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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『65』 朝から騒がしいです

 朝になって目が覚めし、窓を開けて風と日の光を存分に浴びている。すると、下の方からドッタンバッタン音が聞こえてきた。

 多分、あの2人が何かをやっていることは間違いないんだろうけど、何をそんなに大騒ぎをしているのかなって思う。朝早くから何しているのかが気になって、いつもの服に着替えて部屋から出ていった。


 リビングの方からかなって思って、最初にリビングの方を見てみたら、しーんとしていて誰も居なかった。てことは、外に居るって事か。

 リビングに置いてあった自分の剣を肩から掛けて外に向かった。玄関のドアを開けると目の前には、庭でラークさんとユーリさんが暴れ回っていた。


 正確に言うと、チャンバラみたいのを繰り広げている。何を朝からふざけているの?って思っていたら、何だか顔がガチだったんだよ。いつもアホみたいなことをして笑っているような人達があれだけ真剣な表情するってことは、何かあるってことだよね?


 何があるのか、本人達に確認するのが手っ取り早いよね?



「はぁぁぁぁぁぁ!!!!うらぁっ!!」


「クッ…………!!せぇぇりゃぁぁぁ!!!!」


「すみません、戦っている?ところ失礼しますけど…………何を朝から張り切っているんですか?」


「『ウォーミングアップ!!』」



 ウォーミングアップ?なんで?これから何する気なの?2人は、私が聲を掛けてそれに答えと同時に剣をしまって、近くに転がっている飲み物を手にとってラッパ飲みをしていた。2リットルくらいのペットボトルみたいな入れ物に入ってるのをゴクゴクと飲んでいる。


 途中、ラークさんが噎せて、口の中に目一杯に入っていた飲み物を全部吐き出した。汚い白っぽい液体の飛沫が辺りに撒き散らされた。

 風の向きと吐き出した方向が、全部ユーリさんの方向だったため、その汚い飛沫の殆どがユーリさんにかかるという事になってしまった。

 無言で掛けられた汚い液体を必死に払おうとするユーリさん。本気で嫌がって本気で付いた飛沫を落とそうとしているのが面白すぎる。


 

「ねぇ~、マジこれは無い無い。めっちゃめちゃかかったんだけど。丸被りなんですけれども?」


「いやぁ~、すまんすまん。ついつい噎せてしまったものでな。あんなに出るとは思わなかった。本当にすまんな!!ハッハッハッ!!」


「これから結構ヤバめの″緊クエ″だっていうのに、こんなことしてる場合じゃねぇだろ」



 ん?きんくえ?きんくえって何だろう?何かの狩りゲーの時は、緊急クエストのことを″緊クエ″なんて略していたけど。もしかして、それと同じような事なのかな?


 分からなかった聞く。うん、2人に聞いてみよう。



「きんくえって何?ゲームでいう緊急クエスト的な何か?」


「うん、その通り。逆にそれ以外に無くねぇか?」


「確かに、思い付く限りでは無いかも」



 うん、どうやら緊クエは緊クエで当たっていたみたいですね。


 って、本当に知りたいのはそこでは無くてですね………何の緊クエかって事ですよ。ここまで2人が本気になるってことは、結構なものだっていうのは想像が出来る。

 

 でも、何で私に言わなかったのかな?今までずっと私ばっかに戦わせていたくせに、今になって自分達でやろうなんて………何かがあるとしか思えないよ。

 事あるごとにビビっている2人が、ビビらずクエストに挑もうとしている。てなると、今までのビビっていたのは演技っていうことになるよね?怖がる演技をして、私に戦いを押し付けているとしたら、これはなかなかにタチが悪いですよ?


 これは詳しーく、話を聞かなくちゃいけませんね?答えによっては切り刻まなくてはいけないようだね。

 普通に聞いただけじゃふざける気がするから、少し脅すような感じで聞いた方が良いかもしれないよね。ふぅ~、ちょっと怖めに…………あまり怖い感じだと本気で怖がっちゃうから加減はしないと。



「ねぇ?どんなクエストやるの?話しによっては………どうなるかっていうのは、分かるよね?今までのクエストで、私に戦いを押し付けているとしているとしていたら………ビビってるのが演技だとした_____」


「あっ、いや、今回のクエストは………その………集団共闘と言いますか………?皆で協力するから………大丈夫かなって」


「そうだよ、そう!!あっ、ちなみに………お前もクエストに参加することになっているから、ちゃんと心と体の準備をしておけよ?」


「……………………………えっ?」

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