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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
74/32112

『73』 テントで過ごそう

「ふぅ………迷惑をかけたね。うん、本当にごめん」


「大丈夫ですよ。ちゃんとテロップが謝ってくれましたから」


「テ、テロップ?何のことかな………?あっ、そうそう。お詫びと俺に勝ったお祝いとして、君達が暮らせるテントを用意するよ。勿論、3人分だ。クオリティは期待してくれて良いぞ」


「おぉ!?マジで!?それは有り難きこと限り無しだぜ!!」


「本当にそれな!!太っ腹すぎるぜ!!せんぱい!!」


「『ありをりはべりいまそかり!!!!』」


「君達2人って、割と五月蝿いんだね」



 割とじゃなくてガッツリ五月蝿いんだけどね。誰かに助けてほしいくらいです、はい。本当に………


 渡しともベテランさんの戦いが終わって、その後の処理も落ち着いたところで、例のベテランさんの暮らしている?大きなテントに居る。

 ベテランさんは、自分に勝ったというお祝いと吐いてしまったことに対してのお詫びと言って、私達にテントをくれると言ってくれた。ちゃんとした良い感じのを貰えるみたいです。


 ラークさんとユーリさんはそのお陰で大盛り上がり。意味の分からない呪文みたいのをハモったときには、何てツッコめばいいのか分からなかった。

 

 ありおり………何とかって何?全然聞いたこと無いんだけど。何かのアニメなの?嫌、そんなダサい呪文があるわけが無いよね?呪文なら、良い意味でもう少し中二病臭い格好いい言い回しがあると思うし。…………謎だ。



「あっ、そうそう。テントなら用意しているから案内するよ」


「ありがとうございます。ちゃんと丁寧に使わせていただきます」


「そんなに固くならなくてもいいのに。これからは一緒にデウル・シゥ・アルナキアの攻略を目指す仲間なんだから、ね?」


「おっ?おっ?新手のナンパか?」



 違うでしょ。ただ単に、同じクエストをやる仲間として仲良くしようっていうだけでしょ。すぅぐそーいうことを言っちゃうんだから。

 うるさいラークさんを無視して、ベテランさんの話を聞いていた。テントの中にある生活用品のこととかを色々と話してくれていたから、ちゃんと頭に入れて2人に話をしよう。

 あのアホ2人、絶対に話聞いていないだろうから。だろう、というか言い切れる。ずっと後ろから、「ナンパ?ナンパ?」とか言ってるし。


 呆れる、本当に呆れる。

 

 ベテランさんとの話が終わって、テントの話を2人にしようとした。何か「ナンパ、ナンパ」って言い続けているから、ちょっとイラついて顔面殴ってあげた。

 2人じゃなくて、ラークの方を殴ってあげた。両方殴るのは叩くのは可哀想だと思って、どっちか片方にしようかなぁ~って選んだのが、ラークさんでした。


 理由は特に無いし。少し考えてみて、どちらがムカつくって言われたら、ラークさんだったから殴った。私に殴られたラークさんは、嬉しそうな顔をしながら鼻血を垂らしてニヤけている。


 シンプルに言って、気持ち悪い。ストレートに鋭く言うと、汚いっす………女の子に顔殴られて、鼻血出して笑っているってヤバいでしょ?



「おっ、おっふ…………たまんねぇな。ブヘヒフヒヒヒヒヒ」


「グロい~、マジラーク草だわ~」


「大草原ワロタ」


「ほらほら、無駄話はいいから早く行くよ。ったく、年下に注意されて恥ずかしくないの?直す気も無いしさ。何?そんなに私に怒られたいの?」


「えっ?逆に他にあると思うか?馬鹿だなぁ…………俺達のアホっぷりを舐めちゃ困る」


「んだんだ。そういうことだべ」


(オワタ………心の底からオワタと叫びたいです)

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