
「俺は知らねーな、初めて聞いたぞ」
「私は聞いた事はあるけど、確かどこか異空間に魔術を吸い込んでまたそこから取り出せるとか…」
「えー!?そんな魔術あるんですか?!」
カーラちゃんが驚くが皆も目を丸くしている。
やっぱり世間一般には知れ渡っていない魔術なんだな。
「私も聞いた事があるだけで実際に見たことはないわ」
「ヴィンスは見たんでしょ?」
「ええ、見たと言うか戦いましたし……」
「で?アステリアさんの言う通り吸収したり出したりできるんですか?」
「ええ、そうです」
「何だか、最近の若い奴らは……とんでもない奴らばっかだな…」
「本当ね、ヴィンス、ソフィー、カーラ、そしてパナメーラ、ちょっと前じゃ考えられない能力がよくもまあ集まったわね」
「あ、パナメーラとの戦いと言えばソフィーとカーラちゃん、変な奴らに絡まれませんでした?」
「え?変な奴ら?試験中に?」
「ええ、僕の場合は森の中で、ですけど」
「特になかったけど、カーラは?」
「私も会いませんでした」
「そうですか」
「何だヴィンス、その変な奴らってのは?」
「いえ、変な奴らって言うか竜人族なんですけど」
「竜人族?何で奴らが絡んでくるんだ?」
「何でも人族は短命だから竜人族の下で鍛えてやるとか何とかって」
「なんだそりゃ?で?どうしたんだ?」
「いや、よく分からないんで断りましたけどそれが凄く強引で……」
「強引な割によく見逃してくれたな、って言うかあれか、試験官が追っ払ったのか?」
「それが試験官がちょうど離れた隙に来て、半ば誘拐されそうになっちゃったんで、いよいよやるしかないかな?と思ったらパナメーラが来て僕の代わりに蹴散らしてというか、殺してと言うか……」
「何だよ、そんな事があったのかよ?」
「まあパナメーラ曰く正確には竜人族じゃなくドラゴメイドだって言ってましてけど」
「竜人族の小間使いね、リザードマンでしょ?」
「ええ、そうです」
「私たちのとこにはそんなの来なかったわよね?」
「ええ、来ませんでした」
「いや、ならいいんですけど」
「いずれにしてもドラゴメイドだろうと竜人族にしてみりゃ仲間をやられたんだから今後、奴らにゃ気を付けた方がいいな」
「ええ、そうですね」
パナメーラに言わせればいつでも来いとか言いそうだけど用心しとくに越したことないな。
そういう意味じゃここで情報共有出来といて良かったか。
その後は雑談をして過ごし就寝となった。
~~翌朝~~
入学式を迎え俺たちは学園の校庭にいる。
特待生クラスは指示通り全体の列の右端に並んでいるのだがパナメーラの姿はない。
「パナメーラ様、初日から遅刻でしょうか?」
「もう式始まっちゃうわよ」
2人は心配しているがもしやこの流れは例のパターンじゃ……。
そう思った俺は空を見上げる。
「どうしたのヴィンス?空なんか見て」
「いえ、パナメーラの事だからまた黒色飛竜で乗り付けて目立とうとしてるんじゃないかと思いまして」
「なるほど、あり得るわね、バッサバッサと派手に乗り付けて上空からクルクルクルーっと回転しながら飛び降りてくるとかね!」
「ちょ!ちょっと!ヴィンス様!ソフィー!あそこ!!」
「どうしました?カーラちゃん?!パナメーラ現れましたか?!」
「え!?うそ!?」
っ!?
カーラちゃんが指さす方を見て俺とソフィーは絶句した……!!




