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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
69/31972

『68』 《終焉を告げる黄昏の城》 ~話し合い~

「それじゃ、これから潜入に向けての会議を始めたいと思います!!あっ、俺の名前はクリトア・メイル!!この道20年………戦い続けることで飯を食べてき_____」


「すみませーん、話始めるんなら早く始めてくださ~い」


「そうだな。何故、こんなところに君みたいな女の子が居るのかは触れないでおこうか」


「おいおい………大丈夫なのか?子供が来るような場所じゃねぇだろ。ここに連れてきた奴は何を考えてんだ?」


「しかも、あんな小さな体に二刀流を扱わせるなんて………これまた随分と無謀なことをさせるんだな」



 うーん?何か私のことで色々と言われているみたいだね。

 まぁ、言われるのも無理は無いっていうのは分かるよ。私みたいな女の子が、こんなところに居るのは普通なら間違っているってことは。

 でも、普通だったらの話であって………私が普通の女の子じゃない、割と戦える女の子っていうことに気付いたら、ここに居る人達は驚くんじゃないのかな?


 お城の入り口の前で、何だか偉そうに喋っているベテランさんの話を聞いて、そんなことを考えている。もう、こうして余計なことを考えている時点で、あの人の話をちゃんと聞いているわけが無いよね。


 あまり聞いても意味がないと思って適当に聞き流しています。


 だってさ、いきなり出てきたのに、やり方とかあるわけないじゃん。こんな感じで話し合いをすること自体も私は嫌だったりするわけで。

 知っているかどうだか分からないけど、こうやって無駄に話している間にも、この世界が無くなるまでの時間がどんどん過ぎていっている。


 やるなら、早く攻略したい。こんなところでグダグダってしている場合じゃないんだよ。



「では!!デウル・シゥ・アルナキアの攻略会議を終了する!!城の中では何が起こるか分からない!!しっかりと準備を整えてから潜入してくれ!!」


「当たり前の事を、よくもあんなに偉そうに話せるよな…………恥ずかしく無いのか?」


「ほっとけ。ああいうのは放っておくのが一番だよ。俺達は俺達なりに攻略していけばいいんだよ。何せ、俺達にはアヤテトという最強の二刀流の使い手が居るんだからな。」


「まぁ、全員が協力するって事も無いだろうしね。何人かのパーティーに分かれて潜ろうっていう感じになるかもしれないね。それで、誰かが一緒に協力しようって言ってきたら一緒に行けばいいかな」


「他の誰かか…………可愛い女の子に声掛けられねぇかな。可愛い女の子に『一緒に攻略しましょう』って誘われたら、二つ返事で了解するぜ。何なら、城じゃなくて夜の攻略も_____」


「ラークさん、とりあえず死んでください。何言ってるか分からないけど、何となく下ネタってことは察したから早くくたばって」



 ラークさんにそう言うと、ラークさんは「ついついお茶目が出てきちゃって」とウィンクをしながら舌を出し、おでこの辺りに右手で作ったピースサインを当てて言っていた。


 呑気だね。もう少し緊張感持とうよ。

 とは言っても………ハッキリ言って、私も全然緊張なんてしていない。気が緩んでいるっていうわけじゃないけど、緊張してドキドキするっていうのが全くない。


 何でだかは分からないけど、ヘタに緊張しすぎて体が動かなくなっちゃう方が困るしね。周りを見ると、この場に居る人達の3割ぐらいの人が緊張で固まっているみたいだし。

 来るまではそうでもないけど、来た瞬間に緊張するなんてことはザラにあるからね。他の7割くらいの人達は、やる気に満ち溢れていたけど。多分、この差は経験の差だとか、メンタルの問題とかがあるのかもしれない。


 いつまでもポーズを続けるラークさんに対して、だんだんと腹が立ってきたので、お腹を殴ってやろうかと思ったけど、先にユーリさんがラークさんのお尻を強めに蹴り飛ばしたので、私がラークさんに手を出す必要は無くなった。


 お尻をおさえて地面に丸まって苦しんでいるラークさんの姿は、この場のピリピリとした雰囲気を少しばかり和ませてくれた。

 こんな状況で笑いを取ることが出来るなんて………流石ラークさん、私達に出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れる。


 …………なんて、言ってみたくなっちゃった。

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