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『92』 ちょっと試したいこと

 地面を頭を突っ込んでいたムカデが起き上がると、その瞬間に距離を詰めた。そして、お腹の辺りを連続で斬り付けてみた。スキルをこれだけ纏っていても全然効いていないみたいです。


 一応、傷っぽいのとかヒビみたいのは入ることには入る。けど、やっぱりダメージというダメージには繋がらない。ラークさんの雷みたいに上手いこと体の中に直接ダメージを与えるような攻撃をしなくちゃ駄目みたいだね。



「固い………マジで固すぎる………」


『こんな小娘のどこにこんな力が………?しかも、戦いの中で強くなっている………!!動きをだんだんと見切られてきている………だが、見切られたところで何だというのだ………まだまだ十分に勝てる可能性はある………!!』


(体の中に直接ダメージを与えるって言っても、私のスキルじゃそんなことは出来る気がしないし、出来たとしても細かいコントロールが出来ないから無理だね。うーん、どうしよう……………あっ、ちょっとコレを試してみるかな?)


『はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』


「よっと。ふぅぅ………いきなり目の前に牙があったからビビったよ………ヘタに受け止めると、毒液が飛び散ってきそうで怖いし。………試せるかな?」



 少し考え事をしている間に、目の前にムカデの牙があった。瞬間移動で簡単にかわせたけど。

 とりあえず、少し高いところに飛ぼう。そこからムカデの様子を見ながら、試したいことを試すタイミングを見つけよう。

 

 瞬間移動で自分の周辺にある一番大きなキノコの上に飛んだ。多分、10メートル以上はあると思う。ここからなら、ムカデの様子を見ることが出来る。ムカデも、ここら辺の高さなら来れそうだけど、来たら移動すればいいだけだし。


 さて、試したいことなんだけど………さっき、ふと元の世界でやっていたゲームのことを思い出した。

 元の世界で凄いハマっているオンラインのテレビゲームのこと。約束した友達と遊ぶと思われたゲームで、一緒に遊ぶってなったら絶対に遊ぶんだよね。友達のほうが、小学生ながらに凄いゲーマーだからね………結構引くくらいに。


 その友達が使っていたキャラの武器が二刀流だったことを思い出したんですよ。しかも、友達が私に自慢するように敵が居ないところで、無駄にその二刀流の必殺技を打ちまくっていた。結構格好良かったから、印象に残っている。


 つまり私が言いたいのは、そのキャラの二刀流のスキルの必殺技を完璧に再現しようということ。ゲームのキャラの動きをリアルの人間が再現するなんて無謀かもしれない。

 でも、私なら何とか出来そうな気がしてきた。気がするっていうだけで、絶対に出来るってわけじゃないよ。だって、ゲームの必殺技を遊びじゃなくて本気でやるんだから。


 色々と見せられていたけど、その中でも一番強そうだった技を再現しようとした。技名もしっかり覚えている。やるんだったら技名も言いたいじゃん?そういうお年頃じゃん?

 

 その技を出すときの属性みたいなのが、本家だと光だけど、まぁそこの部分は灰色のスキルに置き換えても問題ない。あくまでオマケみたいなものだったから。



(問題なのが………連続でやる時の回数なんだよね。それが何かと厳しいんだよ。確か、連続で32回休まずに敵を斬り付けるんだよ。早さはともかく、そこまで腕が持つかどうかだよね………)



 まぁ、こんなところで悩んでいても仕方ないし、ムカデもいつまでも待ってくれるわけがないから、そろそろ行動に移そう。

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