⟬71帖⟭ 天上の奥地
一切調査が進んでいない……クエストバーサーカーという立場の人間が踏み込むのは初めてなのでは?と言われている場所。
総督府から7万キロメートルも離れているということは、天上の奥地とされるボーダーからも更に2万キロメートルも離れている場所ということになる。
そんな場所によくワームホールなんて作れたな!!って思ったよ。どうやって作ったんですか?って聞いたら、戦争が終わってから一人で頑張って構築していたんだと。
座標の指定に半年。ワームホールの術式を構築するのに半年……それで1年掛かったとのこと。その試運転で足を運んでみたら、ヴァルドヘイム由来では知的生命体の存在が確認できたとのこと。
そのうちの一人……おそらく、柊さんが確認した中でも相当の実力者だと思われるのが今回の緊急クエストの討伐対象の紫外線野郎とのこと。
見た目は人型ということ以外に分からないとのこと。私達と同じように雌雄があるような見た目をしている……見た目だけは人間と差程分からないが・・・・太陽光を浴びることで不死身になれるという、そんな訳ワカメにも程があるチーターが居るとなれば、ヴァルドヘイムだけじゃなくて、地球にとっても、FGOxo-01211にとっても脅威になることは火を見るよりも明らかだ。
相当の実力者だと言うことは分かっても、その天上の奥地内での序列では、どの位置になるのかまでは一切不明。
それは私達の目で確認しないといけないって言われたよ。ヴァルドヘイムには存在しない術式やら異能力を使ってくる可能性が非常に高いことを念頭に置いとけって釘を刺された。
そんなに言わなくたって分かっとるわ!!って話。私達だって死にたくはないのでね!!
それと、こっちに転移してくる前に柊さんがボソッと言っていたんだけど……「シャゼラの遁術、希世乃の神水術、幻魔術といったヴァルドヘイム由来とは思えない魔術は、もしかしたら天上の奥地から持ち込まれたものだったり・・・」とか何とか言ってた。
もしかしたら、ヴァルドヘイムの起源っていうのも探れたりするかもしれないね。そして、この世界を操っている本当の影の支配者的な人間の人物像なんかも…………
「うはぁ………これが噂に聞いたことしかない天上の奥地か」
「思ったよりも、東京って感じがするね。東京よりも気持ち高層ビルが多いくらいなもんかな?」
「禁書目録の学園都市の世界観って感じがする」
「まさか、総督府から何万キロも離れている場所に、こんな高度文明が存在していたとはね…………もしかしたら、ヴァルドヘイムよりも遥かに栄えているかもしれない。テクノロジーや魔術なんかも全部上かもしれないね」
「空飛ぶ車とか、街中にロボットが徘徊していそうな光景ですね」
「それはあくまでドラえもんだけの世界観の話よ」
私達が目の前にしている天上の奥地の街。おそらく市街地と思われる場所は、東京の都心部よりも高い建物や、その間に高速道路や線路と思われる高架が入り組んでるっていう印象。
ヴァルドヘイムの歴史が始まる前から、この状態ともなればムー大陸もビックリの超古代文明に認定されそうもんだわ。




